伊豆の海のいきものたち
ビオトープ(生き物の生息空間)は、地上のみならず海の中にも川の中にもあります。いつもお話しするように、植物・動物、食べるもの・食べられるもの、肉食・植物食…様々な特徴を持った生きものたちが、時間・空間・食べ物・光を分け合って、時には奪い合って、複雑な編目のような関係で生態系を作っています。これは海の中も同じこと。
9月14日に予定していた川での活動は、事情が生じ、中止となってしまい、ごめんなさい。
お詫びの代わり、井上顧問が撮影した海の生物について写真とコメントでご紹介します。
このブログでは初登場の海の中の生き物たちの姿をご覧ください。
以下は、井上顧問の写真と文章です。(小池)
「ご紹介する写真は、9月7日と8日の2日間、首都圏に多大な被害をもたらした台風15号が直撃する直前、伊豆の海中で撮影したものです。
場所は東伊豆の伊東市富戸港です。
つくし野ビオトーププロジェクトの活動場所は、里山、森、川、畑での活動が中心です。海での活動は難しいですね。
身近な伊豆の海中の生物を紹介します。
大体、水深5m~10mの場所で撮影したものです。
(注:写真の直下に生物名、その下にコメントを記載)
アカヒメジ |
まだ(台風の影響の)波はほとんどありませんが、海底の砂が巻き上がって、少し濁っています。
岩と同じような色をしているので、よく見ないと見逃してしまいます。
(そうやって、身を隠しているのですが)
顔つきは怖いですが、実際に見るともっとオレンジ色が濃くてきれいでした。
下の方がチョウチョウウオ、黄色が鮮やかなのですが、写真ではちょっと。。。
わかりにくいですが、真ん中に鮮やかな青い斑点のあるシマウミスズメがぷかぷか泳いでいます。
アオヤガラが群れで泳いでいました。体長は、20~30cmぐらいかな。
鮮やかな青色の小さな魚です。この近くではいろいろなところで見かけます。
かわいらしい魚です。クマノミが近くにいることもあります。
岩の赤色に似ているのでわかりにくいのですが、透き通った感じの色で、かわいいエビです。
威嚇的な表情のウツボです。 見た目とは違って臆病らしいです。
でも、手を出したり、いじめたりしたらダメです。攻撃されます。
葉っぱがゆらゆらと漂っているのかと思ったら、テンスの幼魚(赤ちゃん)でした。
ガイドさんが見つけて教えてくれました。
尾びれがピンと立っています。これも群れで泳いでいました。
アオリイカの産卵です。(卵は見えませんが)
近くに産卵床(間伐材などを人為的に沈めて卵を産み付けることができるようにした場所)があり、そこに集まってきました。
伊豆では、例年8月の終わりぐらいでまでだそうですが、9月に入っても見ることができました。
今まで紹介した魚は小さい魚でしたが、これは結構大きめで20cmぐらいです。
黄色い斑点があります。
8日の潜る場所の海上の様子。天気は曇り、だいぶ波が出てきました。
右側の手すりのある場所(奥側)から海に入り、手前側の手すりのところから上がってきます。
波が高くなると海から出てこれなくなるので、潜ることは禁止です。
皆さんよくご存じのクマノミです。伊豆の海でもクマノミを見ることができます。
真ん中のいくらのような色のつぶつぶがクマノミの卵です。
クマノミはひれを使って、卵に水をかけています。
卵を拡大してみました。
優雅に泳いでいますが、攻撃的な魚なので注意が必要です。
ひれにとげがあり、刺されると大変痛いそうです。
伊豆の海でも、南方の魚が多くみられます。
海流(暖流の黒潮)に乗ってやってきて、また南に戻る魚もいるようです。
でも(地球の温暖化の影響か?)海水の温度が上がってきていることも原因となっているかもしれません。
ここで見たクマノミは、この場所にずっと住んでいて越冬するそうです。
海中では紹介したような、普段目にすることのない生き物がたくさん生活しています。
きれいな環境を守っていきたいですね。
余談ですが、この日は台風が迫ってきていたので、さすがに午前中でダイビングを終え、帰路につきました。
車でしたが、ダイビングをした後は、減圧症(潜水病)予防のため、標高が高い道を通って帰ることができません。海沿いの道を通らなければなりません。
(電車の場合は高いところを通らないので大丈夫です)
午後1時ごろ伊東を出発しましたが、海沿いの有料道路はことごとく通行止めとなってしまい山を通らない迂回路が大渋滞。
普段2時間ですむところ6時間もかかってしまいました。
魚の名前など調べたつもりですが、間違いを見つけたら、コメントでお知らせください。
撮影には水中カメラを使用しています。
以上、海中の生物レポートでした。」(井上)
オニカサゴ |
(そうやって、身を隠しているのですが)
トラウツボ |
チョウチョウウオ |
シマウミスズメ |
アオヤガラ |
ソラスズメダイ |
サラサエビ |
ウツボ |
でも、手を出したり、いじめたりしたらダメです。攻撃されます。
テンスの赤ちゃん |
ガイドさんが見つけて教えてくれました。
ムレハタタテダイ |
アオリイカ |
近くに産卵床(間伐材などを人為的に沈めて卵を産み付けることができるようにした場所)があり、そこに集まってきました。
伊豆では、例年8月の終わりぐらいでまでだそうですが、9月に入っても見ることができました。
コロダイ |
黄色い斑点があります。
富戸港 |
右側の手すりのある場所(奥側)から海に入り、手前側の手すりのところから上がってきます。
波が高くなると海から出てこれなくなるので、潜ることは禁止です。
クマノミ |
クマノミとクマノミの卵 |
クマノミはひれを使って、卵に水をかけています。
クマノミの卵 |
ミノカサゴ |
ひれにとげがあり、刺されると大変痛いそうです。
伊豆の海でも、南方の魚が多くみられます。
海流(暖流の黒潮)に乗ってやってきて、また南に戻る魚もいるようです。
でも(地球の温暖化の影響か?)海水の温度が上がってきていることも原因となっているかもしれません。
ここで見たクマノミは、この場所にずっと住んでいて越冬するそうです。
海中では紹介したような、普段目にすることのない生き物がたくさん生活しています。
きれいな環境を守っていきたいですね。
余談ですが、この日は台風が迫ってきていたので、さすがに午前中でダイビングを終え、帰路につきました。
車でしたが、ダイビングをした後は、減圧症(潜水病)予防のため、標高が高い道を通って帰ることができません。海沿いの道を通らなければなりません。
(電車の場合は高いところを通らないので大丈夫です)
午後1時ごろ伊東を出発しましたが、海沿いの有料道路はことごとく通行止めとなってしまい山を通らない迂回路が大渋滞。
普段2時間ですむところ6時間もかかってしまいました。
魚の名前など調べたつもりですが、間違いを見つけたら、コメントでお知らせください。
撮影には水中カメラを使用しています。
以上、海中の生物レポートでした。」(井上)
井上さん すてきな写真とコメント感謝です。続き…をきたいしていま~す。(小池)
文章:井上博雄・小池常雄
写真:井上博雄
ブログ編集:井上博雄・小池常雄
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