次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2020/12/04

昆虫食!(第8回定例活動報告:その2)(コメント有!)

   イナゴ と コオロギ  
    佃煮  と  せんべい  
 はて…どっちがおいしい? 
   地球の未来を救うのは?? 
11月14日の活動の中で2つ目のテーマとしてお話しし、試食をしたのは昆虫食!
この日試食した「コオロギせんべい」は5月の発売開始の時、
入手しようとしたけれど、すぐ売り切れてしまっていて、果たせず。
このブログでも以下のように紹介だけしたけれど、
いろいろなお店で聞いてみたのだけれど…、なかなか手に入れることができず。
それでも最近、無印良品の全国の大きなお店だけで定期的に発売…とのニュースがあり。
銀座店に問い合わせると「商品の取り置きはできないが、事前に入荷日をお教えすることはできる。」とのことで、事前にお知らせをいただいて11月11日の発売日に駆け付け、
やれやれやっと入手できたということ…。
[私が左手に持っている小皿の上にあるのが。コオロギせんべい]
[後ろで見ていた保護者の皆さんも、コオロギ…と聞いて、
エッ?…と、ざわざわ。
お芋掘りに来たのに、コオロギ食べるの!?」…とかなんとか?]
試食用に配ったけれど、だまして無理に食べさせる意図はないので、
事前に素材は何か?と、エビカニ系のアレルギーがある人は食べないように…と注意。
「無印良品」というメジャーな会社の企画で、5月には話題となったこともあり、知っている保護者の皆さんも少なくなかったようだけれど、食べたことがある人はいたのかな?

私からは、HP「無印良品」のHPの資料(下記参照)
をベースに、昆虫食がウシやブタ、ニワトリに比べ、環境負荷が少なく(水を多く必要としない、温室化ガスをあまり排出しない、少ない食糧ですぐにおおきくなる、たくさん生まれる…)、栄養価が高い(たんぱく室含有率)が高いことなど、地球にやさしい食べ物であることを説明。

国際連合食糧農業機関(FAO)が、昆虫食に注目した提言を発表したのは、もう、4-5年前。
その時もこの活動の中で、イナゴの佃煮を試食を交えて説明したけれど、今回はメジャーな全国展開している会社、お母さんたちも好きな人が多い会社の製品ということで、より身近に迫ってきた、あと10年先から始まるといわれる世界的なタンパク質不足の問題を、食体験の中で、考えてもらおうと企画したまで…。
世界の食料事情で、タンパク質の需要に供給が追い付かなくなるといわれるのは、2030年。
わずか10年後の話。
この活動に参加してくれている10歳が20歳、5歳が15歳になるとき。
あっという間。すぐそこまで来ている未来。
[私の説明の間も、ざわざわと試食中。]


人口が減っているのに、本当?との声があるけれど、人口が減っているのは、日本などわずかな先進国。地球全体で見れば、今は人口爆発。
私が子供のころ、24億人?位といわれていた世界の人口は、すでに70億人、80億人という…。
もはや、牛を育てるために、穀物は与えていられない。
先進国の我々が牛肉を食べ、途上国のひとにはバッタを食べなさいというのも…。

コオロギせんべいのあとに出したのは、数年前も試食した「イナゴの佃煮」
えぇっ…という声が上がったけれど、実はこれ、私の大好物。
おいしい日本酒の肴に最高。
[皆の前で、イナゴの佃煮をパクリ]
下の写真は、試食用に用意した昆虫食やジビエの製品など。
蚕のさなぎ、イナゴの甘露煮・佃煮などを用意したけれど、参加人数があまりに多く、実施する内容も多かったので、試食したのは、コオロギせんべいとイナゴの佃煮のみ。
楊枝に刺したイナゴ。
酒の肴として、大好物!!
これは、こおろぎせんべいの上にイナゴ佃煮。
「イナゴ オン クリケットクラッカー」??
自宅に戻って、お皿に乗せたところ。
ここが嫌!という人が多いアシが、おいしいのだけれど、どうしても取れてしまいやすく。
これは、活動の数日前、何とかぎりぎりに「コオロギせんべい」を手に入れられ無印良品銀座店、店頭の販売風景。
専用棚全部がこの商品。
販売開始、数日で売り切れるとか…。
もうみんな、タンパク質不足で、おなかすいているのかな?
10年先にどんな未来がやってくるか、わからないし、未来の予測は外れることもあるけれど、確実に温暖化などの気候変動は進んでいる。
先進国のお金持ちが牛肉を独占し、途上国の貧しい人たちが昆虫しか食べられない未来が来るのかは…、これから先の私たちの行動によるのだろうけれど…。

活動後、あるお母さんからいただいたLINEに
「昔は。牛肉や豚肉がスーパーにたくさんあってね~なんて、話すことになるのでしょうか~」とありました。
未来はわからないけれど、少なくも牛肉はもっと高くなり、昆虫も加工され、知らぬうちに日常普通に食べるものに含まれるようになるだろうことは、まちかいないだろうと思う。
このような方法は、すでにかなり以前から大豆たんぱく由来成分がさまざまな食品に含まれるようになっていることで実証されている。
コオロギが地球を救い、私たちヒトを救ってくれるのだろうか???

