最も身近な爬虫類?
5月23日の19時過ぎ、自宅食卓で食事を終え、ふと窓側を見ると…。
ヤモリ君登場。 今シーズン初のお目見え…。
食卓の南側の木製ブラインドが少し空いていたので、明かりにつられてガラスをよじ登るヤモリ君(尻尾の付け根の太さでオスと分かる)を発見。
視野は広い生きものだけれど、さすがに腹部側は見えていないらしく!
下の写真では、妻がスマホで写そうと狙ってる…。
写し損ねたけれど、すぐ横にもう一匹いたので、ペアかもしれない。
ご夫婦でディナータイム?
「ファンデルワールス力(ファンデルワールスりょく、英: van der Waals force)は、
上は私の手持ちのスマホで写したもの。
下はコンデジで、室内からストロボ光らせて写したもの。
前肢、後肢の指が目いっぱい広げられ、指先に細い線が見える。
実はこの細い線にはさらに細い細い微細な構造があり、分子間に働く小さな力(ファンズワースの力)が作用し、こんなツルツルで取っ掛かりのないガラスの表面を自由に動き回れる。
ウィキペディアによれば…「ファンデルワールス力(ファンデルワールスりょく、英: van der Waals force)は、
原子、イオン、分子の間に働く力(分子間力)の一種である。
ファンデルワールス力によって分子間に形成される結合を、ファンデルワールス結合(ファンデルワールスけつごう)と言う」
「ヤモリが四肢で壁や天井を歩けるのは、その四肢にある独特の構造が物理吸着力
「ヤモリが四肢で壁や天井を歩けるのは、その四肢にある独特の構造が物理吸着力
(つまりこのファンデルワールス力)を強くしているのではないかという説が検討され、
2000年にカリフォルニア大のFullらにより、それぞれの足の裏にある約50万本もの剛毛が壁面の分子との間にファンデルワールス力を発生させることで接着していることが証明された。」
こんな身近ないきものなのに、どういう原理でガラスを登れるのかがわかったのは、
まだわずか22年前の事。
それにしても、人類の登場以前からヤモリはいたのに、ガラスのように表面に凹凸がなくつるつるした自然物は無かったはずなのに、どうしてこんな能力が備わったのだろう…。
これは私の自宅の玄関前。
例年1月の鳥の巣箱づくりの活動で、毎年ひとつ加えていた新しい巣箱の設計に行き詰まり…。
苦し紛れ?に作ったオリジナルのヤモリハウス(ゲッコーハウス)。
(これ以前にコウモリ用のバットハウス…も作成)
表面に取り付けてある白く塗装されているのは、鋳鉄製のコート掛け。
元々は真っ黒で、しっぽのところにコートなどを引掛けるもの。
正しくはリザードだからトカゲ。
設計図も入っています。
外灯によって来る虫の退治用に是非ご自宅の玄関におひとついかが?!
2018年10月3日のブログ記事だからもう、4年近く以前。
〈おまけ:収斂進化〉
こちらは、小学校の池にいたアカハライモリ。
今年のヤゴ救出で学校の池で捕獲。
ヤモリは爬虫類、イモリは両性類で全く生き物としての系統は違うけれど、体の形や動きは、そっくり。
収斂進化の賜物…ということかと。
「収斂進化(しゅうれんしんか)とは、
複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統に関わらず類似した形質を独立に獲得する現象である。
収束進化(しゅうそくしんか)とも。
収束進化(しゅうそくしんか)とも。
類縁関係の遠い生物間でありながらも、似通った外見や器官を持つ場合がある。
それぞれにその姿をしていることが生活の上で役に立っていると分かる場合もある。
例えば、哺乳類の有胎盤類と有袋類が挙げられる。
両分類群は海に隔てられた別々の大陸に分布し、数千万年に亘って生息し続けた。
地球上のほぼ全ての大陸で優勢な有胎盤類と現在ではオーストラリア大陸でのみ優勢な有袋類は、外見の酷似した生物種が多く見られる。
モグラとフクロモグラ、コアリクイとフクロアリクイはいずれも系統的に大きく隔てられているが、その外見は類似する。
このような表現型の収束を収斂進化と呼ぶ。
異なる地域で生物相が大きく違っているのに、あるいは系統的に大きく離れているのに、それらが似たような場所で似たような生活をしている生物同士の間で見られる。
異なる地域で生物相が大きく違っているのに、あるいは系統的に大きく離れているのに、それらが似たような場所で似たような生活をしている生物同士の間で見られる。
これは、それらの生物が、それぞれの生物群集の中で、非常によく似た生態的地位にある場合に見られる、と言われる。
同じような生活をするものには、同じような形態や生理が要求され、そのため似た姿に進化する、というのである。」
〈おまけ:田村家のヤモリ君〉
田村ゆりこ顧問から…。
「寒い時だと思いますが、網戸にくっついたヤモリです
家に入れて欲しかったのかも…。
我が家をしっかり守るように、神様がおつかわしになったのかも、 ね。
我が家のまわりにはかなりいます。」
文章:小池常雄
写真: 同
ブログ編集:同
引用:ウィキペディア
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