次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施します。

2024/04/22

野菜のふるさとは?(和食展2/2)

   食べている野菜ほとんど外国伝来   
畑での活動の中で、私はなるべくその日(植えつけたり収穫したりする)主役の野菜の、原産国や日本への渡来ルートやその時期をお話しするようにしています。
しかしそれらを統合しまとめて一覧にした資料は見たことはなく。
上記は「和食展」で初めて見た、渡来時期と野菜を整理した表。
主食のコメや小麦は表記されていないけれど、コメは縄文末期化から弥生期かな?
これも含め、現在我々が食べているもののほとんどが外来種…であることが良くわかる。
本当の意味で、日本原産はワラビ、タラの芽などを代表とする山菜やワサビとかミツバとか。ごくわずか。

下の写真、2024年度第1回定例活動でお披露目した新製作の資料。
日本の歴史でどの時期にどんな野菜が渡来したのかがわかるもの。
「和食展」のパンフレットをもとに、見やすいように文字を大きくしたり、この畑で栽培したものを四角で囲ったりしている。
紫式部が、どんな野菜を食べていたのか?なんて考えるととても興味深い。
世界中から、様々な野菜を移入し、改良し、日本人は豊かな食を気づいてきたことが良くわかる。

現在私たちが食べている多くの野菜は海外から日本にもたらされて根付いたものがほとんどです。
日本原産の野菜は独活(うど)や、芹(せり)、三つ葉、蕗(ふき)、山葵、自然薯など数えるほどです。
大根や茄子、蕪、茗荷や葱などは古くから食べられていますが、海外から伝わったものと考えられています。
牛蒡も古くに中国大陸から伝わったとされていますが、食用としているのは主に日本で、他の国ではほとんど食用とはされていません。
鍋や漬物に欠かせない白菜が日本で栽培されるようになったのは明治時代以降のことです。

一方下記の問いかけも、ときどき私が活動の中で投げかけているもの。

この資料は、野菜とその「花」の押し花標本。
普段あまり見ない野菜の花は、私も畑で良く紹介している。
花が咲いた時の押し花なので少しイメージが異なるものも…

これは日本各地に分布する代表的な地大根。
明治期に中国から移入されたハクサイが、なかなかうまく種が取れなかったのは、交雑しやすいアブラナ科の作物の特徴故だったとか…。
日本各地で多様なダイコンを有無な、アブラナ系の作物の多様性はこんなところにも表れて、私たちに食の多様性をもたらせてくれている。

文章:小池常雄
写真:  同
撮影場所:東京国立科学博物館 和食展
撮影日:202402
編集:小池

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