次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2019/08/10

畑のヒマワリ…そして

ヒマワリと外来種オウムの襲来
7月27日土曜日の朝の畑のヒマワリの様子。
こんな長い梅雨でも、しっかり花が咲いている。

・・・ところが、約1週間後の8月上旬の様子はというと…。
あれれれ?
ヒマワリをこの土手に植えたのは、景観作物として花を街ゆく人に楽しんでもらい、その後は種を採って、来年春皆に分けたり、冬の間の野鳥のエサにしようと考えていたのだけれど…。
何かに齧られている。こっちはひどい!半分くらい、食べられてしまっている…。
これはまだ何とか、被害を免れている。
大小の 2段構成で植えた小さい方は、花期が少し遅かったせいか、被害はまだなく…。 
このままでは、種をすべて食べつくされてしまうので、流しのごみを集めるネットを食害防止用にかけたらこんな感じ…。これでたぶん大丈夫と思うけれど…。
引いてみた全景はこんな感じ。
少し無粋だけれど、まあ放っておけば全滅してしまうので…。 
実はヒマワリの種を食べた犯人は、ワカケホンセイインコという外来種の大型インコ。
今年は犯人がヒマワリを食べているところの写真を写せていないけれど、2015年つまり4年前には撮影に成功。
その時の写真と解説をブログに書いたものを下に再掲します。 

《以下、2015年7月25日のブログの一部を再掲載》
《畑に外来種の大型インコ飛来》
この写真は、2015年7月25日の17時前に新畑の車道側から写したものです。
体長40センチほどもある大型の緑色のインコが、ヒマワリのタネをむさぼるように食べています。つがい(オスとメスの2匹のこと)でいました。
このインコの名前は、
ワカケホンセイインコ(オウム目オウム科ホンセイインコ属ホンセイインコ種の亜種)。
成鳥のオスの首の周りに黒い輪状の羽毛があるのでワカケホンセイインコ(漢字で書くと輪掛本青鸚哥)という名前です。
上嘴は大きくて赤く下嘴は黒いのですが見えません。
インド中部、スリランカが原産のトリです。
寿命は飼育環境では20年と、とても長生きします。
それがどうしてつくし野に居るのでしょうか?
書物によれば、昭和50年代後半に小鳥を飼うブームがあり「月の輪インコ」の名前で売られていたようです。
多数のヒトの言葉を覚え、面白いダンスのような行動をとるので、ペットとして人気があった時期があるようです。
それが意外に大型で、臆病な性格からひとに噛みついたりして、凶暴な一面があることから放されたりし、東京では23区西南部の住宅地で1969年ころから定着し、繁殖するようになったとか…。
目黒の大学の森では、この鳥が1000羽ほどの集団を作って飛び回っているのだそうです。この知識は知っていたのですが、つくし野で見たのは初めてでした。

活動の中でも、ミドリガメが大きくなって飼えなくなっても川や湖に放してはいけない、外来種として日本のカメたちの居場所を奪ってしまう…というお話を繰り返ししています。

この日も、つくし野に昔からいるカラスの仲間オナガ(40センチくらいで青い羽根を持ち、黒いベレー帽をかぶったような姿)と食べるものが似ているので、大きな声で鳴き、追い立てる様が見られました。
つくし野に住みついたワカケホンセイインコはこれからどう、私たちやもともとつくし野に暮らす生き物たちに影響していくのでしょう?
気になります。
文章:小池常雄
写真: 同
ブログ編集:同

0 件のコメント: