次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツなどの収穫体験などを実施しました。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫た体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2023/02/04

ゴミを使って、動くおもちゃを…

  身近な捨てる物を使って おもちゃを 
これ、何か?わかりますか?
上の2つは、最近スーパーでお弁当を買うとくれる
プラスチック製ではない  環境 配慮型 木製 スプーン 
2つを木工用ボンドで、左右対称に張り合わせている。

下の2つは、箱に入って売っているアイスバーの木製の持ち手(バー)。
これらの中心部を正確に測り、キリで穴をあけ…。
ガスレンジの火を最小にし、やけどしないように気を付けつつ中央をねじりながら炙る。
ねじったまま、そっと火から離して、フウと息を吹きかけて冷ますとねじれた形で固まる。
焦がす必要はないけれど、ついつい炙りすぎて焦げてる部分もできてしまい。(苦笑)
これらに穴をあけ、100均で売っている大小の竹串を中央に差すと…。
ドラえもんが空を飛ぶ時、頭に付ける「竹コプター」…というのは、ウソ
…そう、  竹トンボ の 現代版 : アイスバートンボ  (笑)
スプーンの方はまずまずだけれど、アイスバーの方は単純だけれど、よく飛ぶ。
断面が翼状に紙やすりで削ることを考えたけれど、年長児に揚力の原理は説明しても伝わらず、年長児はあちこち変なところを削り始め…断念。
でも、この方法でねじっただけで十分な揚力が得られ、よく飛ぶ。

私の第一の専門分野は建築だから「幼稚園年長児にモノづくりを体験させては?」との提案を友人から頂き、昨年5月から動くおもちゃ作りをF幼稚園の年長児に教えてる。

第二の専門分野の環境配慮・環境教育・環境学習を踏まえ、
身近なゴミになるものを使うコンセプトを加え、
2重の意味を持たせたい…と考えた。

今の子供たちは、おもちゃは買うものと思っているけれど、
私は子供の頃、自分で作って遊んだ。
その経験を生かし、身近なゴミを使って、「動く!おもちゃ」を作れないか?と考えた。

1学期4回(各1時間)の持ちコマなので、以下の構成で組み立て。
 ① はしる 
 ② とぶ (その1:ひこうき型) 
 ③ まとにあてる 
 ④ とぶ (その2:プロペラ型) 
竹コプター(アイスバートンボ)は、④で作ったもの。

これは、ガチャガチャの空容器を使った動く(地上を走る)おもちゃ。
この容器は様々な色があって綺麗だけれど、中身を取り出したらすぐにゴミ。
イメージの最初は、昔子供の頃、木製のミシンの糸巻きと割りばしで作った動くおもちゃ。
今やミシン用の糸巻きなど無く。
それならば…と、代わりの物をいろいろ探したけれど、昔と今とは、そもそもゴミが違う。
例えば、フィルムのパトローネが入っていたプラケースなど、今はもはや無い。
身近な円形や円筒形のゴミとなる物で試してみたけれど、割りばしが回転体と接する部分の抵抗が問題になって、なかなかうまく動かない。
アクリルのパイプを切ったものでは、いくらゴムを巻き上げてもピクリとも動かない。
成型ポテチのケースは、口の部分にペットボトルのキャップを挟んでみたら、あと少しのところで、やはり動かず。
ならばと、小さめのペットボトルを切ってみたけれど、回らない。
なめてはいけない、摩擦抵抗。
ガチャガチャの小さめのケースの端が丸いところが、使えるか?と思ってトライしたけれど、小さな球では、回転モーメントが足りなくて回らず。
悩んで、色々試した挙句行きついたのが5つ前のガチャガチャのケースを使った方法。

年長の女の子が、いくつも作っているので、
「どうしたの?」と聞くと…。
「私は4人家族だから、みんなの分を作るの…」と。
「えらい!」(涙)

これは、「投的機」。
木スプーン、牛乳パック、竹ひご、輪ゴム、ストローで構成した。
スプーンに色紙やアルミホイルを丸めたものを玉にし、載せて的を狙って放つ。
まずまずよく飛ぶ。
お正月に食べたかまぼこ板とガチャガチャのケースを使った車。
これは、牛乳の空箱とガチャガチャのケース。
どちらもゴミになるもの。

下は、「スカイハイ」という名前が付けられて子供向け工作参考本で紹介されていたものをベースに、改良を加えたもの。
使ったものは、羽の部分にごみ袋
漢字で書くと「垂直上昇ゴム動力飛行体」(笑)
既製品の模型飛行機キットを買って改造すれば簡単なのだけれど、1つ800円くらいする。
ついては、なるべく身近なもので代替えした自作を試み…。
翅のフィルムは、厚手で大きいゴミ袋をカット
軸は水平方向は竹ひご、縦方向はプラボードなどをカットし、組み合わせて使用。
悩んだ1つはプロペラ。
さすがにアイスバーのバーでは、推進力が足りない。
それで見つけたのは、今風にドローンの替えプロペラ
大型電機店の模型売り場で袋に12個入りでぶら下げて売られているのを見つけた。
少し高く、プロペラがひとつ130円くらい。
もう1つ、とても悩んだのがこの部分。
胴体とプロペラ・ゴムをつなぎ、ゴムに蓄えたエネルギーをプロペラに伝え、うまく回転させる強度と軽さが同時に求められるこの機体の枢要となる部分。
悩んであちこちをさまよった挙句、ハンズの木材売り場と100均のビーズ売り場で見つけたものを組合せて解決。
強度が求められる部分なので、胴体との固定は2種の接着剤を別々の部分に用いて解決。

これは、割りばし、輪ゴム、段ボールでつくった、「輪ゴムてっぽう」
試作し、うまく輪ゴムが狙った場所に飛ぶので、子供の人数分を作っのだけれど、
この頃米国で事件が起こり。
園長先生にご相談の上、使用するお許しはいただいたけれど、
まあ、ほかの物でも…と考えてとりあえず自粛中。
私が子供の頃、戦中世代の父は、
私におもちゃのてっぽうですら買うことは一切許さなかった。
あれから60年近く経過したけれど、世界では今も、いろいろなことが起こっている。
他にも、まだあるのだけれど、ご紹介はまたのチャンスに…。
あなたも、身近なゴミになるもので、何かおもちゃを作ってみませんか?
文章:小池常雄
写真:   同
撮影日:20221111他
ブログ編集:同

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