次の活動実施予告・実施済の報告


〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施しました。

2022/08/10

カイコ 再び(東京農工大学蚕学研究室の見学)

 大学で研究されている多様なカイコたち 
ここに紹介する内容は、東京農工大 農学部 の蚕学研究室を見学させていただいたSさん母娘から送ってくださったもの。
Sさん母娘は、この夏、東京農工大が3年ぶりに対面で実施した
「女子中高生のためのサマースクール」に応募。 
(既に募集も実施も終了:https://web.tuat.ac.jp/~dan-jo/josei/event.html
40名定員のところ見事当選。 8月6日土参加。
この企画は、内閣府男女共同参画局が中心となって進めている、理工系分野に興味のある女子中高生のみなさんを応援する取り組み「リコチャレ」に沿ったものかな?

スクールの終了後、サマースクール主催者の教授にお願いし、蚕の研究をしている先生に学内で連絡を取っていただいたところ、会ってくださる というので研究室をお尋ね。
すると、研究室や蚕室、桑畑を案内してくださったとか…!
何んともラッキー!! 言ってみるもの…(笑)

実は私も、以前、仕事で新しい分野の特別支援学校について勉強しなくてはならなくなり。
最新の特別支援教育について調べる中で直接教えを請いたくなった、何の縁もゆかりもない教育系大学の教育学の教授に、紹介なしで「会ってください…」と、飛び込みメールをお送りし。
幸い会ってくださり。
その後、特別支援学校の設計に関わるご指導を仰ぎ、週末に研究室にも通い、いまも親しくご指導いただいている…ということを経験しています。

中学生にとっては、大学の理系の研究室は見るもの、聞くもの全て驚きばかりだったはず。
[この写真は「たまごはDの向きに並べて、膨らんでいる部分からピンセットで操作する」
と伺った際、確認させてくださった時のものです。
「え?! あのたまごがDの形をしているの?」 と思いましたが、
(実態顕微鏡で)よく見ると 確かにまんまるではなく、D形なのです。
たまごの中の幼虫は、曲線の部分に背を丸め、存在しているのだそうです。]
これは研究室内の蚕室かな?
研究のプロが研究用に使うマブシは今はこんな感じらしく。
昔の農家では、ワラで三角形の立体をつくってマブシにしたけれど、これは針金製の手作りかな?
よく見ると、左下の棚には1頭逃げ出した個体がうろうろしている…。(笑)
この棚も、奥の方に1頭脱走している!
あれれ?こいつはまぶしから抜け出している…。
この種は、シマシマ。
白と灰色の2種の幼虫が混在!!
これは、
「白黒2種が混在しているカイコは、
なんと、オスは白色、メスは黒色という種なのだそうです!
斑紋ありがメス、斑紋なしがオスという種もいました。」
冒頭に紹介した薄い水色のカイコは、
油蚕(アブラコ)という種で、皮膚が透明に近く、内臓組織が透けて見えるというもの。
従って、食用色素で色付けした人工飼料を食べて、絹糸腺に蓄積されたらそれが外見上見えて色素の異動が観察できるのでは?という推察を抱かせる種。
そもそもカイコの皮膚が白くて、内臓が見えないのは皮膚に尿酸が蓄積するからだとか…。
この種は沈着しないので体が半透明になる。
他にも、単為発生 ( メスだけで卵がかえる ) の実験のポスターが貼ってあり、興味津々でした。つまり お母さん蚕のクローンなのでメスがうまれる、ただし方法によってはオスがうまれる場合もあるそうです。 」
大学キャンパス内にある広大な桑畑。
東京農工大の農学部キャンパスは、広大。
歴史ある大学だから建物もクラシカルなものが残る。
参考:東京農工大農学部 蚕学研究室 

「求めよさらば、与えられん(Ask, and it will be given to you)」
は「新約聖書 マタイ伝」の第七章にある言葉。
信仰における主体的な決断を説いた「イエス・キリスト」の言葉。
今回の経緯は信仰とは関係ないけれど、
「知的関心を持って主体的に学び、更に知りたくなったら、
自ずと新しい知識や人脈が開かれる」
…と、勝手に私が意訳したら、叱られるかな?
S家母娘の夏休みは、充実したものになり、今後も展開してくだろうことは間違いなく。
この言葉、お二人に贈ります。(キリストの言葉だけれど…)

〈おまけ:我が家のカイコたち〉
私はこの夏、Sさんから譲っていただいたカイコを3度にわたり飼育中。
1度目は、5頭すべてを繭にさせられたけれど、途中の温度変化(活動の時に長い時間屋外に置いた)のせいか?1頭しか羽化させられなかった。
2度目は若齢の時の湿度管理を失敗して。可哀そうなことをしてしまった。
今回、3度目は今までの反省を踏まえ、湿度管理を徹底。
1回めの10倍ほど、50頭くらいいるかな?
2群に分けて生育中。
こちらは、比較的大きな個体群。
中でも大きなものは、間もなく繭に…。
こちらは比較的大きさが小さい、個体群。
文章:小池常雄
写真:JSさんママ、小池
撮影地:東京農工大学 農学部 蚕学研究室/小池自宅
撮影日:20220806(JSさん撮影分)/0809(小池自宅のカイコたち)
ブログ編集:小池

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