なんと! 大型鳥類のアオサギ
希少種というわけではないけれど、ある程度自然度が高い場所でないと生息できない種類の鳥類がいる。
つくし野の街にもう34年ほど住んでいるけれど、さすがに我が家の屋根のこの写真にはびっくり。つくし野ローズガーデンの皆さんが目撃し、オーナー3人それぞれから写真・動画を送っていただいたものが今回の写真。
[鳥の頭が切れてしまっているけれど、引いてみるとまぎれもなく我が家の屋根!!] |
[よく見ると中央奥の丸い生け垣の上にとまってる] |
[拡大するとこんな感じ。我が家のお隣の丸く剪定された庭木の上] |
以前から、ガーデンの池のコイがいなくなる…と、聞いてはいたけれど、犯人がついに判明。
この日も、コイが一匹犠牲に…。捕まえてはみたものの、大きすぎておなかをつついただけで、食べるのを断念したものか?
瀕死のコイはこの後、池に戻されたとか…。
調べてみると、アオサギは青鷺もしくは蒼鷺とも書く。
鳥類の中でもペリカン目サギ科アオサギ属に分類される。
ペリカン目だから、大きな魚を丸のみするのは得意技?
青といっても遠目にはグレー。少し青みはあるけれど。
アメリカ大陸やオーストラリアにはいないけれどアジアやアフリカ、ヨーロッパに広く生息。
日本には1年中いるけれど、繁殖地と越冬地を移動するものも…
そもそも関東にはあまりいなかったのだけれど、この25年ほどで生息が確認されるようになったとか…。
魚類や両生類が食べ物だから、河川や湖沼、湿原、水田などに生息しているのが一般的。
河川も池もないつくし野の真ん中のこの小さい人工の池をどうやって探してきたのやら…。
何度もコイは狙われていたらしいから、すっかりエサ場と覚えられてしまったか?
[再度加筆]
アオサギで思い出すのは、40年も前の1980年8月に放送された「NHK特集 シルクロード」という番組の中の一コマ。ししゅう之道(5)「楼蘭王国を掘る」。
シルクロードの中央アジアの遺跡を取材班が探検のように取材し、紹介した番組。
比較的最近も映像修復されて、再放送されていた優れた番組。
(当時は16mmフィルムで撮影したものを放送。
時間を経て2019年8月にフィルムから再度修復したものを放送された。)
中央アジアは今は乾燥化が進んで強大な砂漠地帯になってるけれど、文明が栄えた当時は琵琶 湖の10倍のほどの大きさの巨大な湖「ロプ・ノール」があったそうな…。
この湖のほとりに 栄えた楼蘭(ろうらん)王国は、あるとき、こつ然と砂漠に消えてしまった。
乾燥しきった大地の遺跡の墓地が発掘される中で、ミイラが見つかり…。
そのミイラはアオサギの 羽を頭飾りに、カヌーのひつぎに葬られ…。
(これを少女のミイラと覚えていたけれど、結婚すると男性が女性にアオサギの羽の髪飾りを贈る風習があったとの記述もあり、若い奥さんだったのかもしれない。)
なんともロマンを掻き立てられる楼蘭王国の貴婦人の姿(ミイラだけれど…)。
世界で一番美しいミイラ…との記述もあり、3000年を経ても保存状態はよく、美しさはよくわっかたとのこと。
中央 アジアの探検史上に大論争を巻き起こした、さまよえる湖と王国滅 亡の謎。
つまり、今は中央アジアの巨大な砂漠のど真ん中だけれど、文明が栄えた当時は水辺にすむアオサギが生息していた。人々はカヌーでおそらくたくさんいた魚を採っていた。豊かに文明が栄えていた…ということ…。
トリの種類がわかれば、現存する種であればおのずと生態もわかり、つまりは当時その場所の環境も類推できるということ。
楼蘭王国が滅びたのは、中央アジア全体の乾燥化や、当時の探検家ヘディングが予言したように川が流れを変えるため、周期的に広大な地域で乾燥化が起こるともいわれる。
人為的ではなく地球規模の気候変動の結果だけれど、いま私たちの暮らしは温暖化という形になって地球環境の変化に大きな影響を及ぼしている。
楼蘭王国のように現代文明が滅びてしまうか否かは、私たちの行動によるのだろう。
1羽のアオサギの姿を見て、滅亡した楼蘭王国・巨大な湖「ロプ・ノール」・ミイラの飾り・地球環境変化にまで思いが及び…。
[再々度加筆]
少し難しいけれど生物学では、似た生物の種がまとまって分布している区域を「生物区」と言う表現を する。
本州と北海道とは少し違うけれど、これよりももっと大きなくくり。
大きくは日本から中央アジアを経てヨーロッパに至る壮大な地域は「ユーラシア生物区」。
鳥類の中でもペリカン目サギ科アオサギ属に分類される。
ペリカン目だから、大きな魚を丸のみするのは得意技?
