「メダカの学校」を学校に!
1ヶ月前、10月26日の総合の授業で、校区内の谷戸水田で、稲刈取り跡で生きものをさがし、恩田池にお引越しさせられる魚などのゲットを期待したけれど、全く成果なく。
学校から徒歩圏でいける他の場所で、身近な生きものを捕獲できないか?とF先生やおやじの会のSさんと相談していたけれど、いい場所がなく。
こどもの国遠征では、1日がかりの遠足になってしまう。
何とかできないか?とモヤモヤしていたら…。
当つくし野ビオトーププロジェクトに以前何回か、参加してくださっていた有泉さんから、「自宅(正確にはご実家の庭)で飼育しているメダカが増えすぎて、引き受けてくれる先を探している」…とのご連絡があり!!
これは渡りに船…恩田小にプレゼントしたい…と連絡し、トントン拍子に話が進み…。
メダカのお引越し前日11月26日にご実家にお邪魔すると、庭のあちこちに水槽などが設置されており、中にメダカが元気よく泳いでいる。
水槽の底に、素焼きの鉢のかけらを沈めてあるのは、水質浄化のバクテリアを住まわせているのだそうで…。
11月27日月曜の1・2時限目を図工の時間を急遽総合の時間に変更していただき、有泉さんと2人で1ヶ月ぶりに恩田小へ…。
教室に行く前に、校庭の整備した池を有泉さんにみていただき、
「この環境なら大丈夫!」とお墨付きを頂戴し…。
蓋つきバケツでメダカを連れて行ったけれど、事前に1/3ほど池の水を入れ、慣れさせておくことに…。
教室では、私が前日用意したPPで、これまでの6年間、
そして今年度4年3組のみんなと一緒に整備した恩田池とその周辺の整備の経緯を簡単に振り返り。
メダカたちは、透明水槽に移されて教卓の上に載せられ聞いている…
次に、日本で古くからヒトの暮らしの身近にいたメダカやフナ・ドジョウ・タニシ…が暮らしていた環境が変わってしまったのは、ヒトの活動が原因ということや、飼い方について説明。
今ではメダカ飼育を趣味にする人も多く、様々な改良品種が作られているけれど、これらは皆、在来のメダカではないヒトが作り出した自然界には存在しない人工の生き物。
この日持参した、クロメダカは在来種。
とはいえメダカは北海道を除く全国にいるけれど、様々な亜種・グループがあり、遺伝子的な差異が生じている。
だから、このメダカも川などには放してはいけない。
私の説明は、図書館のこんな資料をベースに解説。
私が概要をお話しした後、有泉さんの登場。
ご自分がどんな子供だったか?
どうしてメダカを飼っているのか?
飼い始めて感じたこと、失敗したこと。
メダカたちが健やかにしているには、温度などの環境管理が重要なこと。
ヒトもメダカも、生きていく環境をこれから維持もしていくことはとても大切な事など…。
メダカへ注がれるやさしい視線・愛情が感じられる。
よく見るとエビもいる。
メダカの数は20匹以上。
ホテイアオイは、前回水田脇の水路から回収したもの。
南米原産の外来種だけれど、水槽の中なら…
この日もF先生が、いつものようにさっと板書してまとめてくださった。
いつものように記念写真
[写真はトリミングしたものをリサイズしてあります] |
2コマの授業は、お話しだけで時間切れ。
放流は、先生と子供たちに託し…。
この日の夕方、F先生と子供たちの手で恩田池にメダカをリリース。
下の写真は、温度を併せるために、水槽の半分ほどを池に沈めているところ。
これから先、冬を越し、春先に元気な姿が見られるのが楽しみ。
小学校では、他の学年の子たちにも、生き物が暮らしている恩田池にはゴミや石を入れないように呼び掛けてくれると嬉しいのだけれど。
文章:小池常雄
写真:F先生、有泉さん、小池
撮影日:20231127
撮影場所:横浜市立恩田小学校
編集:小池
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