次の活動実施予告・実施済の報告


〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施しました。

2024/02/21

500円集金:その内訳は?

  巣箱ひとつ500円は高い?安い? 
つくし野ビオトーププロジェクトでは活動に関わる保険も含め、参加料無料を当初から継続しています。
ただし今年度では唯一、1月の定例活動「巣箱をつくろう!」だけ
巣箱1つあたり500円を集金しました。
実はこれ、大変に悩んだのです。
昨今の物の値上がりは激しく、17年(18年前は廃材利用で無料)間継続してきたこの価格を継続するか?否か?…それが思案のしどころ。
結局、まあいいか…と500円の集金を今年度も維持したのですが…。
改めて実はいくらを要していたか?をご説明しておきたく…。
極めてシンプルなデザインの巣箱ですが、以下のような部品・材料と価格で構成されています。

①杉板材
色を塗らず、工作が楽、かつ長持ちする、安定して手に入れやすい…という条件で、色々な試行錯誤をした結果、杉を製材しただけの荒木材の野地板を1締(10枚)単位で購入。
この買い方だと一部使えないものも混入するけれど、半年くらい我が家の車庫で保管し乾燥させたり、運んだりするのに便利。ばら売りより少し安いし…。
なんと10枚一締を二締、我が家の軽自動車の助手席を倒してぎりぎり運んでいるのです。
買っているのは中段の幅の物。
1枚当たりの単価に加え、死に節や割れなどで使えないものが1割出ると想定して…。
3,278円(税込・10枚)×1.1(歩留まり)÷10枚=360.58
                       ≒360円/枚・税込…①
②スクリュービス
くぎを使う方法もあるのですが、温度変化が激しい屋外で、長い期間雨曝しで、やわらかい杉板に対して用いるので、単純なクギでは時間と共に抜けてしまいます。
ついては高いのですが、ステンレス製の25㎜の最短のスクリュービスを利用。
180本入りでこのパックで2,178円/箱。
デザインによって使用本数は違うけれど、20本/個用いるとすると…
2,178円÷180本×20本=242円/巣箱…②

③丁番
屋根を開閉式にし、掃除できるようにするための丁番。
実はこれ、とても値上がりが激しい。
少し前の倍額になっている!!
一番小さいタイプで 217円/2個セット…③

活動の中で話しているけれど、丁番に付属して付いているビスは杉板の繊維方向に止付けるには小さすぎて効かない。
だからこの部分に用いるビスはやや大きいものに変更している。
1つの巣箱に8本用いるので
712円÷330本×8本=17.26円…④

④固定用シュロ縄
巣箱を木に取り付ける用のシュロ縄
1つの巣箱に1.8mの長さの物を2本利用。
470÷50m×1.8m×2本=33.84円≒34円/個…⑤

⑤ヒートンと針金
巣箱屋根開け閉め用の針金固定用のヒートンと針金
7mmの物を各巣箱に2個使用
151円÷12本×4本=50円…⑥
針金はアルミ製だと、風にさらされると切れやすい。
高くても銅線が良い…と実感。
272円/ロール÷2.5m×0.15m=16.32円≒16円…⑦

 ① 杉板材:    360円/枚・税込…①
 ② スクリュービス:242円/巣箱…②
 ③ 丁番:     217円/2個セット…③
   取替えビス:   17円…④
 ④ 固定用シュロ縄: 34円/個…⑤
 ⑤ ヒートン:    50円…⑥
   針  金:    16円…⑦
これら①~⑦をすべて合計すると…936円/個
…という計算結果となりました。
500円の集金額は、購入資材の金額の53%ほどだったことが確認できました。
再集計してみると、やはり金属系の資材の値上がりが著しく起こっていることを実感。

なお、上記には
当日配布した資料を入手・印刷するための費用
買出しに行くための車のガソリン代
各種の工具・曲尺や特殊なドリルの購入に要する費用は含んでいません。
更に大前提として、講師の人件費(事前準備・当日・事後処理の全て)は含んでいません。
仮に今のままの資材の単価が維持された…と仮定しても、
次年度からは1000円/個の集金は致し方ない…というのが結論です。
今年度の集金額はとても安かった!…とご理解ください♥
文章:小池常雄
写真:   同
撮影場所:某ホームセンター
撮影日:202402中旬
編集:小池常雄

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