「つくし野ビオトーププロジェクト」のホームページ・ブログへようこそ! 当活動は活動歴20年目。小学校長から引き継いだ地域市民が主催。希望者に無料で全開放。営利・宗教・政治活動とは一切無縁の社会貢献活動。 「命」をテーマに子と家族が共に学ぶ先駆的な体験的環境学習です。すでに総参加者総数は、約2.2万人。延開催回数は320回以上を数えます。 HP/ブログは、プロジェクト代表の小池が運営しています。ブログでは活動案内・報告の他、身近な環境・生き物の話題を年間180~200回ほど(延1,900回以上)を更新しています。
次の活動実施予告・実施済の報告
◎2024年度つくし野地区での活動は延20回実施。延参加者数は66名。 ◎F幼稚園での活動は延15回、延871名参加。 ◎小川小への出張環境学習は延11回実施。延887名参加。 ◆3地区で延2,524名/46回の活動を実施。
〇2025年度の第6回定例活動は、9月13日 (土)午後の実施予定です。詳細は下記。第5回特別活動は、実施日未定です。
2016/04/23
2014/04/19
活動報告 2014年度 第1回 「さあ、今年は何をしよう?」
文:小池さん
写真:平嶋さん・小池さん
小池です。
4月19日(土)、本年度の初めての活動を実施しましたので活動報告をします。また、今年度は活動の変更点がありますので、それについて説明いたします。
例年通り、この活動の歴史・目的・成果の紹介からはじめました。私の自己紹介もしました。いろいろご支援して下さっている、顧問の皆さんや平嶋さんもご紹介しました。
この活動は創設者、田村健治元つくし野小学校校長(現町田市教育委員会)が、保護者や地域に呼びかけて始まったものです。ちょうど今年は、9年目。延べ活動回数は90回を超えていますので、本年度中に100回を超えることになります。
昨年度1年間の主な活動の成果を説明しました。
総数で786名ほどの皆さんに参加して頂きました。このうち未就学児を含め児童の参加者は、374名。保護者や講師の参加延べ人数は353名でした。最大の参加者は12月活動時の120名でした。2月の活動は前日の大雪でやむなく中止しましたが、これ以外の活動は延べ12回ほど実施することが出来ました。
昨年度の活動は「(独)国立青少年教育振興機構:子どもゆめ基金」、「町田市児童青少年課:地域こども教室」「JATA:(社)日本旅行業協会『地球にやさしい環境学習支援助成』」「(公財)安藤食・スポーツ財団トム・ソーヤースクール企画コンテスト」の幅広い先から4つの助成を頂いたことをお話ししました。活動の内容は、ブログで公開し、それぞれの助成団体に報告を行い、会計報告も無事終えています。
この日の参加者は1年生ばかりでしたので、井上さんが作ってくださった一昨年度の活動の様子をまとめたビデオをみんなで観ました。活動の概要を理解していただけましたか?
