次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2020/09/22

里山の夏の終わり その1/3 (加筆あり)

新治(にいはり)市民の森に遠征
自宅から車で15分ほどの横浜市の公園「新治市民の森」は土日祝日のみ駐車場が使えます。9月6日日午前、台風由来の雨が止んでいるすきを狙い、一人でカメラを持って遠征しました。
夏の終わりの里山に息づく植物や昆虫たちの命を様々に感じられました。
冒頭の写真は「ツユクサ」
どうしてこんなに低いアングルから写真を写せているか?という種明かしは…。
手作りの農作業休憩場所の屋根が飛ばないよう、最初に防水紙を敷き、次に土の重さで抑えたところに自然に生えたのか、種をまいたのか? ツユクサが群落になったもの。
遠目では、花は地味だけれど、接写するとこんな感じ。 
大きさこそ小さいし、花の命も短いけれど、決して高価な花にも負けない美しさ!
(追記:田村先生の故郷の新潟では、ツユクサは「トンボ草」と呼んでいたそうで…
    正面から見ると、トンボの顔にみえるとか??)
これは道のわきの土手に生えた杉の木の足元の乾いた土に住む「アリジゴク」のすり鉢。
よく見ると、すり鉢の底ではアリが餌食になっていて…。
下の写真は名前はわからないけれど、おそらく蛾の幼虫。
(高見顧問より、「フクラスズメ」とのこと)
見事に葉裏に隠れているので表側からでは目立たないけれど、横から見るとこんなに目立っていて…。
カメラを近づけると、怒って上半身を激しく震わせていた。
樹液を吸いに来ていた蛾の仲間は、数多く見られ…。
 
風のない池でナワバリを主張するトンボのオスたちの音のないバトルが、水面に写りこみ…。
水草の姿が水面に映りこむ。
思わずレンズを向けてしまう白い花。
名前は「センニンソウ」(仙人草)
きれいな花なのだけれど、有毒で、触れるとかぶれることもある。
つる性で白い花をたくさんつける。
この花の名前はわからない。
ハギの仲間。アリが蜜をなめている。
花が小さいから「ヌスビトハギ」(盗人萩)かな?
 こちらの種類のほうが、花が大きく。「ミヤギノハギ」(宮城野萩)
この日、最も印象に残ったのは、この「ツリバナ」の実。
似た植物に「マユミ」があるけれど、マユミは実が四裂する。
この実は五裂しているから、「ツリバナ」
ニシキギの仲間だけあって、これから先、秋が深まればもっと鮮やかになるのだろう…。
熟して破裂する前の実の樹液は、昆虫たちにはおいしくて、惹かれるらしく…。
カメムシのカップルが、交接しながら樹液を吸っている…と思ったら…。
最初は、小さなカミキリムシ?か、と思ったけれど、それにしては小さすぎる。
黒くて長いひげと、同じく黒と黄色の2色で長い脚の虫が、まん丸い実の四周を取り囲んでいる。
丸い宇宙船にとりついたエイリアンのようにも見え、面白い!!
随分と大きいし、触覚や足が長くて黒いけれど、ぷっくりと膨らんだ半透明で黄緑色の腹を見ると、どうやらアブラムシの仲間らしく。
でも、黒くて長いひげと、同じく黒と黄色の2色で長い脚が面白く。
どうしてこの つぼみだけに集まるのだろうか?と思ったら、実の底が傷ついていて、樹液を吸いやすいらしい。
実がついているすぐ上の葉の裏には、仲間がたくさん待機中。
葉脈とのコントラストもまた面白い。
心惹かれるのは、昆虫や花だけではなく。
これは「アシ」の葉の上に降りた雨粒。
何も遠いところに遠征しなくても、身近なところでも、注意深く視線を注いで観察すると、思いがけない姿が見られることもあり…。
あなたも出かけてみませんか?
文章:小池常雄
写真:   同
撮影場所:横浜市立新治市民の森
撮影日:20200906
ブログ編集:小池常雄


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