次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2019/11/03

ベルサイユのネズミ??

マリーアントワネットの別邸で見たものは?
 111日から、研修でパリを訪問しています。33年(1/3世紀)ぶり。
それで、パリ郊外のベルサイユ宮殿を尋ねました。私は初めての訪問。
鏡の間をはじめとして、宮殿の内部は修復も進み、金ぴかの内装をはじめ、当時の王族の豪華な暮らしぶりを伝える内装や装飾品の数々。
すこし離れた場所にあるポプラの並木。日本のポプラと少し種類が違う。
ちょうど紅葉し、葉が散っている最中。
しかし私の印象に残ったのは少し離れた場所にあるマリーアントワネットの別宅とその周辺のフランスの郊外の農村風景を再現したという家や環境、それとそこにいる生き物たち。
掲示されていた看板の中央部の右下の水路や丘陵がある部分。

これは、入場口の建物の屋根の十字架にとまっていた鳥。日本では見かけない種類。
日本にいるコクマルガラス似いているけれど、ここはフランス。姿も違う。
ヨーロッパは、生物区としては、日本と同じユーラシア区だから、植物や動物相は日本と雰囲気がとても似ている。
この鳥の名前はカササギ(Magpie)ユーラシア大陸に広く分布…とのこと。
カラスの仲間で、黒白がおしゃれ…。(檜山さん、情報提供感謝です!!)
これはその建物と周辺の環境。
同行者がムーミンに出てくるような風景と表現したように、かやぶき屋根の水車があったり、お姫様が閉じ込められていそうな小さな塔が螺旋階段の上に乗っていたり…。
これらは池の周りに建たてられているのだけれど、池の上にはカモやカモメが飛び、池にはコイが群れ。護岸は自然護岸で、全体が穏やかなビオトープ。
昔からの生活が生き物や環境にとてもやさしかったのは、日本と同じ。
これは窪地に生えるガマ。9月の活動で奈良川で採取したよね…。
 カモの仲間。中央にカモメも一匹。
これは雌。日本にいるカルガモに似ている。
雄。ちょっと派手…。
口の周りにひげがあるので、これはコイ。
私たちの畑では、まだ種をまいたばかりの菜の花だけれど、こちらはもう花を咲かせている。
しかし私を驚かせたのは、池を岸辺に沿って泳いでいた大型のげっ歯類:ネズミ。
目の前を上手に泳いで近づいてきて、足元までに来たらじろりと睨まれて…。
胴体だけで40センチ、尾も同じくらいの長さがあったので。全長は80センチほどか…。
しかしそれにしても大きい。渋谷の街を昼間から我が物顔で歩いているのはドブネズミ。でもこんなに大きくはなく…
ヌートリアという日本にもいる外来種か?と思ったけれどそれにしても真っ白?こんなネズミの仲間、いたっけ???
考えてみるとこの個体がアルビノ(体の色素がない個体)であれば、体色以外の特徴は合致し…。
調べてみると、アルビノは多く報告されており、どうやらそう考えてもよいらしく…。
日本でも、南アメリカ原産の生き物が、毛皮(戦争の時使う防寒服の保温用)を取るために移入されたものが放されてて野生化して問題になっている。
欧州にいる原因は同じかどうか知らないけれど、世界大戦の被害者といえるかもしれない。
この頃は日本各地でカピバラも野生化しているという報道もあり…。
フランスでも外来種の問題を考えさせられました。
[参考:以下は、山口県のHPから引用](この写真は一般的な体色)
ヌートリア
和名 ヌートリア
学名 Myocastor coypus
科名 ヌートリア
原産地 南アメリカ
特徴 頭胴長50から70cm程度、尾長35から50cm程度、体重 4から5キログラム程度。前歯はオレンジ色で長く鋭い。小さな手で物をつかみ、水かきのついた大きな足が特徴です。
ヌートリアは、南アメリカ原産の大型げっ歯類(ネズミの仲間)です。
  • 第二次世界大戦頃に軍用の毛皮獣として輸入され、多数が飼育されましたが、終戦後、需要がなくなり放逐され、生き残ったものが野生化し繁殖したことで、各地へ生息地が広がっています。
  • 年に2から3回繁殖可能で、春に出産することが多い。妊娠期間は約4 か月と言われ、一度に1から12頭(平均5 頭)の子どもを産みます。
  • 泳ぎが得意で河川等の水辺に生息し、身の危険を感じれば、水の中に入ります。
  • 夜行性ですが、朝方、夕方に捕食のため活動します。水生や陸生の植物の葉や茎、根茎などを好んで食べる草食動物です。近年、水稲の食害報告もあり、水田では畦の破壊による漏水も起きていています。
《おまけ》
たかみさんから写真をお送りいただきました。以前大阪に単身赴任されていた時、お住まいの近くの淀川のワンドでの撮影とか。。。
 
文章:小池常雄
写真:高見、小池
撮影日:2019年11月2日フランス時間
ブログ編集:小池

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