次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツなどの収穫体験などを実施しました。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫た体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2020/02/23

石造の身近な生き物たち

水処理センターの壁面で見つけたのは?
ヤモリかな?  でもよくみると・・・あれあれ指の数が多いような??
イモリやトカゲも考えたけれど、指の形や全体のプロポーションから、やはりヤモリだろうとと推察。
でも、このヤモリ君、右前足の指が6本!!
(5本が基本だけれど、実際は欠損している個体も多く)
またそもそもヤモリの指先には爪はなく、先がとがっておらず扁平で平たく丸い。
これはガラス面などつるつるのところにも張り付くため、裏側に細かい毛が生えていて、これに働くファンデルワールス力というわずかな分子力の力を得るため、扁平で平たく丸いことが必要。
ここは、品川区の東口から10分ほど歩いた先の水処理センター。
壁面には10mくらいの感覚で身近な生き物の石彫がはめ込まれていて…。
40センチ角ほどのレリーフ状。
石彫だからあまり細かい表現ができなので、全体にプロポーションが少し違う。
先ほど登場した、右前足が6本指のヤモリ。
自然界に生きている、指が何かの理由で欠損した個体はよく見るけれど、6本指のものは見たことはなく。
石彫だから、ディフォルメしてあり、ずんぐりむっくり。胴やしっぽがとても太い。
指先の形も違い、全体の印象がずいぶん違う。
これはセミ。
さすがに細い足は省略されているので、古代エジプトの彫刻のよう。
ベースに、掘りこむ形で足を表現してもいいのにね…。
クワガタムシ。ヒラタクワガタかな?
それにしても顎が強烈に強そう。
中足の向きが??
こちらはトンボ。
後翅の形や目玉の形が少し変。
そもそも後翅は前翅の下につくものだし、目の後ろ側は水平ではなく丸い。
実物とは違い、少し違和感。
実物をちゃんと観察してから、ディフォルメして省略すると違和感は生じないと思うのだけれど…。
カニなことはすぐわかり。
甲羅が人の顔に見えるので、平家蟹??
カタツムリ。??何か違和感。
よく見るとカラの巻き方が逆。
ほとんどのカタツムリは、右巻き。
ごく特殊に左巻きもいるのだけれど、よほどの研究者でないと見たことはないはず…。
ゲンゴロウかな?前足が太い。
アゲハ? アオスジアゲハ??
それにしても胴体や頭部が大きい。
アマガエル? これはとてもリアル!
ナナホシテントウ? 足が太すぎ!!
それにしても足の付き方が不思議。
自然物を抽象化したりディフォルメしたりすることはよくあるけれど、
そもそもの姿をよく観察しないで、記憶やイメージだけで作業すると、
そのものを知っている人から見ると、違和感…のようなことを生じてしまう。
自戒の念を込めて、重箱の隅をつつきました。
文章:小池常雄
写真:   同
ブログ編集:同

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