スクールニュース vol.720
命を掬(すく)って、救う
「6月4日の日曜日午後、つくし野ビオトーププロジェクト6月の定例活動「プールのヤゴ救出大作戦!」が行われた。梅雨入り直前で天候が気になりはじめる6月。
今年も当初の開催予定日だった土曜日からは順延するなど空を見上げることの多い1週間だったが、集合場所の町田市立つくし野小学校多目的室には小学生21名をはじめとする56名が集まった(保護者のほかスタッフなども含む)。
子ども達がヤゴを救出するには水深を浅くする必要があるが、学校のプールは消防水利を兼ねることが多く安易に水を抜くことはできない。
子ども達がヤゴを救出するには水深を浅くする必要があるが、学校のプールは消防水利を兼ねることが多く安易に水を抜くことはできない。
小池常雄プロジェクトリーダーは、水の入れ替え控えたプール清掃の直前が唯一のチャンスと話す。
そして、「なぜ学校のプールにヤゴがいるのか」と子ども達に問いかける。
丘陵地を切り拓いて開発されたつくし野のまちは、地域を流れる小川を暗渠とした経緯があって、まとまった水場がない。
次の世代を残すために水の環境が必要な生き物には、学校のプールが魅力的に映るという。
ところで、ビオトープには生きものが集う拠点づくりの意味があり、学校ビオトープには子どもが自然の生きものと出会う場にもなるといわれている。
ところで、ビオトープには生きものが集う拠点づくりの意味があり、学校ビオトープには子どもが自然の生きものと出会う場にもなるといわれている。
自分は読んだ記憶はないが、3年生の理科の教科書にもプールのヤゴの飼育が掲載されているそうだ。
それでは、学校のプールはビオトープなのかというと、それも違うと小池リーダーは話す。
この活動の中では「ヒトもたくさんの生きものもみんな同じ地球に生きている」「生物多様性」などが繰り返し説明されている。
この活動の中では「ヒトもたくさんの生きものもみんな同じ地球に生きている」「生物多様性」などが繰り返し説明されている。
限られた種(ここではヤゴ)だけがたくさん生きている環境は特殊といえ、そう考えると畑も同じことがいえると思うが、どちらも特定の生き物(作物)を題材とする体験には使いやすい環境ともいえる。
さらに小池リーダーはプールにいるヤゴが何を食べて生きているのか、どうやって救出するのか、などを説明し、その後、全員でプールサイドに移動。ヤゴの救出が始まった。
ヤゴは水底にいるので、たまった落ち葉などと一緒に掬い取ってプールサイドに広げて探す。
すると今年もヤゴ(3,225匹)とともにオタマジャクシ(232匹)を救出した。
救出する生き物が増えることは子ども達のモチベーションが上がるが(数える大人は大変だけど)、水場が近くにないつくし野でカエルがどこから来たのか、なぜ今になってここ(プール)を選んだのか、謎を呼んでいる。
救出後はヤゴを持ち帰って羽化を観察する方法の説明があった。
救出後はヤゴを持ち帰って羽化を観察する方法の説明があった。
生餌しか食べないヤゴの飼育は簡単とはいいがたいが、トンボに羽化する瞬間はぜひ見てほしいと小池リーダーは話していた。
さて、専用畑ではジャガイモが大きく成長中(のはず)で、その収穫が次のミッションとなる予定だ。
お昼の負担芸減と子育て支援(東京都港区)
6月14日の区長定例記者発表で、今年9月から、所得制限なく区立小中学校と認可保育園等の3~5歳児、児童発達支援センターは給食費無料、認可保育園等の0~2歳児は保育料から給食費相当額を減額すると発表。
港区では第2子以降の保育料は無料のため、対象となる園児児童生徒は約16,140人。0~2歳児を対象とした給食費の補助は23区でも初となり、2023(令和5)年度の予算規模は区立小中学校で約4億3075万円、認可保育園等で8736万5千円、児童発達支援センターが104万円。
また、長期休業中に区内の学童クラブに弁当を配送する「港区学童クラブ等弁当配送事業」を今年の夏休み時期から開始する。一部の学童クラブで保護者が自主的に行っていた取組を区が一括して事業者と契約。配送費を負担することで、区内の学童クラブや子ども中高生プラザなど38施設に弁当利用の対象を広げ、安定的かつ継続的な利用につなげる。
これらによる保護者の負担権限を通して、さらなる子育て支援の充実を図る。」
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'東京都港区の子育て支援/つくし野ビオトーププロジェクト2023年6月'
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取材の岡本記者さんに感謝しています。
引用:月刊誌スクールアメニティが発行する
Webニュース「スクールニュース」より、編集部の許諾を得て転載。
ブログ編集:小池常雄
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