スクールニュース vol.615
2022年の(自然)体験の始まり
(つくし野ビオトーププロジェクト2022年1月)
「陰暦の二十四節気で寒さが最も厳しいとされる「大寒」は今の暦でいうと1月20日ごろからの15日間を指す。
本当は巣箱を参加者が自分(親子)でつくって自宅に設置する「庭に小鳥を招待しよう!」だけれども、誰もが想像した第六波のため、屋内で長時間を要する巣箱づくりはできない。
プロジェクトでは、このプログラムに合わせて町田市立つくし野小学校の校地内に巣箱を毎年設置させてもらい、「庭で体験できること」を実際に見せてもきた。
参加者の体験につなげるための特別活動だったが、昨年に引き続き定例活動で実施、小学校に設置した巣箱観察とその解説が行われた。
[つくし野周辺で実際につくられた(使われた)鳥の巣。 手にあるのがシジュウカラ、左下がスズメ、右下はヒヨドリ。 ほか、メジロ、キジバト、カルガモなども見せてくれた] |
ただし、である。
まん延防止等重点措置期間でもあり、現在主流のウイルスはこれまでと異なって子どもの感染が深刻化、全国の学校で臨時休業や学級閉鎖が広がっている。
そして、20cmに満たない巣箱の中を我先にとのぞき込む巣箱観察は、今の感覚に照らし合わせると(時間にすればわずかでも)「密」だ。
学校の廻りに取り付けられている巣箱を確認し、どんな場所に設置されていたか、巣箱は巣として使われたのか、どの様に使われたのか、などをその場で確認できる活動だが、この日は事前に巣箱が外され、小池常雄プロジェクトリーダーが離れた場所から子ども達に見せつつプログラムは進む。
外の教室の一斉授業のようになってしまったが、鳥が使った後の巣箱の中の様子や、参考に見せてくれる各種の本物の鳥の巣など、子ども達は普段の生活ではちょっと目にする機会のないものを見る体験ができたのではないだろうか。
過去のスクールニュース → http://www.schoolnews.jp/category/schoolnews/
編集部の岡本さん、ご取材ありがとうございました。
転載:教育系月刊誌「スクール・アメニティ」が発行する
Webニュース「スクール・ニュース」より
編集部の許可を得て転載
ブログ編集:小池常雄
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