次の活動実施予告・実施済の報告


◇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施予定です。
◎久々の第5回特別活動は、10月27日日午後実施済み。

2024/09/29

ジャガイモ育成 顛末記(フィンランド通信:15)(追記あり)

   白夜の国の ジャガイモ 育て…  
フィンランドから、北極圏すぐそばで家庭の庭でのジャガイモ栽培の様子が届きました。
最初の写真とコメントは7月22日のこと。
北国なので、春秋の年に2作の日本と異なり、真夏だけに作る年1作のジャガイモ栽培。
「じゃがいもと言えはですが、スーパーで買ってあったたじゃがいもから芽が出てきたので、一ヶ月位前に庭に場所を作って植えてみました。
先週末に土から葉が覗いてきたと思ったら、今週末には40cm程にまで成長しました。
なにせ初めてなので、ネットで芽かきが必要、というのも初めて知り、今朝やってみたところです。
この先どうなるのか、楽しみです」

私から、以下の情報とスケッチを提供。
ジャガイモ🥔は、基本芋は種芋の上にできるのでイモができるスペースを作る意味もあります。
種芋は、畝と畝の間の谷に植え、土寄せをして、畝と谷の関係が逆転させるのです。

「そうなんですか。何も知らず、思いっきり畝の山に種芋を埋めました。
土をモリモリ盛って芋スペースを確保しないといけないですね」

「じゃがいもは一度倒れたので、前のオーナーが残していったガーデニング用の柵で支えて何とか立っています



その横に、私の誕生日プレゼントとして家族から渡されたトウモロコシの種を植えています。
じゃがいもより若干高く育っているのですが、気温が最近20℃を下回る用になってきたので、上手く行くかどうか・・
[トウモロコシ…との注釈があったこの写真、どうも違うような気が…]
職場同僚の話ではフィンランドは寒過ぎでトウモロコシは全て輸入とのこと。
日本ではトウモロコシというと北海道のイメージがあって寒いところのモノと勝手に思っていました。
南米原産の温暖な気候を好むようなので、この先厳しいですね

8月2日の追加連絡
「じゃがいもはこちらでは主食、
「フィンランド人はじゃがいもさえ食べてれば満足」
という人も居るくらいポピュラーです。
米もありますが、オカユ状でさらに甘い味付けをするので付け合わせの位置付けです。
(個人的にはあまり好きではありません😥)」

私が肥料の追加と土寄せをご助言したら…
昨日早速肥料と土を買ってきました」
「土はそのへんの森から取ってくる方法もあるんですが、手抜きして買いました」
「肥料はカリウムが主」
「ちなみにシーズンが終わりつつあるからか、値下げされております。
肥料は10リットルで定価25ユーロが12ユーロ、土は50リットルを5ユーロで買いました。
土は4袋200リットルで10ユーロでしたが、まだまだ初心者で手広くやってないので、必要な分だけにしました」
税込価格かどうかわからないけれど、1ユーロが160円とすると…
肥料は1920円/10ℓ
土は、900円/50ℓ
…シーズンが夏だけでそもそも短いので値崩れが早いのだろうけれど、それにしても安い。

〈追記:ブログ公表後、いただいた情報を以下追記〉
ジャガイモの花は確かにきれいで、観賞用だったのは納得です✨
肥料、土の価格は税抜きです。
(フィンランドの)税率は14%か24%、
(肥料も用土も)生活必需品ではないので24%だったと思いますが、
レシート捨てたのでわかりません。
日本では値段はどれくらいなんでしょうか?
ちなみに、この種のじゃがいもをスーパーで買うと、
1kg当たり0.5-1€(税抜)(80円から160円か)ですから、
まァ自分で栽培してもとが取れるとは思いません。
コレは趣味ですね~


8月16日にこんな写真が追加で…
北欧でもジャガイモに花が咲く!

8月31日頂いた、以下の写真とコメントにやり取りしました。
「こんにちは、つくし野は台風10もそれほど影響なかったのでしょうか
じゃがいもですが、(今は)こんな感じで、枯れたというのか、葉が黒くなってきました。
もう収穫でしょうか?
まだ気温10℃以上ですので霜はおりなさそうです。
今の予報では2週間先位に最低気温5℃が見えてくる感じです。」

私のお答えは以下です。
「だいぶ良い感じだけど、まだ霜が降りないならもう少しこのまま頑張った方が、茎と葉の栄養が芋に移動するので
霜が降りると、葉は茶色く枯れるけど、慌てて収穫には及ばず。
天気の良い日に掘り出し、表面が乾いて、土を軍手で軽く叩くと落ちるような日に!
意外に沢山取れるので保管用の通気があるのがベストだけどまあ普通の段ボールで遮光して保存されたく。」
日本は春秋の2毛作。
ちょうど今が、秋ジャガイモの植付時期です。

そして9月28日いよいよ収穫したとの連絡が!

以下はM氏のFBよりお許しを得て転記、
「アレは5月の終わり頃だったか、買い置きしていたじゃがいもから大量に芽が出てきたので、いくつか庭に埋めてみた。
2週間程で土から葉が顔を出し育ってきた。
ネットで調べると、芽欠き、とか、土寄せとか、知らない単語が出てくる。
日本でお世話になったKさんから遠隔でご指導いただいたり、YouTube動画を見たりして追肥やら何やらやってみた。
そして先週末、遂に収穫の時。枯れた茎を取り土を掘り返すと、
直径1cmくらいの小さいものから10cmくらいのものまで、合わせて1kg程取れた。
その日の夕飯はじゃがバター

欧州の人の多くはジャガイモ好き。
でも欧州に新大陸からジャガイモが伝わったのは、16世紀末だから350年ほど前の事。
最初は食べ物でなく花の観賞用だったのは有名な話。

日本いも類研究会のHPでは以下のように記載
16世紀末にスペイン人がインカ遠征の際にヨーロッパにじゃがいもを持ち帰りましたが、当初は食料としてではなく、花としてフランスの宮殿で栽培されていたのは有名な話です。 その後、冷涼な気候でも丈夫に育ち「土中に実る」ことからヨーロッパ全土に広がり、オランダなどの海外進出とともに世界各国に伝播しました。

その前は欧州の人は何を食べていたのだろうか?
小麦などの穀物かな?
天候による不作➤飢饉も多かったろうから、まずまず出来が安定している(病気は別)ジャガイモは、日本へは救荒作物として移入されただけあって、欧州の人をずいぶん助けたはず。
今回、北極圏すぐそばのノルウェイのご家庭のジャガイモ作りをつぶさに見られて興味深かった。
日本で春ジャガイモを収穫する頃に植付け、秋ジャガイモを植えつける頃に収穫。
北欧の短くも凝縮した夏をうまく利用した一毛作が良く分かった。
Mさんから最初に連絡が合った時、畝の上に植えた…というので慌てて土寄せをお願いしたのが一番の印象点、
たくさん収穫できて、ジャガバタ!になって良かった。
文章:フィンランド支局:Mさんご夫妻
写真:同上
2024年5月下旬から9月下旬
コメント:小池
編集・調整:小池常雄

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