2012/04/22
活動報告 12年度 第1回 「さあ、今年は何をしよう?」
文:小池さん
写真:桑木さん
4/21(土)、本年度の初めての活動が始まりました。
まずはスタッフの紹介からはじめました。
この活動を長く、陰になり日向になり、支えてくださってる皆さんです。
私小池です。 |
中村さん |
臼井さん |
高見さん |
菅原先生は、今年度つくし野小に転任されたのですが、以前からこのブログを見てくださっていたとのこと。これからも参加して下さるとの事なので、とても嬉しく思いました。
菅原先生 |
初めに、私の自己紹介をし、次に今年度はつくし野小学校PTAのご支援をいただけそうであるということをお話しました。
次に、そもそもこの活動に名前がつけられているている」「ビオトープとはどういうものか?」の説明をしました。このビオトーププロジェクトが活動をはじめた6年前のきっかけのお話、そして昨年度1年間 の活動内容を説明しました。総数で700名ほどの皆さんに参加して頂きました。
その後、井上さんが作ってくださった昨年度の活動の様子(ビデオ)を観ました。
たのしい音楽つきで、効果つきの映像で、とても楽しかったです。
これまで参加されてきた方にとっては少し懐かしい感じがしたのではないでしょうか。
新たに参加された方々は、来月から始まる活動に心ワクワクさせたことでしょう。
その後カード作り、集合写真撮影を終え、校舎の周りを歩きました。トンボ池、カブトムシ御殿、方々に設置された巣箱など、1年生で初めて見た子供たちもいたのではないでしょうか。
これは、私が絵を描いたオリジナルのもので、16マスのものです。
校内にある、これまで作った施設や巣箱などを絵に描いたのです。でも、どうもメダカがシシャモに見えてしまいますが。
校内を案内しながら、ビンゴが完成した人たちには、私の手作りのオリジナルの革製しおりをプレゼントしました。大事にしてね。
![]() |
ビンゴ |
スタッフの皆さんお疲れ様でした。
保護者の皆さん、これからもこの活動を是非ご支援、ご協力ください。
また、今回の出席者中には卒業生の姿もありました。
この活動は卒業生の参加も大歓迎です。
これからも、活動を自ら楽しんでいただくと共に、これまでの経験を生かして、下級生のお世話など活動の手助けをしてくれるとうれしいです。
今年度の活動に、どうぞご期待ください。まだ、ご協力をお願いいたします。
小池常雄
2006/04/01
ビオトープとは何だろう?
ビオトープ(Bio Top)とは、Bios(生き物)とTopos(場所)という2つのギリシャ語を語源としたドイツ語の新しい言葉です。簡単に言うと「本来その地域に生息する野生の生き物たちが暮らす場所」という意味です。
環境の抑制だけではなく、生物の生息する生態的空間を大切にするとともに、もっと積極的にその生態空間を人為的に守り再生していこうというのがビオトープです。日本でも、川や森、公園や学校、公共施設や個人の庭にもビオトープの考え方が広がりつつあります。
ビオトープというと「特別な空間」ととらえられがちですがそうではありません。『学校ビオトープ 考え方 作り方 使い方』(日本生態系協会 編著・講談社)には、次のように記されています。
特に小・中学校の「総合的な学習の時間」の体験学習でビオトープが活用されています。地域の人たちとビオトープを作ったり、学校内だけでなく地域の公園などに生き物の住む場所を広げていく活動に展開するところも増えています。
企業でも、工場敷地内にビオトープをつくり、地域住民に開放したり、教育環境の場とする動きも出てきています。市民の間にも自宅の庭やベランダなどを利用して、小さなビオトープを作る人も多くなりました。
日本では都市化の進展によって自然が減少していますが、ビオトープづくりは、失われた自然の回復、子どもの教育環境の場として、大きな役割を担っています。
今回、つくし野小のビオトーププロジェクトのお手伝いをするに当たり、限られた費用や時間、面積・規模では、本格的な学校ビオトープを作ることは容易ではない・・・・と初めは考えました。
しかし、私たちが住むつくし野の街も、住宅地として開発される前は雑木林や里山に囲まれた農家の地区だったはずです。さらにもっともっと前は谷や丘が連 なる林や湿地だったはずです。人間たちの手によって多くの自然が破壊され、現在のつくし野の姿となり私たちが暮らしていることに思いを馳せつつ、残された 貴重な生物生息空間としてのビオトープを保全したり、消失したところを復元、創出することは意味のある活動と考えます。
