次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施します。

2022/10/31

幼稚園児に野菜作りの体験を!(その4)

    おいしい野菜に なぁ~れ!(4) 
 現れたセイギの味方は? 


雑草などが生えていて手つかずで残されていた場所。公道側からよく見える場所。
「(うつくしい冬野菜の成長を)もっとこどもたちに見せたい!」
…という園長のお気持ちを受け、4度目の作業を1日かけ、一人で実行。

10月27日木朝、いつものようにジムニーに資材を満載して出発。
これだけ培養土を満載すると、車体が沈む。
この日運び込んだ資材はこんな感じ。
前回の作業で余ったものもあり、それらを加えて作業を10時から開始。
植えつけた冬野菜の苗は、中央と右側のもの。左側は自作の苗。
冬野菜の市販の苗が普通に手に入るのはもうギリギリ。
これは、こども園内に併設されている保育園の方の園長に頼まれてプレゼントした茎ブロッコリーの苗。
土壌の状態が、さらに良くないと想定されたので、客土用の培養土をたくさん準備。
開墾を始めてみると、やはり土壌の状況が良くない。
硬く、薄く、根や小石がたくさん混入。
これは、3畝の内、南端の部分。
100mmほどしか土壌がなく、その下は転圧した砕石やコンクリートガラ。
段差が付いた部分だけが土壌。
硬化不良を起こしたコンクリートのような部分も…。(中央の明るい灰色の部分)
縁石を見ると、転圧した部分の上に、PCの縁石を置いて施行したことがわかる。
緑化用に転圧層の上に客土したのだろうけれど、土の質がそもそもよくなく、建築廃材のようなものも混入。
せめて縁石の高さまで客土してあってほしかった。
中央部分はこれから小石や根を除去。
一旦、小石と根を除去した客土部分を脇に寄せ、戻しながら、
牛ふん、化石貝紛、EMぼかし、化成肥料、培養土を混ぜ合わせる方法。
この方法で、野菜栽培に適した土壌部分だけ、硬い砕石転圧層の上に、畝となって盛り上がる形に…。
作業していると、給食前の外遊びの時間だったK君が「何しているの?」と登場。
説明すると、「じゃあ、ぼく手伝う…」とのこと。
話しているとどうやら彼は、仮面ライダーらしい!!
よく見ると、彼の腰には色紙とホチキスと輪ゴムでできたベルトが巻かれている。
中央部には丸い変身?ボタンが鉛筆でかかれている。
すっかり正義の味方のK君は、どこからか子供用のレーキを持ってきて、私の真似を…。
でも、よく見ると、レーキが上下逆…。
すこししたところで、何かを取ってくると言い残し、どこかへ…。
そのまま給食に突入したらしく、帰って来ない。
やはり
正義の味方は、疾風のように現れて、疾風のように去っていく…ものらしい
(本当は、このセリフ、月光仮面だよね…)
ひとりで長時間こういう作業していると、肉体的のみならず、気持ち的に少し辛い。
こういった繰り返しの肉体作業の時は特に…。
彼の登場は、私にはしばしの癒しとなり。
「おれ、しゃしんとられるの、すきじゃないんだよな…」
…とつぶやく仮面ライダーくんを写してしまった。
後で腰の色紙ベルトのボタンも写しておけばよかった…と反省。

彼以外にも、女子の3人組も登場。
質問は同じく「何してるの???」
説明すると「ふ~~ん」×3…と言って、すぐに行っちゃった。
やはり、モテ期か?と先月思ったのは、間違いだったか…。

