次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2021/06/02

巣箱の中には??

       命が生まれ、育ち、そして。。。 
いつも取材に来てくださる雑誌社の岡本さんが、ご自宅の巣箱の事を、再度ご報告くださいました。
「5月16日(日)、巣箱の清掃をしました。
巣立ちの翌日から「虫がわく…」と家族が心配して繰り返すため、
もう少し粘っても…と思っていたのですが、巣箱を開くことにしました。
実は、5月9日に2羽が巣立った直後、巣の様子を見たくて開けました。
すると、もう1羽、巣立ち前のひなが残っていたことに加えて、成長できなかったひなが死んで一匹横たわっている・・・という衝撃の事実が発覚。
それもあって急がされたのです。

その1羽は、巣箱を取り付けた樹の下に家人の手によりすでに埋葬済み。
(だから私はよく見ていません)
その時の写真が上です。
左端に小鳥が寝そべっているのですが、その手前に死んでしまった個体が横になっているのが見えます。
この時は慌てて閉めましたが、親鳥に抗議で鳴かれることもなく、
その後も親鳥がエサを持ってきたときにも鳴くことがなく・・・。
大丈夫なのか?と思いましたが、翌朝巣箱を開けた家族が最後の1羽がいなくなっていることを確認しました。
(こっちは仮に親鳥が見捨ててしまったら人間が引き受けてもいいのかって、
一晩悩んでいたのに…)
【小池:注】
この段階のヒナをヒトが育てることは、事実上不可能です。
日本野鳥の会などは巣から落ちたヒナなどには手を出してはいけない…という立場です。

それにしても、落ち着いてよく見てみると、巣材の厚さに驚きます。
こんなにたくさん、巣材を運び込んでいたのに
気が付かなかったのは(せっかくの撮影チャンスだったのに)もったいないことをしました。
材料の供給元はいうまでもないと思います。(コケ、シュロ、犬の毛???)
取り出してみたところ、また驚きました。
はっきりと分かる産座の凹みの中に、孵っていない卵がありました。
…何だかいろいろ大雑把な夫婦だったようです。
(エラそうなこと言えませんが…。)
営巣の結果として、巣立ちが3羽。
成長できなかった雛が1羽、孵らなかった卵が1つであったことを確認できました。

鳴き声の数が少ないなぁと思っていたことや、小池さんご指摘の親鳥がエサ(のアオムシ)を1匹しか持ってこないこと(最初から最後までずっとそうでした)、フンをくわえて出る回数も出入りの回数の半分くらいしかなかったことから、中にはそんなにヒナはいないのかなぁと思っていたのですが、その通りでした。
【小池:注】多いときは10羽ほどが一度に育つことがあります。

もう1つ気になったのは、巣を取り出した後の巣箱です。
産座の下だったところには砂がたまっていて、乾いています。
巣立って1週間たっていますから、シジュウカラがいたときとは様子も変わっているかもしれませんが、なんだか気になりました。
といっても、違和感の理由すらよく分からないのですが…。
【小池:注】この砂が下に残ることは私もよく見ます。
確かにわざわざ砂を運んでいるとは考えにくく、不思議です。
ニワトリやハトなどは消化を助けるために砂を飲みますが、ヒナは??
今年も雨が厳しそうですし、台風もありそうなので早々に片づけ、年明けに再び出そうと思います。
これだけのことがあったので、忘れないでしょう。」

次のお便りは、鉄鋼マンさんより
「先週頭には、シジュウカラが2年ぶり3回目の巣立ちをしました。
前2回はGW中だったので、立ち会うことができましたが、今年はテレワークで家にいることが多いにもかかわらず、見ることができませんでした。
巣箱を開けてみると、大変立派な巣を作っていました。
今までになく勤勉な夫婦だったようです。
入念に苔を積み重ね、その上に棕櫚(しゅろ)やら、毛なのか化学繊維なのか糸状の物を積み重ね、ヒナたちにとって大変快適であったろう巣を作っていました。
自然の営みを、ドキドキしながら見ることができるのはとても良いことだと思います。」

岡本さん、鉄鋼マンさんお便りと写真を感謝しています。
文章・写真:岡本仁志さん、鉄鋼マンさん
リライト:小池常雄
ブログ調整: 同

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