《おまけ/その1:中学受験の模試に出た、「昆虫食」》
実は活動を実施したこの日、たまたま有名中学受験の進学塾で、模擬試験があり。
いつも参加してくれていた6年生女子2名が受け、出題された問題の情報がお母さんからもたらされたのだけれど…
問題は、
「(昆虫食のことが出題され)寄生虫や感染症対策として、必ず〇〇を加えて調理する。」
の〇〇に当てはまる文字はなに?という設問。
なんと、ふたりとも「塩」と書いたのだそうで…。
(正解は「熱」を加えて調理する)

ただし、「熱」を加えればすべての食物が無害・無毒になるということではなく、フグ毒で有名な「テトロドトキシン(tetrodotoxin)」や、活動で何度もお話しした緑化したジャガイモの部分に含まれる「ソラニン」「チャコニン(カコニンとも)」、さらに黄色ブドウ球菌のエンテロトキシン」などは、熱を加えても毒性は変わらないことをお忘れなく。
寄生虫や感染症を引き起こす細菌は熱で死滅するから、食べられるようになるということ。毒素そのものは加熱だけでは無害化できない…ということはお忘れなく!

中学受験では、意外と時事問題が出題されるのは、通勤電車の中の進学塾の広告で知っており。
つまり、学校で文科省の指導要領で教えることを学んでいるだけでは、答えられない問題が出題されるということ。
ビオトーププロジェクトでは、幅広い自然体験を活動の中で得られるようにしていることと、今回の「昆虫食」のように、小学校の授業では絶対にやらない社会情勢や時事ネタも、今回のように実食付きでお話をしたりしている。
自然に対して応用力が養えるのが、体験的環境学習のいいところ。(少し自慢げ…笑)
勉強は、何も学校や塾でだけ行われるのもではなく、日々の生活、日々のテレビや新聞の報道などからもたくさんのことが学べるということを痛感したエピソード。

《おまけ/その2:「ジャングル大帝レオ」と「昆虫食」》
私が小学生だった50年以上前、TVで放映されたアニメの「ジャングル大帝レオ」の最終回をよく覚えている。
当時は白黒だったはずだけれど、その後何回も再アニメ化され、画像検索するとカラー版がたくさん。(下記は手塚プロダクションのHPより、転載)
アフリカのジャングルの生き物たち、肉食動物も草食動物もこれからは、皆で仲良く生きていこうと…ライオンのレオは最終回で宣言。
それでは、肉食動物のライオンやハイエナが何を食べて生きていこうとしたかというと、バッタなどの「昆虫食」。
子どもながら、おいしくなさそうにハイエナがバッタを食べていたシーンがとても印象に残り。(人間にはおいしいんだけれど、当時はそう描いたということ…)
手塚 治虫のアニメの放映から、50年以上を経過し、私たちの現実になろうとしている…。
文章:小池常雄
写真:   同
ブログ編集:同

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

イナゴの佃煮やコオロギせんべい 娘が食べて美味しいと絶賛!良い事を教えて頂きありがとうございました!感謝です。
毎回 小池さんのお話は勉強になり楽しいです。
これからも宜しくお願い致します。

小池常雄 さんのコメント...

コメント入力感謝です。
見た目や先入観で、親が反応してしまうと、子どもたちはそれが正しい行動と思い、模倣します。
もはや、子どもたちの世代では、加工度は高いにしても、加工食品の中に昆虫由来タンパク質が使われっることは不可避。
また、昆虫やイモムシなど、グロテスクと言って忌避することも私は賛成しません。
彼らから見れば、人間は目が2つしかない、足は4本しかない、髪の毛なんか生えてて、えぐい、ぐろい、気持ち悪い…ということになり。
自分と違う姿かたちなどを忌避することは、人間同士の差別にもつながることと思っています。
世界の中の生きとし生けるものは、すべて美しく、生態系の大事な一員…と、常日ごろ口にしているけれど、正直言ってしまうと、ヘビは少々苦手…(笑)
是非また、書き込みしてください。
その時は、是非、本名ではなく、ニックネームを書いていただけると、うれしいです。
(コイケ常雄 記)