ついては、ビオトープや環境に関心のある児童・保護者の皆さんとともに、つくし野小学校の一部分を環境学習に役立つように少しずつ変えていくことはできるのではないかと考えました。いわば本来の意味を持つ「地域のビオトープ」の見本園のような、ミニチュア版であれば、できるのではないかと・・・・。
また、この活動を通じて、児童や保護者の皆さんが身近な生き物や植物に親しみ、ひいては自分や家族、先生や学校を大切にしてくれるようになってくれれば・・・・と考えました。
やがて、つくし野全体が大きなビオトープになればいい・・・・と夢見ています。
環境の抑制だけではなく、生物の生息する生態的空間を大切にするとともに、もっと積極的にその生態空間を人為的に守り再生していこうというのがビオトープです。日本でも、川や森、公園や学校、公共施設や個人の庭にもビオトープの考え方が広がりつつあります。
ビオトープというと「特別な空間」ととらえられがちですがそうではありません。『学校ビオトープ 考え方 作り方 使い方』(日本生態系協会 編著・講談社)には、次のように記されています。
「ビオトープとは、本来その地域にすむ様々な野生の生き物生きることのできる、比較的均質な空間と定義されている。ビオトープの例には、森林・湖沼・乾い た草地・ヨシ原・川辺・砂れき地・干潟などがあり、ビオトープといっても何も特別な空間ではなく、昔からいた生き物の暮らせる、ある程度まとまった場所と とらえるとわかり易いだろう。こうしたビオトープに、その地域の生き物が加わって、自然生態系が成り立っている。」日本では、1990年代からビオトープづくりが手がけられるようになりましたが、特に学校教育の中に取り入れられ、生態観察、自然との触れ合いの場としての役割を担うようになったことが特徴的と言われています。
特に小・中学校の「総合的な学習の時間」の体験学習でビオトープが活用されています。地域の人たちとビオトープを作ったり、学校内だけでなく地域の公園などに生き物の住む場所を広げていく活動に展開するところも増えています。
企業でも、工場敷地内にビオトープをつくり、地域住民に開放したり、教育環境の場とする動きも出てきています。市民の間にも自宅の庭やベランダなどを利用して、小さなビオトープを作る人も多くなりました。
日本では都市化の進展によって自然が減少していますが、ビオトープづくりは、失われた自然の回復、子どもの教育環境の場として、大きな役割を担っています。
今回、つくし野小のビオトーププロジェクトのお手伝いをするに当たり、限られた費用や時間、面積・規模では、本格的な学校ビオトープを作ることは容易ではない・・・・と初めは考えました。
しかし、私たちが住むつくし野の街も、住宅地として開発される前は雑木林や里山に囲まれた農家の地区だったはずです。さらにもっともっと前は谷や丘が連 なる林や湿地だったはずです。人間たちの手によって多くの自然が破壊され、現在のつくし野の姿となり私たちが暮らしていることに思いを馳せつつ、残された 貴重な生物生息空間としてのビオトープを保全したり、消失したところを復元、創出することは意味のある活動と考えます。
ついては、ビオトープや環境に関心のある児童・保護者の皆さんとともに、つくし野小学校の一部分を環境学習に役立つように少しずつ変えていくことはできるのではないかと考えました。いわば本来の意味を持つ「地域のビオトープ」の見本園のような、ミニチュア版であれば、できるのではないかと・・・・。
また、この活動を通じて、児童や保護者の皆さんが身近な生き物や植物に親しみ、ひいては自分や家族、先生や学校を大切にしてくれるようになってくれれば・・・・と考えました。
やがて、つくし野全体が大きなビオトープになればいい・・・・と夢見ています。
つくし野小学校ビオトーププロジェクト顧問 小池常雄
校庭に町田の自然を
町田市は、北側を多摩丘陵が背骨のように貫き、その間を鶴見川が恩田川や真光寺川・小野路川などの多くの支流を合流させながら流れている。かっては畑中心の農村地帯で、自然環境の豊かな地域だった。
昭和40年代頃から、都心のベッドタウンとして住宅開発が進み、数多くの団地やマンション、住宅が建てられた。忠生等の中央部から始まり、現在も周辺部の鶴川や小山、鶴間・小川地区で続いている。少子化の現在でも、町田市は児童数が増加している現状である。
それにともない、豊かだった町田市の自然環境も至る所で寸断・分断され、昔日の面影を残している地域は、市の北部の他は点として残るのみとなってしまった。
