次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2020/08/20

ガマの穂

オシベとメシベの関係は?
[撮影:JSさん]
これは、昨2019年9月、環境学習の出張授業でお邪魔した、横浜市立恩田小学校の恩田池の1年弱経過した現在の姿。
池に対して手を加えたのは、繁茂しすぎた水草の除去・掃除をして有機物を減らし、ガマなどの水生の植物の成長と総量をコントロールしやすいように大型のハチに移植して少しだけ植えたのだけれど…
わずか1年でこんなに元気に大きく成長。
下の写真は、穂が出るすこし前。いい感じの環境になっている…。
校長先生のお話では、ヒメガマ…とのことだったけれど、1年を経てみると、矮小種のヒメガマではなく、背が高い普通のガマ。
移植前に校内で植えられていた場所の環境があまり良くなかったので、単に小さくなっていただけではないかと…。
バランスからするともう少し背が低いほうが良いのだけれど。。。
ヤンマの羽化には垂直の水棲植物が必要なので、昨年同様に羽化が観察できるとよいのだけれど…。
昨年9月の「恩田池にトンボを呼ぼう!」の活動の記録は以下参照。
池の環境の何を変えたかがわかります。
https://biotop-project.blogspot.com/2019/09/blog-post_26.html

これは、JSさんが6月26日に送ってくださった写真。 
羽化したばかりのトンボが羽を休めている…。
偶然見つけた1年生の子はとても喜んでいたとか…。
環境に少し手を加えるだけで、生物相が豊かになることもある。

下の写真は、我が家の玄関前のミニビオトープのガマ。
肥料分を極力減らして(貧栄養な状態)大きくならないようにコントロールに努めても、どうしてもこのくらいの大きさになってしまい…。
ヒメガマは、ヒトが在来種に手をいれて園芸種に改変したものだから、まあこれはこれでよいかとも思い…。
ガマの穂をよく見ると、1本の軸に2つの花が付いていたことがわかりますか?
皆、よく知っているガマの穂は、この写真の円筒状の茶色のもので、メシベの根元が肥大化したもの。
少し前は、この上に黄色い粉をまとった、オシベが付いていて。。。
つまり、オシベとメシベが、1本の軸の上下について、オシベは役目(花粉を飛ばす)を果たすと軸だけになってしまい、メシベは受粉すると肥大化して、見慣れたガマの穂になるということで…。
見慣れているはずの植物も、時間の変化で、様々な姿を見せてくれ…。
わずかなスペースだけれど、毎年、季節の変化を見せてくれ、小さな生き物たちがやってきて、楽しませてくれる…。
文章:小池常雄
写真:JSさん、小池
ブログ調整:小池







2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

2年生に「いなばの白うさぎ」の読み聞かせをすることになり、ガマの穂が見れる場所を探して、こちらのサイトにたどり着きました。
学校内のビオトープで観察できるとは素晴らしい!

学校司書

小池常雄 さんのコメント...

書き込みありがとうございます。
思わぬところで、お役に立てたのかわかりませんが…
読み聞かせのためにここまで丁寧に調べられるということは、児童たちがうらやましい。
どちらにお住まいかわかりませんが、お近ければ、自宅に昨年秋のガマの穂が保管してありますので、差し上げることができるのですが…。 小池常雄