体験も地球(生命)を救う
「日差しが強いのでちょっと暑い。でも、風が心地よく ただただ いい天気である。
何も考えずに縁側でスイカ(ちょっと早いか)を手に佇んでいたいような5月28日。つくし野ビオトーププロジェクト3回目の定例活動「プールのヤゴ救出大作戦」があった。
5月は3・8・15・28日…、毎週の自然体験活動となったが、今回は場所を提供してくれた学校側の事情があったようだ。
そう、今回はいつもの専用畑(土)から場所を移して、町田市立つくし野小学校のプール(水)が体験の場。ミッションは“救う”だ。
37名の子ども達(大人含む78名:スタッフ除く)が探すのはプールで生きているヤゴ。これを救助(捕獲)して家に持ち帰り、トンボに羽化させてつくし野の空に放つ。宿題付きのプロジェクトである。
「そもそもどうしてヤゴが小学校のプールにいるのか」高見元久顧問のそんな問いかけからこの日は始まった。
ヤゴはどうやってトンボになるのか(自宅に連れ帰ったら何をしなければならないのか)、言い換えればなぜ学校のプールではトンボになれないのか。つくし野にはどんなトンボ(ヤゴ)がいるのか。そして、プールのどこにヤゴはいるのか。
畑の作物も生命であることに違いないけれども、生き死にがはっきり分かる動物を相手にする小池常雄プロジェクトリーダーの言葉は真剣そのもの。
たった1つの地球で共に生きる者同士、丁寧に接しようと呼びかける。
[事前調査でプールや学校にいた水辺の生き物を見せる 高見顧問( 活動後は元の場所などに返した] |
その後場所をプールサイドに移し、みんな思い思いの道具( 網など)を持って並ぶ。
清掃前のプールから底に堆積している落ち葉をすくい取り、プールサイドに広げてヤゴを探す。地味な作業が続くが、今年は網の中にオタマジャクシもたくさん。みんなで「?」だが、子どもたちは大喜び。あちこちで「オタマだ!」と声が上がっていた。救ったヤゴは4,100匹以上、オタマジャクシも700匹以上いたので、合わせれば5,000弱もの生命を守ったことになる。
気になるのは、例年より早いプロジェクトとなったためかヤゴが小さいこと。例年は早ければその日の夜にもトンボにかえっていたというが、「肉食、生餌のみ」というヤゴへの世話が少し長く必要なのではないか。
自然界でもすべてがトンボにかえるわけではないが、1つでも多くの命がつくし野の空を舞ってくれればと願う(ブログでは早くも空にかえったトンボの様子が紹介されている)。」
[大きな網で一気にすくう。 作業が進むと落ち葉がなくなり網の中でもヤゴを見分けられる] |
[プールの四隅に持ち寄って数を数えるのもミッションの1つ。 |
[プールサイドに広げた落ち葉から一匹ずつみんなで探す。 動きまわるけど] |
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取材の岡本記者さん、いつもながらありがとうございました。(小池)
引用元:教育施設系月刊誌「スクールアメニティ」が発信する
Webニュース「スクールニュース」より編集部の許可を得て転載
ブログ編集:小池常雄
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