ビオトープとは? 池の整備方法は? など
環境学習の出張授業を行いました。
担任の倉持先生からいただいた要請は、以下の通りでした。
〇:1 子どもたちの思い
恩田池(恩田小の池)に生き物を増やして、たくさんの人が池に興味をもってほしい。
〇:2 池の現状
落葉は生き物にとって必要な環境ではないか? 掃除をしてよいか、否かわからない。
落葉は生き物にとって必要な環境ではないか? 掃除をしてよいか、否かわからない。
〇:3 倉持先生のねらい
①池の掃除をしてもよいか、否かの疑問を解決し、次の行動につなげたい。
②生き物を大切にしようという思いで活動している大人の存在を知り、思いを知り、感じる。
①池の掃除をしてもよいか、否かの疑問を解決し、次の行動につなげたい。
②生き物を大切にしようという思いで活動している大人の存在を知り、思いを知り、感じる。
それで、つくし野ビオトーププロジェクトの紹介、ビオトープの意味、恩田池の状況と問題点、生物多様性を実現する改修方法の提案、などを、パワーポイントや図版をパウチなどで説明しました。
使わせていただいた視聴覚室の壁面に学校ビオトープや生態系などの資料を貼りました。
5年3組は28名の学級。みんなよく聞いてくれました。
お話しした内容は、ざっと以下のような内容でした。
〇:そもそも生き物が暮らせる環境とは?
-生態系って何? 単体の生き物⇔複数の生き物⇔多様な生き物の総合的な関わり合い
-Bio-Top(ビオトープ)って何? ギリシャ語のbio(生命)+topos(場所):生物生息空間
-「学校ビオトープ」って何?
〇:恩田小の恩田池のいいところ、足りないところは?
-い い と こ ろ、足りないところ
-そもそも恩田小がある場所(横浜市桂台)は、開発される前はどんな場所だったのか?
-多摩丘陵の南端。尾根と谷戸の連続。里山。水田と畑、雑木林。
-宅地開発で失われたものは? 自分たち(ヒト)が住むことで、生きものたちの空間は?
〇:生態系にとって環境の「豊かさ」とは?
-生き物の「数」を!「増やす」のはいいことなのか? 生き物が棲める環境を増やす??
-環境にとって《豊かさ》とは?
-生物多様性とは? 3つの多様性(種・種内・環境)
-SDGs(持続可能な発展)に必要な、生物多様性とは?
-生態系を学べる空間づくりとは?
〇:「恩田池」 改造大作戦!!
-恩田池の問題点は? 今は、ビオトープの考え方ではなく、旧来の作庭の考え方。
-どういう手を加えれば、恩田池の生物多様性が増すか?
-流れと池があることは素晴らしい。でも、流れも池もコンクリートと石組で、三面護岸。
-ビオトープで大切な「エコトーン」(異なる環境が連続的に推移している場所。移行帯。推移帯。)がとても少ない。「エコトーン」となる流れに接した土や植物が少ない。
-トンボの産卵の3つの方法?改修で新しく来るトンボは? ギンヤンマ??
-茂った藻は掃除しても良いか?何を除去し、何をどう残すか?何を足すか?何を引くか?
-維持管理がとても大切だけれど、できるか?
休み時間に、樋村さんが採取してくれた恩田池の水槽やメダカを取り囲んでいる子供たち。
授業の最後に、アンケートを書いてもらっているところ。集計結果は、別のブログで配信します。
聞いてくださった5年3組の皆さん、チャンスをくださった倉持先生、つないでくださった佐々木ご夫妻、ありがとうございました。ちょっと盛りだくさんだったけれど、楽しんでくれたならうれしいです。
また、続きができればうれしいな…。
文章:小池常雄
写真:JSさん、HSさん、小池
(注:子供が正面を向いた写真は、リサイズしてあります。)
ブログ編集:小池
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