お昼前には予定部分全体の半分弱まで、開墾。
昼食は、コンビニおにぎり3個を齧り、30分で作業を再開。
このとき、園長が会議の合間の時間を使って、来てくださり。
整備方法などを協議。 ふむふむ…。
全体を開墾した後は、資材を適切な比率で配分し、かき混ぜて…
植付前のウネが整ったのはこんな感じ。
見違えるじゃない!…と思うのは、私だけ??
この日、植え付けた7種ほどの野菜の苗を、ラベルと共に展示し、
苗を植付場所に均等に設置。
この段階で、園長と約束したミッションの第1段階が完了したので、
ミッションコンプリートのエビデンス写真を…。
ロマネスコや芽キャベツ、茎ブロッコリーなど、園児にはなじみがなさそうな野菜があったので、資材運搬用にもっていった段ボールに即席でイラストを…。
15時半から、19名の園児が登場。
子供たちには、
「この日植えたいろいろな野菜は、皆親戚や兄弟のような関係
 共通したご先祖様は、アブラナ(菜の花)。
 花が咲くと、みなアブラナのような黄色い十字花が咲く。」
「キャベツやハクサイは、皆が食べているのは中心の部分。
 中心の部分がおいしくできるのは、周りに大きい葉が広がって成長し、
 その葉が太陽の光を受けて、栄養をつくって真ん中にためている。
 つまり、野菜は太陽のエネルギーでできた栄養が詰まっているから、おいしい。。。
 君たちは、お日様のエネルギーで生きている…。」
…なんていうお話をして…。
19人全員に、一鉢ずつ野菜苗の植付体験を…。





苗は、合計30鉢ほど用意してあったので、19人全員が植付体験。
前回に続いて2度目の子は苗の鉢からの外し方、支え方を覚えている子もいてくいれた。
下は、この日開墾し、土を作り、苗を植えたエリアの全景。
見た目はわずかなスペースなのだけれど、土づくりがなかなかに手ごわく、
この日の過半の体力と時間を費やすことになり…。
3つのウネの南端は、カリフラワーとロマネスコ
中央のウネは、ブロッコリーと茎ブロッコリーの近い関係の2種で…
北端のやや長いウネには、キャベツと芽キャベツを…。

〈おまけ:急に加わった追加ミッション?〉
ここは園内の別の場所、緑化の植木が植えられていた跡地。
この秋まで手前に大きなプランターが置かれていたので陰になっていた場所、
現在は何も使われておらず。
園長と相談し、耕作することに…。
ここは開墾した場所と同じような緑化スペースだけれど、土の状態が全く異なる。
やや水はけが悪そうだけれど、黒土の客土で深さ300㎜程もある。
土の改質のため、牛ふん、化成肥料、化石貝紛、EMぼかしを混入。
こちらには、増量用の培養土は不要。
午前中から午後まで4時間近くを要して開墾した場所と比べ、倍近い面積があったけれど、
小石も大きな根も混入しておらず、スコップもスコスコ入って、耕耘も容易。
この土質なら、家庭用トラクターを運んでくれば、もっと楽だったけれど、
1時間をかけずに、種まきができるウネを建てるところまで準備でき…。
ここで育てるのは、野菜でもよかったけれど、
やや時期が遅めなのと、園庭に長辺が長く接し、良く見える場所であることを考えて…。
私から園長に提案したのは、菜の花(アブラナ)を撒くこと。
菜の花(アブラナ)のいい点は…
・種まきをすれば、その後はほぼ放置してもよく、手間がかからない。
 (本当は土寄せや追肥、間引きをしたほうがいいいけれど、まあ、忙しければ…)
・開花前の花芽は、ほろ苦い早春を感じられる野菜として食べられる。
 (そもそもこのタネは、10年ほど前、食用菜花…として、袋種を買ったものの末裔)
・早ければ、年末頃からぼちぼち花をつけ、春先には満開。(…になるはず)
・仮に跡地に次の作物としてジャガイモを植えたいときは、
 種採りまで待たなければ、まあ間に合う。
・卒園の時期に、写真撮影の背景に使ってもらえそうだし、
 卒園生にお持ち帰りしてもらってもいいし…。
 (うまく開花時期が合うかは?わからないけれど…。)
…なんてね。
うまくいくといいけれど、夢は広がる。
写真では、明るく見えるけれどカメラのせい。
17時半に水撒きまで終わった時は、既に真っ暗。
10時から17時半まで、短い昼休みの上、午後は休憩なし。
なかなかにハードな長い1日となりました。
数日間、筋肉痛・疲労感に襲われましたが、充実した1日となりました。
文章:小池常雄
写真:園の先生・小池
撮影地:F幼稚園 園庭
撮影日:20221027

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