次の活動実施予告・実施済の報告


〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施しました。

2023/09/18

恩田小で4年ぶりに出張環境学習(その5)

 小学校の先生の研修授業・研究会に潜入!
環境学習(総合の時間)の支援で時々お邪魔している恩田小、先生方の研修・研究対象の授業の参観を特別にお許しいただき、貴重な体験をさせていただきました。
この日は、急遽1年生の1クラスが学級閉鎖になって午前中だった4年生の総合の授業が午後からに…。
私はゲスト枠(?)で給食を特別にご馳走に…
最近、幼稚園の給食は、園での自作野菜を提供しているので、時々ご馳走になっているけれど、小学校の給食をゴチになるのは、10年ぶりくらい(
(10年前とは、町田市立小山中央小特別支援学級「あおば」で出張環境学習の時)
私が小学生だった頃はこんなに豊かな給食ではなかった。
そもそも牛乳ではなく、脱脂粉乳だったし、チーズパンなんて、出たことなかった。
下の写真は配膳中のもの。
人数分に分けるのはむつかしいから、F先生が自ら具沢山肉野菜スープとフルーツポンチは盛り付け。
なかなかおいしかったし、久々に貴重な体験を…
…いやいや給食がこの日の目的ではなく。(笑)

教室内を見ると各所に前回の8月末の活動で整備した恩田池の様子やこれまで私が関わったものも含め。子供たちが考え、実行したことが掲示されており…。
なかなか素敵…。
教室内で私がPM手法の話をしたときのもの。
この日の「ビオトープに(入れる?)生き物についての視点」
子供たちは、事前にビオトープに入れたい生き物をインターネットで調べ、特徴や姿の写真をプリントしたシートを用意してあった様子。
先生の指導でX・Y軸(話し合いの視点①:縦軸と②:横軸)に沿って分類してはりつけ、先生がメモを書き足していく方式。
研究授業なので、教室の左右と後方に合計10名以上の先生がメモを取りながら聞いている状況。
子供たちは少し緊張??
授業が終わり、掃除の時間は、私も給食のお礼でお手伝い…。
児童たちが下校した後、図書館に先生方が集まり、モデル授業について討議。
その内容は、「えんたくん」という円形のホワイトボードに書いていく。
20分ほどの議論の後、2班それぞれに内容を発表。
2班目。
私が横に居て、ひとりで書いたのは下のような内容。
知らない先生も多かったので簡単に自己紹介と恩田小とのこれまでのかかわりを説明。
私が先生方にお話しした内容は…
☆そもそも恩田池にいてほしい生き物は?
 ▶在来種とは、なにか?
 ▶ヒトの手で開発される前、この地区の環境と田んぼや小川にそもそもいた生き物は?
☆遺伝子の汚染ということ
 ▶ヒトが作った(遺伝子に手を加えた)生き物と、自然界の生物の違い。
 ▶ヒトが作った生き物が自然界に出てしまうと、在来種と交雑し、遺伝子汚染に…
メディアリテラシー ➡ 情報化時代の危険・リスク?
 ▶子供たちはそれぞれ一台ずつパッドを持っていて、すぐに検索できる。
 ▶(水槽で)「メダカと一緒に飼えるいきものは?」というキーワードで検索した?
 ▶観賞用に遺伝子をいじったラメラメ!のメダカの写真やアマゾン原産の魚が何種も!

一番驚いたのは、3番目の内容。
子供たちが紙焼きにして黒板に貼った池に入れたい候補の生き物の種類が??
アカヒレオトシンという聞いたことがないアマゾン産の生き物が次々提案される。
メダカ…の写真も在来種のクロメダカではなく、ヒメダカやパール色にうろこが輝く高価な観賞用品種のメダカばかり…。
熱帯魚屋さんで売っている特殊な種ばかりが次々と…
逆にフナやオイカワ、ハヤ、アブラハヤ…といった、在来の地元の川にいる普通の生き物の名前が出てこない。

基礎的な話として、
フナをヒトが観賞用に遺伝子を操作して作り出した生き物がキンギョ(ワキン)
同じくクロメダカから作り出されたのがヒメダカ
これらはヒトが作っ、そもそも自然界に居ない生き物。
自然界の在来種と交雑させてもいけない。
「水槽」の中でメダカと一緒に飼える生き物として温度条件や性質などを調べた子が、誇らしげに発表していたけれど、前提の理解が出ていない。
インターネットを利用すると便利なこともあるけれど、メダカで検索するとこんなことがおこってしまう。

「何のためのビオトープなのか?」
「どんな生き物に居てほしいビオトープなのか?」
お話ししたつもりだったのだけれど、ちゃんと伝わっていなかったことを
私は強く反省した次第。
なかなかに難しいね…。

〈おまけ:恩田池の様子〉
この日の恩田池はこんな感じ。
8月28日の作業から2週ほど時間が経過しており、この間雨も降ったのでだいぶ状況が落ち着いている。
水路内を覆っていたドクダミの根も除去され、流れが良く見えるようになった。
ひとつ気になったのは、池の中や脇から除去しておいたレンガやコンクリートガラが池の中に投げ込まれていたこと。
全校児童に、生き物が暮らす場所であり大切にしていることが広まるといいのだけれど…。

〈おまけ:教室の片隅に…〉
黒板の左上には私が写したヤモリの写真が!!
吹き出しの中には私が書いた「ちゃんと勉強してる?」…と書いてあり。(笑)

興味を持ったのは牛乳の空き箱処理。
クラス全員の飲んだ牛乳パックの空き箱は、開いて洗って干して改修しているのだそう。
私も中学生だった頃は小学校の頃の脱脂粉乳がテトラパックの牛乳に変わっていたけれど、当時は容器をリサイクルする技術はなく、そのまま捨てていたのでは??
小学生の給食も、パンが個別包装されているなど、内容のみならずいろいろ変わっている…ということを痛感。
文章:小池常雄
写真:   同
ブログ編集:小池
撮影日:20230912

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