次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2021/03/01

いちめんのなのはな (末尾に写真の追加アリ)

 はなののなのはなはなのなあに?  
[畑のウネにこぼれた種が芽生えた菜の花は、四方八方へ爆発したように花が咲き]
「はなのの…」は詩人谷川俊太郎の「ことばあそびうた」のなかの「ののはな」という詩。
私は大昔(45年以上前)、浪人していたころ、絵本というか、詩人の谷川俊太郎が好きで当時の新刊だったこの本を図書館で読み、とても印象深く心に残っている
引用すると

    ののはな

                             谷川俊太郎

         はなののののはな

         はなのななあに

         なずななのはな

         なもないのばな


初めての人はちょっと意味を取りにくいけれど、読んで音を出してみるとすぐわかる。
いうまでもなく原文はひらがな。
漢字にするといかに記したような感じになってしまって、とてもつまらない。

 野の花
         花野の野の花
         花の名何
         薺菜の花
         名も無い野花

この詩のポイントは、限られた種類のひらがなが連なっていることにある。
外国語には、本当の意味(音のトーンも含め)は翻訳できないのは、俳句などと同じ。
漢字で書いて面白みがない。

山村慕鳥の「いちめんのなのはな」は教科書で学んだかな?
「いちめんのなのはな」という題と思い込んでいたけれど、調べなおしてみると
「風景 純銀もざいく」という詩。
でも「いちめんのなのはな」で覚えている。
3連が同じ構成で繰り返されるのだけど、1連だけでも十分、春を満喫。

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

畑の菜の花は、やはりお店の切り花とは違う。
いちめんの菜の花…というほどではないけれど…。
懐かしい2篇の詩を思い出し…。
《おまけ》
時々国立から主催者側として支援に来てくださる金森さんから、コメントと写真1枚をお送りいただきました。
「言葉遊びの詩から始まる、ちょっと凝ったブログ いいですね。
国立の大学通りにも(なのはなが)ありましたよ…!」



文章:小池常雄
写真:小池+金森さん
撮影場所:専用畑
撮影日:202010228
ブログ編集:同

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