日本人が食べているものは大きく変わった?
アップリケから始まり、切り絵・貼り絵を芸術に昇華させた
宮脇綾子の芸術展を3月16日まで東京ステーションギャラリーで開催中。
何とか時間を作って見に行けたけれど、やはり布などを材料にしている作品ばかりなので、印刷物とは異なった実物故の素材感・立体感の印象が強く残る。
なかなか東京では見られない展覧会なのでお勧め。
来場者は女性が比較的高齢の9割以上とお見受けしたけれど、混雑していても身長差で、私は後ろから見られる…というメリットも感じ。
生活者・主婦として出歩くことなく自宅の中で過ごす時間の中で身の周りの物を題材に芸術を表現した人なので、自ずと食べ物を扱ったものが多い。
これ(下左)は中村さんが畑で作った芽キャベツ。
なかなか芽キャベツのもともとの姿を見ることは今ではできないけれど、彼女の作品(右)を見てみると、確かに現物を確認して特徴を掴んで表現していることが良くわかる。
次に冒頭のスズメを焼き鳥用にワラ縄で縛って吊るしたものを見て感じたのは、
「日本人が日常食べているものは大きく変わった。」ということ。
そういえば昔はヤキトリ屋のメニューにスズメ姿焼きがあったような…
今やスズメは、身近にいるあたりまえの鳥…と言う語源に反して急激に数を減らしている、
宮脇綾子は戦中戦後に名古屋で暮らした人だけれど、今の暮らしと比べると食べていたものが随分多種多様。
画家の家庭だから経済的にはそんなに豊かではないだろうけれど、表現された頂き物などはとても豊か!
戦後、80年を経て我々の生活・暮らしは豊かになったというけれど、果たしてそうなのだろうか?と考えさせられた。
ネギ坊主が付いたネギ
紅白のカブこれは食べ物ではないけれど、ネコジャラシは根っこがいい
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