しかし、町田市の自然は都心に比べてまだまだ豊かである。特に、川は下水道工事が進んで水質が向上し、コ イ、フナ、モロコ、クチボソ、ハヤ、オイカワ、ドジョウ、シマドジョウ、ホトケドジョウ、カマツカ、ヨシノボリ等の魚たちや、タイコウチ、ミズカマキリ、 ホタル等の水生昆虫が復活してきている。
また、植物もキンラン、ギンラン、タマノカンアオイ、キツネノカミソリ、シュンラン、ナンバンギセル等が残された自然の中で力強く生き抜いている。
町田の子どもたちに、町田市の自然はまだまだすばらしく、たくさんの生物がみんな一緒に同じ空気を吸って生きているということをわかってほしい。そのた めに、学校内に町田市の自然の一部をビオトープとして復元し、授業や休み時間にみて、触れて、感じられる。空間を作りたいという思いが、そもそもの出発点 だった。
本校では、先輩校長や教職員の努力でザリガニ池やつくし野田んぼ、腐葉土置き場など様々な先進的な取り組みがなされていた。別紙にもあるように、学校の 呼びかけにたくさんの地域・保護者の方々が応えてくれた。腐葉土置き場だった観察池を、学校近くの里山をイメージしたカブト虫園に、ザリガニ池を恩田川の 自然の復元を目指してトンボ池として作り直した。
また、今年度は生活科・理科の教材としての位置付けも加わり、ヤゴやザリガニ、カブト虫、メダカなどが活用されている。
本物の自然を校内に再現することは極めて困難であり、今残されている自然はかけがえのないものである。ビオトープ活動では、学校近くの林や川に行って自 然観察も行っている。これらの活動をきっかけに町田市の自然に興味を持って調べることによって、自然の仕組みの素晴らしさに気づいてほしい。
ビオトープ活動は、学校から地域へ。また、子どもたちが成長するにつれて、その視点は町田市を超えて東京都、日本、世界の自然への広がり、人類の存続にとって課題である地球の環境問題について考える基盤となることを確信している。
昭和40年代頃から、都心のベッドタウンとして住宅開発が進み、数多くの団地やマンション、住宅が建てられた。忠生等の中央部から始まり、現在も周辺部の鶴川や小山、鶴間・小川地区で続いている。少子化の現在でも、町田市は児童数が増加している現状である。
それにともない、豊かだった町田市の自然環境も至る所で寸断・分断され、昔日の面影を残している地域は、市の北部の他は点として残るのみとなってしまった。
しかし、町田市の自然は都心に比べてまだまだ豊かである。特に、川は下水道工事が進んで水質が向上し、コ イ、フナ、モロコ、クチボソ、ハヤ、オイカワ、ドジョウ、シマドジョウ、ホトケドジョウ、カマツカ、ヨシノボリ等の魚たちや、タイコウチ、ミズカマキリ、 ホタル等の水生昆虫が復活してきている。
また、植物もキンラン、ギンラン、タマノカンアオイ、キツネノカミソリ、シュンラン、ナンバンギセル等が残された自然の中で力強く生き抜いている。
町田の子どもたちに、町田市の自然はまだまだすばらしく、たくさんの生物がみんな一緒に同じ空気を吸って生きているということをわかってほしい。そのた めに、学校内に町田市の自然の一部をビオトープとして復元し、授業や休み時間にみて、触れて、感じられる。空間を作りたいという思いが、そもそもの出発点 だった。
本校では、先輩校長や教職員の努力でザリガニ池やつくし野田んぼ、腐葉土置き場など様々な先進的な取り組みがなされていた。別紙にもあるように、学校の 呼びかけにたくさんの地域・保護者の方々が応えてくれた。腐葉土置き場だった観察池を、学校近くの里山をイメージしたカブト虫園に、ザリガニ池を恩田川の 自然の復元を目指してトンボ池として作り直した。
また、今年度は生活科・理科の教材としての位置付けも加わり、ヤゴやザリガニ、カブト虫、メダカなどが活用されている。
本物の自然を校内に再現することは極めて困難であり、今残されている自然はかけがえのないものである。ビオトープ活動では、学校近くの林や川に行って自 然観察も行っている。これらの活動をきっかけに町田市の自然に興味を持って調べることによって、自然の仕組みの素晴らしさに気づいてほしい。
ビオトープ活動は、学校から地域へ。また、子どもたちが成長するにつれて、その視点は町田市を超えて東京都、日本、世界の自然への広がり、人類の存続にとって課題である地球の環境問題について考える基盤となることを確信している。
つくし野小学校 校長 田村健治
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