次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施します。

2023/06/28

幼稚園児に野菜作りの体験を!(11)(追加のおまけ付)

  園庭のジャガイモ収穫 大成功!!   
幼稚園児の環境学習・体験学習の支援をさせていただいているF幼稚園でのジャガイモ栽培。
3月7日火午前に年中3クラス72名を3回に分けて植付プログラムを実施。
それから、6月21日水曜日は106日目。
ジャガイモ栽培期間はおよそ100日といわれているので、この日は収穫適期。
朝8時半に、専用畑の資材置き場で資材を満載したジムニーで出発。
9時には園につき、資材を展開し、事前準備。
培土したので、ほとんどできなかった緑化したものを教材用にピックアップ。
一緒に講師をつとめたAHさんと事前に話す内容を調整。
新ジャガイモが、種芋より上の位置にできること、おへそがあって、茎から吊トロンという管を通って、大きくなっていることを説明。
私からは、ジャガイモにまれにできる実は、まだ青いミニトマトそっくりだけれど、毒があることを断面を見せたりして説明。
イモの緑化した部分も同じく毒がある。
皆に見せたのはジャガイモにまれにできる実(左)とミニトマト(右)。
上から見たもの
裏側。ヘタが取れているけれど、どちらもそっくり。
めったにできないのだけれど、今年は中村さんの畑でたくさん採れ、保存しておいたもの。
実際の収穫はこんな感じ。
植付エリア全体の中の1/3ほどの大型プランターの部分から収穫。
やや陽当たりが木の陰になり、地面から浮いている。
けれど園児たちには、腰の位置で作業できるのでらくちん。
最初に地上に残った茎と葉を除去。
後ろから見ると、二十数名の背中が並んでいてかわいい!
掘っていくと、茎の下に種芋が皮だけになったものが付いているものも…。
これは栄養を使い切った種芋の残骸。
ほぼ皮だけきれいに残り、中に空気が入ってぶかぶか。
収穫物はこんな感じ。
プランターという制限と、高木の陰になった部分もある陽当たりを考えれば上出来。
やや小粒の物が混じっていたのが、他の場所とは違うところ。
1週後の給食での利用を考えて調理しやすいものを残し、
中玉や小さめのものをひとり2~3個自宅へのお土産用にプレゼント…。
30分のクールで、休む間もなく2クラス目もほぼ同じ内容で実施。
後半の2クラスは地植えの物の収穫。
茎を抜くと、イモが付いてくるものもある。
収穫風景を見ていると、砂場での砂遊びのようでもあり…。
最初のプランターでの収穫に比べ、大玉が多く、小さいものがほとんどない。
2クラス目の子たちにも、お土産のジャガイモをビニール袋に入れて配分。
3クラス目では、これまでと同じ内容に加え、試してみた袋づくりの確認を…。
片方は5-6個収穫できたけれど、ポテチメーカーが企画したものは、出来てはおらず。
3クラス目は、一番奥の場所で収穫。
ウネで作っていたのに、かまうことなくあちこちをほじるものだから、何が何だか…。
でもまあ、彼らにとっては生まれて初めてのジャガイモ掘りだろうから…。
ここでも、自宅へお土産用を3個ほど配布。
3クラスの収穫が終わった段階で、給食の先生への引き渡しのセレモニー。
園庭に、再度3クラスが集合。
給食の先生へ、収穫したジャガイモの引き渡し式!
大きい方の容器のイモは、ほぼ20㎏。
段ボールの方は、ほぼ15㎏。2つ合わせ、ほぼ35㎏。
園児と先生たち用の合わせて300人分には十分な量との事。
3クラスの担任の先生が園児の代わりに引き渡し。
重そう!!
3月8日に植付けた種芋の男爵は4㎏。
その後、1㎏ほど補植し、計5㎏の種芋を植付。
収穫できたのは、少なくも給食用に35㎏、園児たちに配布用が5㎏、先生たちへの配布用10㎏とすると
収穫は合計50㎏。
3ヶ月で、5㎏の種芋が50㎏へ、つまりは10倍になったということ!!

〈おまけ:園長先生の手料理〉
収穫し、給食用に残し、園児にもお土産で分け、それでも残った小粒のジャガイモは先生たちに…。
それでもそれでも残ったちびっこ小芋を園長先生がご自宅に持ち帰り、料理してくださった由。
まず素揚げにして…
甘辛いひき肉と一緒に…
育ち盛りのご子息たちに人気のメニューだそうで…。
全体に、初めての試みとしては量・かたち・大きさとも出来が良かったジャガイモだけれど、余すことなく食べていただいてうれしい限りです。

〈おまけ:ジャガイモの茎脇芽の芋化〉
ジャガイモの茎をビンなどに差して「地下部が無い状態では、養分が行き場所を失い、地上部の茎に養分を貯めようとする。地上の茎の脇芽が肥大化し塊ができる。」
…とは書物を読んで知っていたけれど、実物を見るのは初めて。

〈おまけ:跡地の有効活用〉
ジャガイモを収穫した跡地は、いずれ秋口に冬野菜の苗を植えたくなる。
けれどこのままにしておくと、雑草が生えてしまうのは必須。
ついては、夏の暑さに耐え、あまり世話を必要とせず、収穫時期が幅があり、収穫物の保存がきく作物…という条件を満たす作物は…ということで、
小型カボチャとバターナッツという2種のカボチャを植えることに…。
事前に購入しておいた土壌に混入する資材や自前で用意した苗をこの日持ち込み…。
簡単な昼食と水分補給をした後、ほぼ継続してAHさんと小池の2人だけで作業。
収穫した跡地はまずゴミを除去。
牛ふん堆肥、化石石灰、化成肥料を撒き、手作業で耕耘。
あまり世話に通えないことを想定して、全面にマルチを掛け。
やや高密度だけれど、かえって雑草除けになるのではないか?とも考えて
合計で45鉢程、2種のカボチャの苗を、AHさんの手で移植。
整然と移植を終えた全景。
看板も、「ハクサイ」「レタス」「ジャガイモ」に次いで4種目を掲示。
秋口には、順次収穫物を収穫し、冷暗所に保存して蓄積。
カボチャ類は保存期間が長いので、少しづつ収穫できる作物を蓄積し、ハクサイ・キャベツ・カリフラワー・ジャガイモに続き、また給食で使ってもらえることを願っています。

〈おまけ:給食でフライドポテトに…!〉
6月21日に収穫した新じゃが。6月30日金曜日の同園の給食に提供され、ご馳走になりました。
左上が、収穫したジャガイモを用いたフライドポテト。
ケチャップがもっとあるとよかったけれど…、味は良く。
左下のメイン料理(豚小間肉と野菜の炒め物をご飯にかけたもの)は、確かにおいしかったのだけれど、私には味付け忘れたの???と思ってしまうくらいの薄味。
幼児と高齢者は、薄味に…が、鉄則。
高齢者になると、何を飲んでも食べても毒ばかり??
ご馳走様でした!!
文章:小池常雄
写真:F園長、AHさん、小池
撮影日:20230621
撮影場所:F幼稚園 園庭
ブログ編集:小池

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは😃
何時も大変ご苦労様です。
素晴らしく立派なジャガイモですね。園児からパワーを感じます。暑くなってまいりました。お身体には充分ご留意されますように。

新井孝雄