次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツなどの収穫体験などを実施しました。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫た体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2023/01/27

活動報告:第10回定例活動を実施

 第一部:「特別講演:「ホルモン」って知ってる?」 
 第ニ部:「特別講演:海と川を旅するウナギのなぞ」 
1
22日日午後、第10回定例活動を実施しました。(特別活動と合わせて延19回目)
準備は前日夕方、正門と東門に本日開催の掲示を設置。
当日朝は車を飛ばし、開店早々のつきみ野の魚屋さんに頼んであったタイを受け取りに…
帰りに畑に寄り、先生へのお礼用の野菜を収穫。
会場準備、机椅子のセット、映像機材のセット・作動試験を一人でやったのでいささかハード。
定刻になり、金子ご夫妻を紹介。
この活動には今回で4回目に来てくださったことも…。
第一部は金子大谷律子先生からの「ホルモンって知ってる?」
いつもは大学生相手のお話しだけれど、この日は子供向けにわかりやすいスライドを作ってくださり。
「ホルモンって焼肉じゃないよ!」というキャッチのスライドからお話は始まり。
体の中でのホルモンのいろいろな働き、役割についてのわかりやすいお話しがあり。
夜、良く寝ると成長ホルモンがたくさん出て、身長が大きくなる…なんていうお話は面白かった。
「寝る子は育つ」…なんて昔から言うからね!
お母さんが「早く寝なさい!」なんていうのも、ちゃんと科学的背景がある。
動物だけでなく、植物にもあるホルモン。
ホルモンは、目に見えるものではなく化学物質だけれど、私たち生命のいろいろな活動や働きをつかさどっている大切な物質…ということが良くわかり!
活動後、先生の本を買いに行く…との反応が何名かからあり…。

さて、第2部は、金子豊二先生のウナギのお話し。
真水が好きなキンギョ、塩水が好きなトラフグ、両方を行ったり来たりするウナギやサケがいる。
でも両方が生きられる薄い海水がある…なんていうお話し。
豊二先生のご専門は魚類の塩分調整。
NHKTVの「チコちゃんに叱られる。」にご出演なさって「エラって、エラいでしょ…」なんて、ジョークを言ったら、放送後「大学で、エラいめにあいました。」…だなんて!
魚のエラにある塩分排出(塩類細胞)のしくみについて…
手前のマダイは、この日朝、教材用に手に入れたもの。
右の写真の黒い穴から、塩分が排出される。
おかげで、海水の中の魚も、塩漬けにならない!
4年生の国語の教科書に、ウナギの話を書いておられる塚本先生は、金子先生の大学の先輩。
金子先生の研究室でも研究を2年ほど継続されておられたとか…。
4年生の国語の塚本先生のウナギのお話しの部分をコピーして掲示しておいたもの。
熱心にお話しくださる豊二先生と、熱心に聞いている参加者。
東大の研究者たちが、ウナギの産卵場所を探すため、
色々な仮説を立て、組合せ、推察した場所の幼体を探して捕獲し、計測し、
すこしずつ核心(産卵場場所)に近づいていく経緯は本当にスリリング。
科学の研究なのだけれど、未知のことにチャレンジするのは冒険のようでもあり、興味は尽きない。
シラスウナギの耳の中にある耳石の日輪をしらべると、生後何日目かがわかるという…。

質問も、何人かからだされ、お二人の先生には、丁寧に答えてくださり。
私から、お話ししたのはお二人が生涯学び続けるような、研究者の道を歩まれたわけ…についてお聞きし…。
律子先生によれば、おふたりとも末っ子だったとか。
…だからからか、親からは勉強しなさいなんてあまり言われず、自分が興味を持った好きなことをできたとか…。
「言われてやることは、本当に自分の物にならない。自分で関心を持って調べたり学んだことが自分自身の物になる。」…なんてお話しは、とても納得できる内容。

私も子供の頃、亡父から、学校を出ても「勉強は一生続けなくてはならない。」なんて言われて、呆然としたことがあった。
でも社会に出ていろいろ経験すると、社会や技術の変化は速く、確かに勉強は生きている限り続けなくてはならない。

記念写真の前に、この日海岸のいきものに親しむパンフレットをプレゼントして下さったSさんから、勤務先の日本自然保護協会の活動について、少し説明を…。

両先生の著作、今日のお話しそのものがかかれてあるご本を回覧のうえ、抽選で参加者プレゼント。
他にも活動にストックがあったクリップ型の接写レンズも3つほど。
料理もお得意な豊二先生には、この日の朝、専用畑で収穫した野菜セットをプレゼント。
カリフラワーとキャベツ、サラダ菜は、今年の初収穫。
(畑にはまだ残ってるから大丈夫!)
律子先生には、いい質問をしてくれていた中3になったMAさんから、花束を…。
これは全員で書いたシールを張り付ける方式で短時間で作った寄せ書き。
お話しの感想などを全員に書いてもらい…。
先生たちに差し上げた寄せ書きはこんな感じ。
記載した人の名前は、消してあります。

最後に、出席者全員で記念写真をパチリ。
この日の参加者は、
未就学:2名。
1年:2名、2年:4名、3年:4名、4年:1名、
小学生の合計:11名、
中学生:3名。
大学生:1名。
保護者・一般:16名。
講師・顧問・取材・代表(金子夫妻、樋村夫妻、岡本さん、小池):6名
 参加者の総合計:39名
最後に改めて、お二人の先生に、お礼申し上げます。ありがとうございました。

〈おまけ:サイエンスキャッスルでのポスターを〉
この活動を経験して今、私立中高一貫校中2のASさんと友達が、昨秋、サイエンスキャッスルという研究発表会でポスター展示をしたものをお二人の先生に見ていただき…。
なかなか経験できないこと。

〈おまけ:ちゃんと食べてくださり!〉
豊二先生が同日夜作られた、この日お礼として差し上げた野菜とマダイでのお料理。
タイシャブかな? おいしそう❤️
ご自宅で、律子先生が花瓶に花束を移して活けてくださり…。
文章:小池常雄
写真:岡本さん、樋村さん、小池
撮影日:20230123
ブログ編集:小池


0 件のコメント: