次の活動実施予告・実施済の報告


◎2025年度つくし野地区での活動は延22回実施。延参加者数は828名。 ◎F幼稚園での活動は延11回、延1,280名参加。 ◎小川小への出張環境学習は延6回実施。延887名参加。 ◆3地区で延2,995名/39回の活動を実施。
〇2026年度第5回定例は7月25日土無事終了しています。第5回の特別活動8月23日日午後実施済です。

2006/07/04

06年度 第4回 「自然林遠征と観察」「カブトムシ園整備」「水中ポンプで循環装置製作」

活動内容説明

全員集合。いよいよ本日のビオトーププロジェクト開始です。
校長先生から活動内容についての説明があります。
子供達はつくし野の自然の中にカブト虫がいるのか近くの公園に調査に行きます。
大人達は、まだ未完成のカブト虫園の小屋の網を張る作業や
トンボ池の整備を行ないます。


長津田町の森

移動

つくし野小学校の校門を出て、つくし野駅の方に皆で歩いていきます。行列は続きます。期待で笑顔があふれます。

つくし野駅までたどり着きました。
橋を渡って、さらに歩きます。
これから森に入ります。
その前に、しっかり虫除けスプレーします。

森の中

いよいよ森の中に入っていきます。
大きなクヌギの木がありました。早速、カブト虫がいないか探してみます。 カナブンが沢山いますが、カブト虫はいないようです。

カブト虫の大好きな樹液が沢山出ています。
ジャングルを探検している気分です。
子供達も興味津々。一生懸命にカブト虫を探します。
カブト虫がいそうなクヌギは沢山あるのですが、時間帯が悪いのでしょうか?
残念ながらカブト虫は見つかりませんでした。

校長先生からカブト虫を捕まえに行くときの注意点の説明がありました。
『ズズメバチには気を付けること。』
『危険なので絶対に大人と一緒に行くこと。』
みんな真剣に聞いています。

長岡さんがカブト虫が取れるのは、あまり遅くない夜の
8時くらいだと教えてくれました。

つくし野殿山 市民の森

移動

つくし野駅に戻ってきました。次はつくし野殿山 市民の森です。殿山には横穴があって、よく防空壕と間違える人がいるけど、本当は古墳時代末期のものだそうです。

交番を横切って、どんどん歩いていきます。
途中で何か見つけたようです。
校長先生が子供達に配ります。
『食べ過ぎるとおなかを壊すので注意して!』
みんな大喜び。「ちょうだいちょうだい!」「うん。おいしい。」 「「なかなかおいしいね。」

みんなが食べているのは野イチゴです。
バライチゴ(薔薇苺)バラ科
学名:Robus illecebrosus
別名:ミヤマイチゴ(深山苺)
花期:夏

山地に生える落葉低木です。
葉は披針形で奇数羽状複葉です。
花は白く、直径 4 センチくらい。
実は赤く熟し食べられます。

校長先生が葛のハッパで大きな音を鳴らします。
たたくとパンと大きな音がします。
どうやっているんでしょうか?


殿山 池

やっと殿山に到着しました。
殿山管理委員会の会員は30名程。市民の森を残していくための活動を行なっています。

井上さんから色々なお話を聞くことができました。
『いたずらをすると生態系が乱れてしまうので、みだりに入り込んではいけない。』
『つくし野小学校の皆さんと、協力し合って生き物を沢山にしたい』
池にはヤゴ、オタマジャクシ、カエルなどが住んでいます。
小川には沢蟹もいました。
貴重な生き物なので持って帰ってはいけません。
ちゃんと逃がしてあげました。


殿山 カブト虫

大野さんから、カブト虫の飼育箱についてお話を伺います。

『カブト虫が自然の中でどういうところにいるのか子供達に実際に見てもらうために始めたこと』
『カブト虫の好きな木はコナラとクヌギ。いい葉っぱがあれば、いい土ができてカブト虫が沢山生まれること』
『本当は自然に生まれてきてくれればいいけれど、家が増えてしまって難しい。ここだけでも増えてくれればと願って飼育箱をつくったこと』
『カブト虫が親になったら自由に放して卵を生んでもらうこと』

これがカブト虫の飼育箱です。カブト虫のメスがいました。 やっとカブト虫に出会えました。ここにはキレイなお花も咲くのだそうです。

今日は遠足以上に歩きました。
校長先生からお話しです。
『取ってきた虫は自分でキチンと育てること』
『踏みつけることで生態系を壊す場合もあるので気をつけること』


トンボ池

市民の森に行っている間に、トンボ池がすごいことに。
これから子供たちにお披露目です。
トンボ池にはパイプが取り付けられていました。一体どうなるのでしょうか?
勢いよく水がでました。見事な噴水です。拍手。
カブト虫園
カブトムシ園の小屋にツノのオブジェクトを取り付けます。
校長先生が電動ドリルでネジ止めします。
反対側にも取り付けて。カブトムシ小屋の完成です。
カブトムシを小屋に放します。
お父さんたちお疲れ様です。
立派なカブトムシ園が完成しました。

感想

子供たちの目から見ればジャングルのような森、秘境のような池に感じられたことでしょう。

さまざまな人たちの力で、このようなつくし野の自然が守られてきたんだなと実感できました。

つくし野小の子供達も、この意思を受け継いで、ビオトープをさらに広げていって欲しいと思います


2006/06/10

活動報告 06年度 第3回 「カブト虫園の整備」「トンボ池の整備」「ヤゴの救出」

活動内容説明

全員集合。いよいよ本日のビオトーププロジェクト開始です。
校長先生から活動内容についての説明があります

ここでクイズです。
”この縄は60cm位に切って2本一組で使います。一体何に使うのでしょうか?”
クイズの答え。
”縄はプールで滑らないように、長靴に巻きつけて使うのです。”
ナルホド。
かぶと虫園の腐葉土を提供してくださった中村さん。
かぶと虫園チーフ小池さんとトンボ池チーフ長岡さんです。
今日もよろしくお願いします!


作業打ち合わせ

今回のカブト虫園は大人の大工仕事です。
電動ノコギリや電動ドライバーを使って高度な作業を行ないます。皆さん真剣に打ち合わせをしています。
計図を見ながら実際の作業の詳細を打ち合わせます。かなり本格的。スゴイ屋根ができそうな予感がします。

作業開始

作業開始です。担当に分かれて作業を進めていきます。

設計図に従って木材を切って屋根の部品を作ります。
設計図は小池が作ったけれど、廃材が短いものが多く、あまり役に立たず・・・


木材を電動ノコギリで切ります。音が響いてすごい迫力です。
電動ノコギリはすごい切れ味です。こんなに太い木材も、あっという間に切れてしまいます。


かぶと虫の止まり木を運びます。かなり重そう。がんばれ!
木材の長さと本数を確認します。

電動ノコギリ絶好調。スパッと切れて気持ちよさそうです。

立ち上げの部分を電動ドライバーでねじ止めしています。

屋根に防腐剤を塗っていきます。

止まり木があと少しで完成します。

屋根の防腐剤塗りの完成。お疲れ様です。

骨組み作成

骨組みを作っていきます。
電動ドリルで穴を開けます。


子供達の見学

プールから出た子供達。2列に並んでお父さん達を応援しに行きます。
「すごいすごい!」 みんなびっくりしています。
作業を見学します。

骨組みの完成

ついに骨組みが完成しました。
あまりの立派さにしばし呆然。
これだけ広ければ、鶴川からもらった63匹もいた幼虫が、全部成虫になっても大丈夫。飛び回ることだってできます。


屋根をつけて、仮にネットを張りました。
後日、有志で開け閉めできる戸を作りました。エサも与えやすく、水まきなどの世話もしやすくなりました。

棟かざりにカブト虫のツノを二本つけて、「カブト虫御殿」と命名しました。

水を抜いたプールに入る

縄を切って配ります。
プールで滑らないように長靴に巻きつけます。
まずは校長先生がお手本を示します。続いて子供達がおそるおそる入ります。転ばないように気をつけてね。

ヤゴの救出

早速ヤゴ捕獲です。思っていた沢山います。
救出しています。どんどん救出していきます。
予想通り転びました。ぐっしょりです。
というか、転ばなくても長靴が水没しています。




救出したヤゴたちです。


ヤゴの救出完了!みんなで記念撮影です。

生き物の観察

ヤゴを双眼実体顕微鏡で観察します。
指導を受けながら観察します。
みんな興味津々です。



鶴見川からとってきた生き物です。
ドジョウオタマジャクシザリガニなど沢山入っています。
しっかり観察しています。
これはプールから救出したヤゴです。
ヤゴの名前を調べるため、全員に資料が配られました。みんな一生懸命調べます。

救出したヤゴのほとんどはアキアカネみたいです。中にはタイコウチもいました。くちばしで他の生き物の血を吸うそうです。

ウキゴケという珍しい草もありました。タイコウチを双眼実体顕微鏡で観察します。足の生えたオタマジャクシもいました。

トンボ池に放す

最後に救出したヤゴをトンボ池に放します。
小さい網で丁寧に放します。

2006/05/14

活動報告 06年度 第2回 (その2) 「カブトムシ園・トンボ園の整備」

急な作業日の設定にもかかわらず、みなさん参加してくださった。
事前に小池さん、砂長さんが廃材をたくさん近くの工務店より無償入手。

町田市の小学校によくある、あまり活用されていなかったコンクリート製の観察池を、カブト虫園に改造すべく、作業開始。

一方、池は長岡さんの指示のもと、ザリガニ池からトンボ池と名前を変え、水中ポンプで排水し、掃除開始。
なんとか作業を終え、カブト虫の幼虫を放し、トンボ池に植木鉢に入れた水草を移植する。(イグサアシキハナショウブ、セキショウ、スイレン等)。

後日、長岡さんの手作りで、じゅんかんポンプを設置。パイプから水を出すことで、水の浄化を図ろうというもの。











2006/05/13

活動報告 06年度 第2回 (その1) 「カブトムシの幼虫の観察」

カブト虫園を作製しようと意気込んでいたのに、雨。

やむなく、雨バージョンで、放す予定の鶴川産のカブト虫の幼虫を双眼実体顕微鏡で観察し、観察図にかく。
さらに、重さを量る。

サナギになる前にどうしても飼育施設を作りたいので、急きょ、翌日の作業を設定する。



2006/04/29

活動報告 06年度 第1回

「なぜ、今、ビオトーププロジェクト活動なのか」という参加呼びかけの趣旨を、校長から参加者に説明した。

参加者より、この活動でどんなことをやりたいか、どんなことが得意か、全員に発表してもらう。
  • 化学実験
  • 昆虫飼育
  • ガーデニング
  • 水生昆虫
  • 小鳥
  • 魚、川
  • 木工作
  • 大工仕事
  • 何となく興味がある
など、たくさんの声が寄せられる。

校長から、活動例として
  • カブト虫の飼育
  • 池の整備とビオトープ化
  • 小鳥のすみか
  • 校内自然園の整備
  • 校外での観察活動
などが発表される。

とりあえず、カブト虫がさなぎになる前にかぶと虫の飼育施設を作ることにする。

顧問として、小池さん(本校元保護者) 中村さん(本校学校運営協議会委員で古くからつくし野にお住まいの方)にお願いする。

2006/04/01

ビオトープとは何だろう?

ビオトープ(Bio Top)とは、Bios(生き物)とTopos(場所)という2つのギリシャ語を語源としたドイツ語の新しい言葉です。簡単に言うと「本来その地域に生息する野生の生き物たちが暮らす場所」という意味です。

環境の抑制だけではなく、生物の生息する生態的空間を大切にするとともに、もっと積極的にその生態空間を人為的に守り再生していこうというのがビオトープです。日本でも、川や森、公園や学校、公共施設や個人の庭にもビオトープの考え方が広がりつつあります。 

ビオトープというと「特別な空間」ととらえられがちですがそうではありません。『学校ビオトープ 考え方 作り方 使い方』(日本生態系協会 編著・講談社)には、次のように記されています。 
「ビオトープとは、本来その地域にすむ様々な野生の生き物生きることのできる、比較的均質な空間と定義されている。ビオトープの例には、森林・湖沼・乾い た草地・ヨシ原・川辺・砂れき地・干潟などがあり、ビオトープといっても何も特別な空間ではなく、昔からいた生き物の暮らせる、ある程度まとまった場所と とらえるとわかり易いだろう。こうしたビオトープに、その地域の生き物が加わって、自然生態系が成り立っている。」
日本では、1990年代からビオトープづくりが手がけられるようになりましたが、特に学校教育の中に取り入れられ、生態観察、自然との触れ合いの場としての役割を担うようになったことが特徴的と言われています。

特に小・中学校の「総合的な学習の時間」の体験学習でビオトープが活用されています。地域の人たちとビオトープを作ったり、学校内だけでなく地域の公園などに生き物の住む場所を広げていく活動に展開するところも増えています。

企業でも、工場敷地内にビオトープをつくり、地域住民に開放したり、教育環境の場とする動きも出てきています。市民の間にも自宅の庭やベランダなどを利用して、小さなビオトープを作る人も多くなりました。

日本では都市化の進展によって自然が減少していますが、ビオトープづくりは、失われた自然の回復、子どもの教育環境の場として、大きな役割を担っています。 

今回、つくし野小のビオトーププロジェクトのお手伝いをするに当たり、限られた費用や時間、面積・規模では、本格的な学校ビオトープを作ることは容易ではない・・・・と初めは考えました。

しかし、私たちが住むつくし野の街も、住宅地として開発される前は雑木林や里山に囲まれた農家の地区だったはずです。さらにもっともっと前は谷や丘が連 なる林や湿地だったはずです。人間たちの手によって多くの自然が破壊され、現在のつくし野の姿となり私たちが暮らしていることに思いを馳せつつ、残された 貴重な生物生息空間としてのビオトープを保全したり、消失したところを復元、創出することは意味のある活動と考えます。

ついては、ビオトープや環境に関心のある児童・保護者の皆さんとともに、つくし野小学校の一部分を環境学習に役立つように少しずつ変えていくことはできるのではないかと考えました。いわば本来の意味を持つ「地域のビオトープ」の見本園のような、ミニチュア版であれば、できるのではないかと・・・・。

また、この活動を通じて、児童や保護者の皆さんが身近な生き物や植物に親しみ、ひいては自分や家族、先生や学校を大切にしてくれるようになってくれれば・・・・と考えました。

やがて、つくし野全体が大きなビオトープになればいい・・・・と夢見ています。

つくし野小学校ビオトーププロジェクト顧問 小池常雄

校庭に町田の自然を

町田市は、北側を多摩丘陵が背骨のように貫き、その間を鶴見川が恩田川や真光寺川・小野路川などの多くの支流を合流させながら流れている。かっては畑中心の農村地帯で、自然環境の豊かな地域だった。

昭和40年代頃から、都心のベッドタウンとして住宅開発が進み、数多くの団地やマンション、住宅が建てられた。忠生等の中央部から始まり、現在も周辺部の鶴川や小山、鶴間・小川地区で続いている。少子化の現在でも、町田市は児童数が増加している現状である。

それにともない、豊かだった町田市の自然環境も至る所で寸断・分断され、昔日の面影を残している地域は、市の北部の他は点として残るのみとなってしまった。

しかし、町田市の自然は都心に比べてまだまだ豊かである。特に、川は下水道工事が進んで水質が向上し、コ イ、フナ、モロコ、クチボソ、ハヤ、オイカワ、ドジョウ、シマドジョウ、ホトケドジョウ、カマツカ、ヨシノボリ等の魚たちや、タイコウチ、ミズカマキリ、 ホタル等の水生昆虫が復活してきている。

また、植物もキンラン、ギンラン、タマノカンアオイ、キツネノカミソリ、シュンラン、ナンバンギセル等が残された自然の中で力強く生き抜いている。

町田の子どもたちに、町田市の自然はまだまだすばらしく、たくさんの生物がみんな一緒に同じ空気を吸って生きているということをわかってほしい。そのた めに、学校内に町田市の自然の一部をビオトープとして復元し、授業や休み時間にみて、触れて、感じられる。空間を作りたいという思いが、そもそもの出発点 だった。

本校では、先輩校長や教職員の努力でザリガニ池やつくし野田んぼ、腐葉土置き場など様々な先進的な取り組みがなされていた。別紙にもあるように、学校の 呼びかけにたくさんの地域・保護者の方々が応えてくれた。腐葉土置き場だった観察池を、学校近くの里山をイメージしたカブト虫園に、ザリガニ池を恩田川の 自然の復元を目指してトンボ池として作り直した。

また、今年度は生活科・理科の教材としての位置付けも加わり、ヤゴやザリガニ、カブト虫、メダカなどが活用されている。

本物の自然を校内に再現することは極めて困難であり、今残されている自然はかけがえのないものである。ビオトープ活動では、学校近くの林や川に行って自 然観察も行っている。これらの活動をきっかけに町田市の自然に興味を持って調べることによって、自然の仕組みの素晴らしさに気づいてほしい。

ビオトープ活動は、学校から地域へ。また、子どもたちが成長するにつれて、その視点は町田市を超えて東京都、日本、世界の自然への広がり、人類の存続にとって課題である地球の環境問題について考える基盤となることを確信している。
つくし野小学校 校長 田村健治