小鳥にも、クリスマスプレゼント!!
在校生が通っている特別支援学校などが普段の時期は文字通り放課後に来るための施設なのだけれど、今は冬休みの期間なので終日「放課後等デイサービス」で過ごすことになる。
つまり長い在校時間となるので、いろいろな企画が必要。
私が例年「つくし野ビオトーププロジェクト」で提供している巣箱づくりのプログラムが、施設の環境にも子供たちの活動としてもちょうどいいのでは?…ということで、お声がかかったもの。
お邪魔した施設は、横浜市旭区内。
小河川に沿った谷の斜面にあり、桜の古木などの木が多く、この環境なら間違いなくシジュウカラなどは営巣する。
この施設の1階が、小学生を対象とした「放課後等デイサービス」
この日、私が持ち込んだ資材はこんな感じ。巣箱の実物各種、加工・組み立て電動工具、プレカットしておいた巣箱材料などなど。
いつもな時間がかかる板材への墨付けとカットを事前に自宅で作業しておいたので、組み立てだけだけれど、最後の設置までしてしまいたかったので、決して余裕はないと見込んでおり。
自分で設計図を起こして作っている巣箱の数種類を説明。
この日、作ったのは、ひし形で、コンパクトなタイプを3つ。
説明はキリがないので簡単に…。
代わりに、町田市・サントリ―愛鳥基金からいただいてあったパンフレットを3種類、全員にプレゼント。
3つのテーブルに分けて座った子供たち2~3人にひとつ、プレカットした巣箱づくりセットを配布。スクリュービスをねじ込むプラスドライバーを各自に…。
下穴をあけるキリをわたすのは怖いので、私が順番に電動ドリルで下穴をあけて回る方法で対処。
女の子二人組は、手際が良い。
支える役とねじ込む役を交代でやっている。
3つのテーブルをあちこち回る。先生にも手伝ってもらって、作業。
用意できたドライバーは、長さも大きさも様々だったので、使いにくかったのでは??それでもみんな、一生懸命に作業してくれて、いい感じ。
仕方がないので、2-3人に付き合ってもらって、施設内の桜の木に設置。
さてこれから先、シジュウカラたちが巣箱を覗きに来る春先、営巣の巣材を運び込む春、子育てする5月の連休ころ、巣立ちする5月の半ば、様々な姿を子どもたちが楽しんでくれることを期待しています。
今回の活動を実現するため、お話をくださり、ご尽力頂いたOさんに、感謝しています。
〈おまけ:放課後等デイサービス…とは〉
私は、設計事務所時代「特別支援学校」を勉強し、たくさん担当しました。
具体的には都立特別支援学校の設計に6校関った実績があり、普通の学校と似て非なる教育内容や在校生の特性の理解のため、学芸大のK先生の研究室に長く、たくさん通った経験があり、今もお付き合いが続き、ご指導いただいています。
私が特別支援学校設計の仕事を始めてしばらくした後、「放課後等デイサービス」の制度が始まり。
それ以前は設計の予条件ではなかった「特別支援学校の放課後、子供達を、各放課後等デイサービスからたくさんお迎えに来る車両の仮駐車スペースの確保」が、大きな設計上の課題となったことがとても印象に残ります。
「個別の発達支援や集団活動を通して、家と学校以外の居場所やお友だちをつくることができるので“障がい児の学童”とも表現されます。」
「従来は未就学児と就学児がともに通うサービスでしたが、2012年の児童福祉法改正によって、未就学児のための「児童発達支援」と就学児のための「放課後等デイサービス」に分かれた通所支援サービスになっています。
厚生労働省による「放課後等デイサービスガイドライン」によって、ひとりひとりの個別支援計画に基づき、
次の活動を組み合わせて支援を行うことが求められています。
①自立支援と日常生活の充実のための活動
②創作活動
③地域交流の機会の提供
①自立支援と日常生活の充実のための活動
②創作活動
③地域交流の機会の提供
④余暇の提供 」
ささやかな活動でしたが、
特別支援学校で学ぶなど様々な障害を持った子供たちにとって、少しでも彼らの発達特性を踏まえ、配慮され、心地よい環境が整備され、運営され、インクルーシブな社会が実現することを願っています。
文章:小池常雄
写真:Oさん、小池
(小池の責任で、顔や名前を一部加工処理しています。)
撮影地:放課後デイサービスTM
撮影日:20221226
ブログ編集:小池
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