次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2019/08/17

この球体は?(アゲハチョウの幼虫の成長:その2)

初めて見た!半透明の球体は?
これは孵化したてのアゲハチョウの卵のカラ。直径は1mmほど。
トリの卵と違って、カラを割って出てくるのではなく、齧って出てきたことが、ギザギザの食み跡からよくわかる。
左下は孵化したばかりの一齢の幼虫。じっと自分が生まれてきたカラを見ている。
孵化したばかりの幼虫は、しばらく休んだあと、やおら卵のカラを食べ始め、ついにはすべてを食べてしまう。
この行動の目的は諸説あるらしいけれど、
 ・栄養分として補給する
 ・天敵に見つかりにくくする
 ・母親の体内の微生物を取り込んで食べ物の消化の役に立てる
  …などが目的では?と考えられているとのこと。
調べてみると、ほかのチョウたちの幼虫もカラを食べるものが多いらしく…。
私は、微生物を取り込む説がいいかな?
だって、タマゴのカラを食べた幼虫とそうでない幼虫の成長を比べると、食べた方が、成長が良かったという研究があるそうな…。
こんな行動は、生まれたばかりだけでなく、脱皮の度毎に見られる。
これは二齢から三齢になった時。
2匹並んでいるように見えるけれど、右奥の黒い方はヌケガラ。
上半身を立てて周りを見ている。目ばかり大きく見える。
少し休んだ後、振り返って皮を食べてしまったそうで…。
これは、四齢から五齢になった時。
四齢の頭の部分が、お面のように横に転がっていて、少しびっくり。
頭の部分は、おいしくないのかな?横にどかして…。
皮はある程度乾燥してからのほうが食べやすいのか、しばらく見ていた後、ムシャムシャ。
頭以外の部分は完食!
私は、子供のころアゲハチョウを飼っていて、観察記録を書き、文集に載せてもらったこともあるけれど、当時は肉眼。
こんなに簡単に拡大した写真を写す方法などなく…。
脱皮した皮を食べる様子は初めて見ました。
自分の体(皮)も無駄にしない!究極のリサイクル。
今は、100均で売っている簡単な器具をスマホにつけるだけでこんな写真が写せる!
道具の後は、見た人のこころの中にセンスオブワンダーがあるかどうか?!
文章:小池常雄
写真:SKさんママ
(小池の責任で、トリミングや色調整をしてあります)
撮影機材:スマホにつけた100均のレンズ
ブログ編集:小池

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