あなたは魚の皮、食べますか?
最近、環境学習の出張授業でお邪魔する小学校や幼稚園で給食をご馳走になるのだけれど、2つ驚いたことがある。
幼児期の食べ物と同じく、高齢期も塩分少な目でなくいてはいけないので、変な共通点に関心。
もう1つは魚の皮の扱い。
冒頭の幼稚園の給食は、おいしいサケと野菜のふくめ煮?(洋風味だった様にも…)なのだけれど、サケの皮がすべて除去してあったことに気が付いた。
恐らく幼児が食べ残さないように、骨と同様に皮も丁寧に除去してあるのだろうけれど…。
魚の皮が好きな私としては、すこし残念。
出されたものは、残さず食べる…というのが私の信条。
例えば、サケの切り身に小麦粉をまぶし、バターなどでかりっとソテーしたものの皮、あるいはサケの切り身を焼いたものの焦げていない皮、カレイやヒラメの煮つけたものの皮は、私には身以上においしく感じられ、大好物。
妻が食べ残したりすると、横目で狙っていて、いつも譲ってもらう。
2000年ころ、幼稚園の子が魚の切り身が泳いでる絵を描いて話題になった。
「幼稚園児に海の絵を書かせたら、四角いものを沢山書いた子がいたそう。
他の部分は完璧に模写できてる。
海の中に四角を沢山書いていたので不思議に思って何を書いたのか聞いたら
「お魚!」と言ったそうです。」(引用を調整)
次は、皮を剥がれた魚の切り身が、海の中を泳ぐ絵が登場するのだろうか?
さらに最近、スーパーでよく目にするのは、骨取りの魚。
浜名湖の沿岸で幼少期を過ごし、魚介類をたくさん食べて大きくなった私には信じられないことだけれど、近年、魚の骨が苦手でうまく食べられない人が増えているからか??
切り身にしても、開きにしても骨を除去した上で販売されているものをよく見かけるようになった。
半身の「塩サバ」はさておき、「アジの開き」まで中骨が取り除かれている。
アジの開きの一番おいしいところの一つが、骨が付いた側の半身の骨に、わずかに残った身の部分だと、私は思うのだけれど…。
また、最近の野菜は本来の物の姿ではなく、半割、1/4割、更にはカット野菜の形で店頭に並ぶことが多い。
昔ははるかに大きかった白菜、スイカ、カボチャなどが、丸ごとの大きさで売られる物はどんどん小型化した品種が生まれている。
核家族化が進み、高齢者にも持ち帰るのが大変な野菜は、小型化しているのだそうだけれど…。
ヒトの限りない欲望は、次にはどんな食べものを生み、スーパーマーケットの店頭に並ぶのだろうか??
文章:小池常雄
写真: 同
編集:小池常雄
0 件のコメント:
コメントを投稿