こんな花が、里山の小道に…
ようやく涼しくなった10月初め、いつもの里山を歩いていると道ばたにひょっこりこんな花が咲いており。
明かにランで、茎も葉もなく、地面から20cmほど突き出して、4-5輪花が咲いている。
下の写真の左の杭とロープのすぐ脇に…。
下はまだ咲ききっていない、半分蕾の状態。
この写真では、言われないと気が付かない。
花好きな叔母が、「花ぐーグル」というスマホソフトで検索してくれたら、
「マヤラン(摩耶蘭)」という花だそうで。
日本の里山に自生している植物なのに、ヒマラヤの奥地でひっそりと咲いている花のような名前。
いや有名なクラッシックの指揮者?
あれは「カラヤン」!
ウィキペディア先生によれば、「マヤラン」は、
「ラン科シュンラン属の植物。
和名はこの種が初めて発見された神戸市の摩耶山にちなむ。
関東から九州までの常緑広葉樹林や古い二次林に生える菌従属栄養植物(腐生植物)である。
根茎は長く地中を這い分枝する。
「ラン科シュンラン属の植物。
和名はこの種が初めて発見された神戸市の摩耶山にちなむ。
関東から九州までの常緑広葉樹林や古い二次林に生える菌従属栄養植物(腐生植物)である。
根茎は長く地中を這い分枝する。
緑色の茎を10-30cm伸ばすが、緑葉はなく、茎の下部に鱗片葉が数個つく。
7-10月に茎頂に1個から数個の花をつける。
花はがく片、側花弁ともに長さ2cm、幅1cm弱、ともに白色。
がく片の中央部には赤い筋があり、側花弁は周辺部を除き赤い模様がある。
花茎は葉緑素をもつ。
花茎は葉緑素をもつ。
この花茎の緑色は、受粉して果実が生長するにつれて濃くなる傾向がある。
レッドリストに絶滅危惧II類として記載されている。
レッドリストに絶滅危惧II類として記載されている。
減少の主要因は森林伐採・園芸採取である。
菌類に寄生して生活する菌従属栄養植物であるため、株だけを採取したところで栽培はできない。」
…なかなかに貴重種で、奥が深い。
…なかなかに貴重種で、奥が深い。
「菌従属栄養植物(腐生植物)」…なんて初めて見たような気がする。
野生環境で急激に数を減らし、絶滅危惧種に指定されているがその理由が2つ。
① 生育地の環境悪化(森林伐採)…まあ、理解できるし、対処は可能。
② 愛好者の園芸採取…これは理解できない。
そもそも菌従属栄養植物は移植しても育たない。
これはすぐ近くで咲いていた「ホトトギス」
園芸改良種でいろいろな色の物があるけれど…。
カラスに食い荒らされてしまうので、もったいないのだけれど…
文章:小池常雄
写真: 同
ブログ編集:同
撮影日:20231002
撮影場所:新治市民の森
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