クモの巣のいたずら
上から順にヒノキの葉先、広葉樹のねじれた枯葉、一番下には枯れ枝。
クモの糸に、落下物が絡まれば…重心にそって縦に並ぶことはあるだろうけれど…。
偶然にも下の枝はちょうど中央の重心に糸がかかり、こんな不思議な造形になったものかと…。
撮影したのは、こんな場所。
夏の間に、水草が茂っていた沼のような場所が刈りはらわれた直後。
クモが頑張って作った巣に、いろいろな落下物がかかったものとみえる。
切株に絡まったツルが紅葉を始めている。
全景はこんな感じ。ブルーベリーの葉も紅葉し…。
かわいい葉のつる性植物が、幹を這う。
里山のカキは、収穫されないまま放置されることが増えている。
幸いこの辺りには、クマもサルもいないので、カラスや小鳥たちが喜ぶばかり…。
〈加筆:造化の天工〉
当初のブログを読んで下さった、高校時代(50年前!)の国語の恩師KM先生から以下のメッセージをLINEで頂き…
「『造化の天工、いづれの人か筆をふるひ詞を尽さむ。』ですね。」…と!
…おおおお!
教養人の先生の引用と思しきお言葉、きっと古来有名な 表現に違いない…と推察。
高校時代から50年を経て高齢者になっても相変わらず浅学の徒の私は、KM先生に内緒ですぐにPCでカンニング。
今はインターネット先生が、ワンセンテンスでもわかれば、すぐに助けてくださる。💦
何と、松尾芭蕉先生の奥の細道の中、松島についての記載の一部…と判明。
現代語訳は
「自然の手による芸術品であるこの景色は、誰か筆をふるい言葉をつくしても、うまく語れるものではない。」
…
この言葉が含まれる章を引用すると以下。
「仰(そもそも)ことふりにたれど、松島は扶桑第一の好風にして、凡(およそ)洞庭・西湖を恥ず。東南より海を入て、江の中三里、浙江の潮(うしお)をたゝふ。島々の数を尽して、欹(そばた)つものは天を指(ゆびさし)、ふすものは波に匍匐(はらばう)。あるは二重にかさなり、三重に畳みて、左にわかれ右につらなる。負るあり抱るあり、児孫愛すがごとし。松の緑こまやかに、枝葉(しよう)汐風に吹たはめて、屈曲おのづからためたるがごとし。其の景色ヨウ然として、美人の顔(かんばせ)を粧(よそお)ふ。ちはや振神のむかし、大山ずみのなせるわざにや。造化の天工、いづれの人か筆をふるひ詞を尽さむ。」
…50年を経ても浅学のままですが、また一つ、かしこくなりました。
…50年を経ても浅学のままですが、また一つ、かしこくなりました。
M先生、ありがとうございました。
文章:小池常雄
写真: 同
撮影場所:新治市民の森
撮影日:20231112
編集:小池常雄
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