次の活動実施予告・実施済の報告


〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施しました。

2021/09/14

こどもの国を探索(2/2:いきもの篇)

   大きなビオトープとして…   
ビオトープは、様々な生き物が生態系を形作り、生きている生息空間。
ビオトープにはいろいろなタイプがあるけれど、多様で豊かな環境があり、生き物の関係が複雑で、多種の生き物が生きているビオトープは評価が高い。
その意味で、こどもの国は、自然が残されて長く手付かずの部分と、ヒトの手が細かく入った部分とが混在し、大きく豊かなビオトープとなっている。
普段から、遊びの場所という認識を持っている人は多いけれど、大きなビオトープ…という認識を持っている人は少ないのではないか??

家族づれが、割りばしとタコ糸、裂きイカで手長エビ狙い。
 
捕まえていたのは、冒頭のモツゴとヌマエビ。
お願いして写真を写させていただいた。
子どもの国の生きものと言えば、正面ゲートの前の道にはこんな交通標識が!
夜間、横断中の交通事故が多いものか?
駅からゲートに向かう横断歩道橋には、夜間この橋を使う動物を調査のために撮影する麻布大学のカメラが、昨年以上の台数が設置してあり。
園内を探索していると、たくさんドングリが落ちている場所がある。
周遊路のこの場所はどうやら小動物のえさ場になっているらしい。
近くの道路上に「ためフン」もある。
下の写真の左端の歩道の上に、ためフンがある。
その場所を狙って、ガードレールの外側から2台の記録用のカメラが狙っている。
他の場所にもあったためフン。
安全に用を足せるから、道路上がいいのかな??
昨年の活動で久々に見つけた「プラナリア(和名:うずむし)」を今年も探索。
年間を通じて流水の水質が保たれ、水温が高くなると生きていけない生き物だから、環境が安定した場所でないと見つけられない。
船崎、高見両顧問が石をひっくり探して捜索。
いたいた!!
左側が頭。
小さな目もちゃんと2つ見える。
ホオバの木を見上げると、不思議なことに一枚の葉の裏にセミの抜け殻が集中している。
高い位置にあり、たどり着くのは大変な場所。
この一枚だけが特別であるようには見えないけれど…。
下は「妖精の輪(フェアリーリング:日本語では菌輪、菌環)」と呼ばれる現象
(右側から上にかけての半円弧)。
キノコなどが、リング状もしくはその一部をなして生える状態。
高木にたくさんぶら下がっていた直径40ミリほどの木の実は、初めて見たもの。
名前はよくわからず。
これはよく見かけるツユクサ。
白いヒガンバナ。
オオデマリかな?
クズの花。マメ科なので、マメのような実が付く。
カラスウリ。まだ時期が早いのでつややか!
こどもの国全体に、ナラ枯れの被害は広がっていて、枯死した木の伐採済の切り株があちこちに…。
プラスチックのシートがかけてあったり、リング状に切り込みが入れてあるのは、萌芽更新を避けるためか?
これは、コゲラなどのキツツキの仲間の巣痕か?
あちこちに付けてあった巣箱。
巣箱に詳しい立場からすると、我々が作っているものと比べると少し巣穴の直径が小さいのでは?
巣箱の直径は、誘致したい鳥の種類によるのだけれど、シジュウカラは27~28㎜。
これ以下の直径を利用する鳥はいないように思うのだけれど…。
また、シジュウカラなどは、巣箱の中に巣材が残っていると次の年には営巣しない。
毎年、営巣後、冬の間に中を掃除する必要があるのだけれど、それをしないと、環境の中にクギや針金といった人工のごみを残してしまうことになる。
こどもの国入口前の高木の上には「アオサギ」が奈良川の魚を狙ってとまっていた。
文章:小池常雄
写真:   同
撮影日:20210911
撮影場所:こどもの国内外
ブログ編集:同

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