最も身近なチョウ キャベツには害虫!
畑を見回っていると(10月中旬)羽化したばかりのモンシロチョウに出会い。
以前は、害虫・益虫という農業の視点から紹介されることが多かったけれど、最近は生態系全体の役割からの視点で、平等に扱われることも多く、害虫と表現されることは減っている。
でも、野菜栽培など農業する立場からすれば、憎き害虫には違いなく。(涙)
私たちの活動は、すべての生き物にやさしいビオトープ畑を標榜しているので、捕まえて殺してしまうわけにはいかず…。トホホ。
この最も身近な生き物「モンシロチョウ」、調べてみるともともとは外来種。
末尾に一部を転記したウィキペディアによれば、
「日本のモンシロチョウは、奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられている。」
中国から種で渡来したなら、卵も幼虫も蛹も成虫も日本には渡来しにくいようにも思えるけれど…。どういう方法で渡来したのだろう?
環境省の外来種法の定義によれば、
「導入(意図的・非意図的を問わず人為的に、過去あるいは現在の自然分布域外へ移動させること。導入の時期は問わない。)によりその自然分布域(その生物が本来有する能力で移動できる範囲により定まる地域)の外に生育又は生息する生物種(分類学的に異なる集団とされる、亜種、変種を含む)。」
この定義では、稲作とともに南方から生息範囲を広げてきたスズメや身近な雑草の多くも外来種。
まあ、歴史の中でいつどのようなタイミングで、どのような方法で日本に来て、その後、在来種や生態系にどのような影響を及ぼしているかどうか?が最も問題なのだけれど…。
そもそも日本人だって、渡来人などの混血なのだから…。
これらは、モンシロチョウの食害にあった私たちの畑のキャベツ。
さすがに、ここまで食べられると収穫異体験ができなくなるので、忌避剤としての木酢液や消毒薬を撒かざるを得なくなってしまった。
同じアブラナ科でも、ハクサイよりもブロッコリーよりも被害は圧倒的にキャベツが多い。ウイキペディアによれば、モンシロチョウは以下
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6
一部を引用すると…。
一部を引用すると…。
「全世界の温帯、亜寒帯に広く分布する。
日本に分布するのは亜種 P. r. crucivora とされている。
幼虫の食草は、キャベツ・ハクサイ・ブロッコリーなどのアブラナ科植物なので、農業では放置出来ない害虫で、農薬による防除の対象である。
モンシロチョウは葉菜類の栽培に伴って分布を広げてきた。
日本のモンシロチョウは、奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられている。
北アメリカでは、1860年頃カナダのケベック州に移入され、現在では北はカナダ・アラスカ南部から南はメキシコ北部まで分布する。
分布域を広げるためか、まれに大群を作って移動することがある。
日本では、成虫が3月頃から10月頃まで長い期間にわたって見られ、年に4-5回ほど発生するが、発生する時期や回数は地域によって異なる。
日本では、成虫が3月頃から10月頃まで長い期間にわたって見られ、年に4-5回ほど発生するが、発生する時期や回数は地域によって異なる。
北海道の一部のように寒冷な地域では年に2回ほどしか発生しないが、温暖な地域では年に7回発生することもある。
蛹で越冬する。」
可愛いモンシロチョウは、かなりの高率で寄生バチに幼虫はむしばまれていて、成虫になれるのは限られている。
これを知ると哀れに思えてくる。
キャベツとモンシロチョウと寄生バチの、食うか食われるかの化学物質を通じた攻防はとても興味深く、かつとても恐ろしいのだけれど、またの別の機会に…。
文章:小池常雄
写真: 同
引用:ウイキペディア
ブログ編集:同
ブログ編集:小池常雄
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