実生で発芽させるには??
昨年初秋に収穫しておいたトチの実を、小鉢に植え、発芽を楽しんだことを紹介したのは、本園の5月2021年5月16日のブログ(下記)。
私の自宅からつくし野駅に向かう500mほどの道はマロニエ通りと呼ばれる。
名前の通り、道の両側の街路樹はトチ(栃:マロニエ)の木。
8月末頃から今の時期にかけて、歩道を歩いているとごろごろ転がっている。
特に、強い風が引いた後は数多い。
落ちた実は、落ちた衝撃や乾燥などで、次第に殻が剥け、歩道や車道にごろごろ。
そうこうするうちに車にひかれて無残に粉砕されてしまう。
他の大きめの物も軒並み重量級。
このコツは、ドングリやコナラなどの植物の種にも共通する特徴。
普通、植物の種は、このブログでも紹介したように、ソラマメ、アブラナ、ヒマワリなど、種は熟するまで畑に置き、ざっと乾燥させてから、種だけ収穫。
更に、乾燥させながらサヤなどのごみを除去。
その後は密閉できる容器などに乾燥剤と共に翌シーズンまで保管するのが一般的。
しかし、トチ、ドングリやコナラは異なる。
一度、保管用に乾燥させてしまうともう翌春にいくら水に漬けても発芽しない。
発芽の元になる胚の部分が傷んで発芽する能力を失ってしまうようで…。
従って、乾燥しないように浅く土中に埋めておくなどの工夫が必要。
個性的な芽吹きと葉の形、あっという間の葉の広がり、さわやかな薄緑色の葉が楽しめるのは年をまたいで半年後、来5月ころ。
少し時間はかかるけれど、試してみませんか?
驚きの芽吹きが楽しめます。
[YNさん撮影] |
文章:小池常雄
写真: 同
撮影日:20220903
ブログ編集:同
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