青といっても遠目にはグレー。少し青みはあるけれど。
アメリカ大陸やオーストラリアにはいないけれどアジアやアフリカ、ヨーロッパに広く生息。
日本には1年中いるけれど、繁殖地と越冬地を移動するものも…
そもそも関東にはあまりいなかったのだけれど、この25年ほどで生息が確認されるようになったとか…。
魚類や両生類が食べ物だから、河川や湖沼、湿原、水田などに生息しているのが一般的。
河川も池もないつくし野の真ん中のこの小さい人工の池をどうやって探してきたのやら…。
何度もコイは狙われていたらしいから、すっかりエサ場と覚えられてしまったか?
[再度加筆]
アオサギで思い出すのは、40年も前の1980年8月に放送された「NHK特集 シルクロード」という番組の中の一コマ。ししゅう之道(5)「楼蘭王国を掘る」。
シルクロードの中央アジアの遺跡を取材班が探検のように取材し、紹介した番組。
比較的最近も映像修復されて、再放送されていた優れた番組。
(当時は16mmフィルムで撮影したものを放送。
時間を経て2019年8月にフィルムから再度修復したものを放送された。)
中央アジアは今は乾燥化が進んで強大な砂漠地帯になってるけれど、文明が栄えた当時は琵琶
この湖のほとりに
乾燥しきった大地の遺跡の墓地が発掘される中で、ミイラが見つかり…。
そのミイラはアオサギの
(これを少女のミイラと覚えていたけれど、結婚すると男性が女性にアオサギの羽の髪飾りを贈る風習があったとの記述もあり、若い奥さんだったのかもしれない。)
なんともロマンを掻き立てられる楼蘭王国の貴婦人の姿(ミイラだけれど…)。
世界で一番美しいミイラ…との記述もあり、3000年を経ても保存状態はよく、美しさはよくわっかたとのこと。
中央
つまり、今は中央アジアの巨大な砂漠のど真ん中だけれど、文明が栄えた当時は水辺にすむアオサギが生息していた。人々はカヌーでおそらくたくさんいた魚を採っていた。豊かに文明が栄えていた…ということ…。
トリの種類がわかれば、現存する種であればおのずと生態もわかり、つまりは当時その場所の環境も類推できるということ。
楼蘭王国が滅びたのは、中央アジア全体の乾燥化や、当時の探検家ヘディングが予言したように川が流れを変えるため、周期的に広大な地域で乾燥化が起こるともいわれる。
人為的ではなく地球規模の気候変動の結果だけれど、いま私たちの暮らしは温暖化という形になって地球環境の変化に大きな影響を及ぼしている。
楼蘭王国のように現代文明が滅びてしまうか否かは、私たちの行動によるのだろう。
1羽のアオサギの姿を見て、滅亡した楼蘭王国・巨大な湖「ロプ・ノール」・ミイラの飾り・地球環境変化にまで思いが及び…。
[再々度加筆]
少し難しいけれど生物学では、似た生物の種がまとまって分布している区域を「生物区」と言う表現を
本州と北海道とは少し違うけれど、これよりももっと大きなくくり。
大きくは日本から中央アジアを経てヨーロッパに至る壮大な地域は「ユーラシア生物区」。
だからアオサギそっくりな鳥がヨーロッ パにもいる。
他の生き物(昆虫も動物も植物も)も日本にもあれって思うほど似ている生き物(動物・植物)がいる。
他の生き物(昆虫も動物も植物も)も日本にもあれって思うほど似ている生き物(動物・植物)がいる。
固有の名前が無論ついているけれど、これって日本の〇〇だよね…ってな感じ。
アオサギも、今は中央アジアが乾燥して東西が分断してしまってるけれど、 かつては棲息域が日本から欧州まで繋がっていたと言うこと。
アオサギも、今は中央アジアが乾燥して東西が分断してしまってるけれど、
我が家の屋根のアオサギが、楼蘭王国の琵琶湖の10倍もあったロプノール湖で、お魚食べてたアオサギにつながった!!
私たちがいま目にしている景色も、長い長い時間の積み重ねがあってのもの。
なかなか深いでしょ?
このアオサギは、日本にいるいろいろなサギの中で最大種。私たちがいま目にしている景色も、長い長い時間の積み重ねがあってのもの。
なかなか深いでしょ?
ガーデンレストランだから、せめて食い散らかさないで完食してほしい(苦笑)…のだけれど(私の個人的意見)、飲み込むには大きすぎたか…??
身近に見られる野生の鳥は、皆多かれ少なかれ、私たち人間の暮らしの営みを利用して生きている…ということは、活動の中でも繰り返しお話ししていることですが…。
よもやつくし野でみられるとは…。
写真のご提供感謝です。
文章:小池常雄
写真:つくし野ローズガーデンの皆さん(3名)
撮影日:2020年4月7日火曜 昼間
ブログ編集・写真調整:小池常雄
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