次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2023/06/18

ジャカルタ通信:01(野生オランウータン保護の見学:末尾におまけ付)

   オランウータン保護を見学   
[川を渡るためか、木から木へ飛び移るサル]
つくし野ビオトーププロジェクト(TBP)によく参加してくださっていたKさんご家族。
現在は、パパがお仕事でインドネシアのジャカルタに転勤で、家族全員で移住中。
ついては、日本の自然や動植物とは大きく異なる赤道直下のいきものなどのお便りを
「TBPジャカルタ特派員」として、時々お送りいただくことをお願いし…。

お住いのジャカルタ市はインドネシア国の首都。
都市の人口は950万人超。
近郊を含む都市圏人口は3,120万人と、東京都市圏に次いで世界第2位。
東京・首都圏と同じくらいの規模の世界屈指の巨大都市。
東南アジア有数の世界規模の大都市で、羽田からは5770㎞、時差は2時間遅い。
K家は、普通の日は1000万人が住む大都市ジャカルタで現代的な超高層マンションの高層階にお住まい。
週末のお休みを利用して2泊3日の日程で、野生オランウータン保護を見に、タンジュンプティン国立公園に家族旅行されたとか…。
ツアーは固定した宿に泊まるのではなく、この船で保護区内を移動しながら宿として利用するというもの。
おお、ワイルド!!だぜ
2泊3日分の食材とか…。
自炊?とお聞きしたら、船長の奥様が料理してくださるのだそうで…。
黄色いボックスの中の白いものは、氷?ドライアイス??
シャワーはあるのだけれど、そもそも加温してはなく、水は川の水そのママ?。
皿を洗うのも川の水。
だから、衛生的にはちょっと…なので、体は流すものの髪を洗うのはやめたとの事。
これまたワイルド!!
大きな川から支流に入り、上流に遡ると、そこが国立公園。
タンジェンプティング国立公園の全貌。
この国立公園内の3カ所の保護施設を順にめぐる…というツアーであったとか。
保護施設…と言っても、ジャングルの中にえさ場を設け、1日に1度フルーツを管理官が置き、食べたいオランウータンがいればえさ場にやってきて食べるという方法。
上の看板は、どうしてここにいるオランウータンにエサを与えているか?の説明。
Kさんが興味深かったというのは、
「ジャングルの奥の保護施設は、2時間待ってもオランウータンが1頭しか現れなかったこと。
ジャングルの奥には、自然のエサがたっぷりあるのでわざわざもらいに来る必要が無いのだそう。
逆にジャングルの手前の施設には、パームツリー(パーム油を採る)の畑が近くに有ったりして、自然のエサがが、限られるためか、オランウータンが入れ替わり現れた。」…とか。
環境系の勉強をすると、このパームヤシのプランテーションによる環境破壊の話が必ず出てくる。
えさ場にエサとしておかれたフルーツは、バナナとドリアン。
個体差で、どちらかを好むのだそうで…
オランウータンも、ドリアンの苦手な個体がいるのかな??
支流の上流の現地のヒトは、こんな水上生活をおくってる。
管理員の人が1日に1回、フルーツを置いているところ。
独り立ちしたてくらいの小さい子は、少し離れた場所でずっと順番待ち。
前に食べていた子は、お腹いっぱい食べたら、帰っていったとか。
逆光にオランウータンの毛が輝き、美しい!!
この子は、食事のあとにお土産で、ドリアンをぶら下げてお持ち帰り。
昔、のん兵衛が、通いの酒瓶をぶら下げて持ち帰っているところのような…。
(注:通いの酒瓶とは、焼き物のタヌキがぶら下げてる付けの帳簿ともうひとつの方。
瀬戸物でできた白い大きい徳利のようなもの。屋号などが染付で書かれていた。
昔はガラスビンが無かったので、のん兵衛は酒屋さんにいき、大きな樽に入った日本酒を瀬戸物の徳利のようなものに入れてもらって購入していた。
子どもの頃は古い商家に育ったので、庭先に使わなくなったものが積み上げてあった。)
ジャングルの朝焼け…
対岸には、同じようなツアーの船が何艘も…
なかなかできない経験をご家族でされておられ、うらやましく思います。
日本から行く観光の短時間ではとてもいけない場所と活動です。
またの情報をお待ちしています。

〈おまけ:当地でのドリアン事情〉
えさ場でオランウータンがお土産でぶら下げて帰った「ドリアン」。
日本ではなかなかの高級品。
インドネシア・ジャカルタでは安い果物?かと思い、ジャカルタ市内ではどのくらいのお値段か?とお聞きしたところ、以下のお返事と写真を頂きました。
(インドネシアの通貨単位は)ルピアです。
(日本円への換算の簡略方は)10の位以下を切り捨てるとだいたい同じに換算できます。
ドリアンひと玉3000円くらいですねー。
ドリアン、こちらでもなかなかの高級品ですね!私
食べようと思わず買ったことないので値段初めてみました!
高い。
私もドリアンは、シンガポールであったか郊外の大きな専門ショップで食べたことがあります。
私は、この果物の特殊で強いにおいは、意外と平気でおいしく頂戴しました。
香港などでも市内の小さな店でも並べられていたことを覚えています。
日本でも高級果物店などで売っているのを見かけますが、ひとつ1万円近いものも…。
オランウータンには小ぶりやB級品をあたえているのか?とも想像されるけれど…。
…とはいえ、高級品を与えていることは確かで、インドネシアが大切に保護していることがうかがえる、価格!でした。

天皇・皇后両陛下のインドネシアご訪問を記念して、このブログをアップします。
インドネシアの島や地名は、激戦の戦地を思い出されるものが多く。。。
両国の親善・友好・平和が末永く続きますように…。
ヒトのジャングル開発で、棲むところを追われているオランウータンたちにも幸せな時間が続きますように…!

文章:AKさんからのお便りをベースに小池が調整
写真:AKさん
[注]頂いた動画から、小池が静止画として切り出したものが含まれます。
撮影場所:インドネシア国 タンジェンプティング国立公園
撮影日:202306上旬
ブログ編集:小池常雄

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