そろそろ頂部の花蕾(からい)を…
摘蕾とは花のつぼみを取ってしまうこと。
10月の活動で、希望するご家族に一鉢ずつ苗を差し上げた茎ブロッコリー。
もう2か月が過ぎ、グングンと成長して随分大きくなっているとの声を参加者の皆さんからお聞きしました。
もう2か月が過ぎ、グングンと成長して随分大きくなっているとの声を参加者の皆さんからお聞きしました。
普通のブロッコリーは、一番上(頂部)にできた花蕾(からい:花の蕾が固まっているもの)つまり頂花蕾(ちょうからい)1つを大きく育てて食べる作物。
(考えてみると花を食べるエディタブルフラワー!)
一方この茎ブロッコリーという作物は、脇芽(側花蕾:そっからい)を次々たくさん収穫する品種。
そのため、頂部の蕾をそのままにしておくと、脇芽が成長出来ず、なかなか収穫できない。それで、頂花蕾が3~4センチになったら切り取って(摘蕾:てきらい)食べてしまう!!
この脇芽、放っておくと花を咲かせてしまい、それはそれできれいでかわいいのだけれど、食べてもおいしくないし、花を咲かせるためにエネルギーを使ってしまい次の側花蕾が出てこなくなってしまう。
側花蕾が出てきて茎の長さが15cmほどになったら、花が咲く前に手でポキンと折れるところで収穫。
どんどん収穫し、どんどん食べるべし!!
そうすると次々、脇芽が伸びてきて、春先まで収穫できる…ということ。
これは、我が家の庭のプランターに植えた茎ブロッコリー。
自宅の茎ブロッコリーのプランターの足元に、玄関前で育てた稲藁を防寒用に敷きつめ。
これが、うわさの「頂花蕾」。 真上から葉をかき分けると見える。
茎の横から葉の付け根を見ると、小さな側花蕾の芽がついて大きくなるのを待っている。
収穫した茎ブロッコリーは、さっとゆでて、マヨネーズをつけるだけで茎の部分も合わせて全部食べられ、とてもおいしい。
炒めても、ピザの上に載せても、みそ汁に入れてもおいしい。
調べてみると栄養的には、カロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維、葉酸などに富む。
そもそも食感がアスパラガスにも似ていて、甘み、歯ごたえは、ばっちり。
収穫を始めたら、2週間に一度、根元に化成肥料を一つまみ与えると次々側花蕾を出し続ける優れものの野菜。
この写真は、畑のブロッコリー。 全体にいい感じで生育中。
お試しに、畑のものを摘蕾。
柔らかいから、こんな小さなナイフで簡単に切れる。
脇芽が伸びたものは手で簡単に折れるけれど、頂蕾は太いのでナイフかはさみがおすすめ。
そもそもこの「茎ブロッコリー」という作物、日本で作られたもの。
「ブロッコリー」と、中国野菜の「カイラン菜」を掛け合わせたハイブリッド野菜。最初は、「ブロッコリーニ」という商品名で売り出したものの、人気が出ず。
アメリカで「スティックセニュール」という名前で売られ、人気が出て、日本で再認識。
日本人って、日本産でも海外で評価されてからそもそも日本原産と聞いて驚くことも多く…。
ネーミングはとても大事…とは、いつも思うもの。
摘蕾したものは、普通においしく食べられます。(笑)
左の小さいものが、自宅のプランターのもの。
右の大きいものが、畑のもの。
やはり、畑のもののほうが生育が良い。
茎ブロッコリーは間もなく、収穫開始。
初夏のころまで、長く長く収穫できそう。
次々と収穫することで長くたくさん収穫できるなんて、なんと素晴らしい!
この時期は成長は遅いけれど、寒い期間のものがおいしい。
10月の活動で、希望者にお分けしたものの頂花蕾もそろそろ摘蕾のタイミングのはず。
畑のものの収穫もお楽しみに…。
文章:小池常雄
写真: 同
ブログ編集:同
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