次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツなどの収穫体験などを実施しました。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫た体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2024/03/17

春の浜離宮散策


  都心すぐよこに こんな空間が…  
3月15日午前、この自然散策シリーズに3回目の参加。
2年ほど前まで常勤で勤務していた銀座8丁目からすぐそばの浜離宮にはこんな光景が…
生保の財団による寄付自然観察講座なので入場料を含め、無料。
浜離宮の江戸時代から明治期までの使われ方の経緯が記された資料の展示が興味を引く。

内堀はこの時は東京湾から水が入り満ちていたのだけれど…
講師は植物系の人なので、植物の説明が豊富。
確かにこの時期、一斉に植物の花が咲く。
黄色く輝くサンシュユ
赤みが強いカンヒザクラ(寒緋桜)。
アセビ(馬酔木)。
生育条件が良いのか?真ん丸になっているヤツデの実。
ヒヨドリがツバキの花の蜜をつつく。
参加者で野の花探索中。
すっかりフキノトウがフキの花になっている。
こんなところに江戸時代は馬が走る馬場があった。

かつては一種の迎賓施設でもあったので、苑内には3つの茶屋が復元されている。
カモ類がたくさん休んでいる。
冬鳥はもう北国に帰った後だろうか?
海水を引き込んだ池なので、海水のいきものも淡水のいきものも…。
わたしにとって最も興味深かったのは、かつてカモ猟に使われていた施設が復元されているこの小覗…という施設。
実際のカモ猟は、普段は餌を与え飼いならしておいたアヒルを音で大きな池から誘導し、警戒心が強いはずのカモがまんまとついてきたところに、タカを放して捕らえるという方法。
明治期になってからは、タカ猟ではなく、この叉手網を用いたらしく…
小覗の内側はこんな感じ。
右側の木の隙間のような部分から水路にカモがおびき寄せられるのを確認する仕掛け。
カモがおびき出される水路はこんな感じ。
水路側からみた覗口。
ここがカモ猟に使われたのは、江戸から明治期までの事か…と思って足元を見たら、いやいや何のことはない。
ごく最近、猛禽がこの場で小鳥を狩りし、調理(羽をむしって食べられるようにする行為)をした食痕の羽が散らばっており…。
今は、カモ猟など行われず天国と思いきや、さにあらず。
弱肉強食の食物連鎖の掟は今も生きている。
ついさっきまで、水をたたえていた内濠の海水がすっかり引いていて…。
底の泥穴からカニたちがはい出し、食事に余念ない。
汐留のビル群には、菜の花が似合い??
サギなどのえさ場になりそうな生き物の密度。
やはりここでも菜の花をむさぼるヒヨドリたち。
菜の花畑の一部には紫のホトケノザが群れ咲き…。
植物が専門のはずの講師が「種をまいたのでは?」と口にするほどたくさん咲き。
いやいやこの種の植物は、土中に種が残り、条件さえ合えば数年後にも芽吹く。
何かの条件で菜の花の生育が悪かった場所に、肥料分がたくさん施されているので爆発的に生育したものか…と。
ホトケノザの花の一つ一つは小さいけれど、群生するとそれなりの迫力に…。
文章:小池常雄
写真:   同
撮影日:20240315
撮影場所:恩賜浜離宮庭園内
編集:小池
参加イベント:「季節を楽しむ自然観察会(第4回 )」
「春の浜離宮恩賜公園を散策」
(主催:日本環境教育フォーラム/メットライフ財団の寄付講座として開催)

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