次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施します。

2022/10/02

幼稚園児に 野菜作りの体験を!(その1)

   おいしいハクサイに なぁ~れ!   
[私が手にしているのは、ハクサイの苗。これが何か?なかなか正解が出ない。]
園長先生を存じ上げている町田市内のF幼稚園。
園庭の隅で草ぼうぼうになっていた大型のプランター3個を再整備し、冬野菜の苗を植え、
「園児たちの食育・環境学習に役立てられないか?」…ということになり。

9月22日午後つくし野の自宅から畑経由で資材を積み込んで出陣。
苗やら、用土やら、牛ふんやら、化成肥料やら、農具やら、台車やら、
愛車ジムニーの後ろに詰め込めるだけ詰め込んで…。
作業対象は、右側3つのプランター。
しばらく使われておらず、草ぼうぼう。
1つがかなりの重量があり、とても持ち上げられない。
15mほど離れた、入口横のコンクリート縁石の奥の場所が移動先。
こちらも、草ぼうぼう。
15時から一人で先行して、移動先とプランターの草取り…。
何年放置されていたかわからないけれど、なかなか手ごわい。
土は水はけがよい、粒子が大きいものだったので、保水性の向上と肥料分の補充は不可欠。
あれ?チビジャガイモが出てきたぞ…。
雨の中を作業したご褒美で、ゲット!
30分して、支援の人が到着。
一人では片方を持ち上げる事さえ困難だけれど、大きめの台車を2台用意すれば男性2人で片方ずつなら持ち上げて台車に載せられる。
両方繰り返し、載せてしまえば、その後はうら若き女性の2人の先生で簡単に移動できる。
持ち上げるのは、私ともう一人の支援者がして、横移動は先生方が…。
台車から縁石を越えるのがひと手間だけれど、これは男性2人の手で左右少しずつ…。
あっという間に、3つのプランターを搬入。
これは草取りが間に合わず…。
この時は、男性3人、女性3人の作業となり…。
これで、3つのプランター、移動完了。
陽当たりの良い場所に、まずまずきれいに収まり、世話の作業も、園児たちの観察もしやすい…。
支援者は15分ほどの作業でここまで。後は私一人の作業。
長く放置されていたプランターなので、土壌は有機分の分解が進んでいる。
つまり、保水性が低くなり、酸性化が進んでいる。
そこで安い市販の培養土を加え、牛ふんを多めに、化成肥料、中和材を投入。
中和剤は、酸性土壌を中性に近づけてくれるもので、植付までに時間をおかなくてはならない苦土石灰ではなくやわらかくゆっくり効き、すぐに苗を植えつけられる化石貝紛を投入。
投入後、まんべんなく攪拌。
土が腰の位置なので、作業は楽。
主に防草・保温・土の跳ね返り防止でマルチをかけることを踏まえ、小さなウネを建て。
年長園児たちに見せたい…と先生がおっしゃるので、準備万端整え、待つものの…。
この頃、小雨が降り続き、カサを持っていない園児が多いというのでお出ましが遅れ、当方ずっと雨の中を待機…。
下の写真のように、作業順に示し、どのように草が生えていたものを除去したのか、どういう資材を何のために混ぜたのか、マルチは何のためか?何の苗を植えるのか?…お話したかったのだけれど…。
待ちきれず、作業を進めていたら…。
小雨が止んだということで、ベテラン先生が子供たちを引率して見学に…。
子どもたちは、こういう状況をあまり経験していないらしく、皆興味津々。
この日植えた24株のハクサイの苗を見せ、これは何?と問うたのだけれど、
なかなか答えが出ず。
食べる時のハクサイの姿と、芽吹いてから時間があまり経過していない苗の段階と、随分姿は違うからね…。
最近は、小型のハクサイでさえ、半割、四つ割でラップされて売られているものばかり…。
ましてや苗の姿はずいぶん違う。
実は、土に混入した牛ふんの袋を見せ、においを嗅いでもらう環境体験を実施。
今の生活はとても清潔になり、こういうもののにおいを嗅ぐ経験すら遠いものになっている。
昔はヒトのウンチを肥料にしたこと、肥料として価値があり、郊外から桶を担いでお金を出して買いに来ていた…なんて話をしたら、皆目を丸くして驚いており。
[牛ふんのにおいを嗅いでいるところ。私も私も…と押し寄せる!!!]
にぎやかな見学者が帰った後、一人で24株すべてを植付。
全て植付完了した様子はこんな感じ。
整然として、かつ観察もしやすい。
4か月前(5月半ば)に園児たち6人と園長分を合わせて7つ設置した「サツマイモの袋づくり」は猛暑でやや弱っていたけれど、用土を補い、中和材の化石貝紛、化成肥料を少し投入。
霜が降りて葉が枯れるまで、イモの成長はまだまだ続く。
整然と3つのプランターに各8株、全24株のハクサイの苗が並ぶ。
作業をすべて終えると17時半。
曇天だったこともあり、すっかり園庭は暗くなり、
園庭には、お迎えのお母さんお父さんたちの姿が…。(手前には植えたハクサイ)
白菜はミニサイズで、中心部が黄色い「お黄にいり」という品種。
年末には収穫できる予定なので、園児の手で24個を収穫して、スープでもクリーム煮でも皆で食べてもらえると嬉しいな…。
それが実現すれば、この日小雨の中、ずぶ濡れ、べたべた、ドロドロで作業した意味があったというもの。

でも、本当はこの日の後、一番厄介だったのはこれ…。
手袋だけでなく、つなぎの作業服、Tシャツ、はてまたパンツの中まで侵入し、なかなか取れないのは…。
アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)という洋服などに引付く種の外来植物。
最初の草取りの作業の時についたもの。
この種の雑草は、種を付ける前に除去するのコツなのだけれど…。
帰宅後も、家じゅうに広がってしまった。
戦いは続く…。
〈おまけ:荒れ地ヌスビトハギの威力〉
いろいろな種があるけれど、このタネはなかなか手ごわい。
そもそも数が多く、種の反面全体でつくので簡単には取れない。
接した部分で次のところに移るものもあるので、次第に家の中全体に広がっていく。
驚異のひっつき力。
作業時に着ていたTシャツの裏・表。
作業専用のボロボロの物だったこともあり、結局処分することになり。
こっちはつなぎの作業服。
文章:小池常雄
掲載は園の許諾済
写真:園の先生、小池
撮影場所:F幼稚園の園庭
撮影日:20220922
ブログ編集:小池

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