玄関前の ヒキガエル
台風の影響で、小雨が降り続ける 10月8日木曜日 朝。出勤のために自宅を出ようとした、7時半ころ。
おそらく8か月ほど前、すぐ横の我が家のミニミニビオトープで、お嫁さんを待っていたオス。
さすがに、出勤前の時間。
電車の時間は気になるし、雨は降っているし、スーツ姿だし、そもそもヒキガエルは皮膚に毒腺を持つから素手で触るわけにはいかないし、、、、。
それで、保護はあきらめ、駅に向かったのだけれど…。
この後、30分もすれば、小学校の登校時間。
見慣れない子供たちが騒ぐだろうし、驚いたカエルが車道に飛び出してしまえば、悲劇が起
こる。
ミニミニビオトープは、ほんのわずかな広さ。
それでも、この個体を夏の間養ってくれるだけの昆虫などのエサ場として機能したのだけれど…。
限られたこの玄関先の周囲は道路側を除き、少なくも80センチほどの段差があり、階段も数段。
繁殖相手を探すには、その段差を超えるか、この道を渡らなくてはならない。
炎天下ではなく、両生類の彼らにとって心地よい、やや低温の小雨の日に、新たな冬眠場所を探す冒険旅行に出かけたくなる気持ちはとてもよくわかるのだけれど。。。
都心の勤務先に出社しても、その日1日、気になってしまい…。
ビオトープは、大きくないと健全な子孫を残す相手に巡り合えないこともある。
空を飛べるトリや昆虫はよいけれど、カエルは空を飛べない!
カエルがいたのはこの写真の右下の黄色い歩道縁石の内側。
もうそろそろ、稲刈りをしなくては…。
中央奥が、夏の昼間、隠れ場所だった水道栓のあるところ。このブログで、我が家に居候しているヒキガエル君の姿と近くのガーデンレストランのメスの無精卵をご紹介したのは、以下の2回。
良かったら、見返してみてくださいな…。
3月
「ヒキガエルにも春が…」
https://biotop-project.blogspot.com/2020/03/blog-post_15.html
8月
「君はこんなところにいたんだね…」
https://biotop-project.blogspot.com/2020/08/blog-post_23.html
冷たい小雨が降る秋の日の朝の出来事。
《おまけ:アマガエル》
一方こちらはアマガエル。
Sさんが今年育てているバケツ稲にやってきた個体。
幸い暑い夏を乗り切り、まだ元気でのどを細かく震わせている。
どちらのカエルも、住宅地の中のほんのわずかな緑にやってくる昆虫をエサとして狙ってやってくる。
小さな緑の空間でも、また点在しているだけでも、生き物たちにとっては命をつなぐ大切な環境…ということがよくわかり。
Sさんが、スマホレンズにつけるちいさな接写アタッチメントレンズで写したカエルたちの写真。
文章:小池常雄
写真:小池(ヒキガエル)、HSさん(アマガエル)
撮影地:つくし野(ヒキガエル)、青葉区(アマガエル)
撮影日:20201008,202009
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