次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度つくし野地区での活動は延20回実施。延参加者数は766名。 ◎F幼稚園での活動は延15回、延871名参加。 ◎小川小への出張環境学習は延11回実施。延887名参加。 ◆3地区で延2,524名/46回の活動を実施。
〇2025年度の第6回定例活動は、9月13日 (土)午後の実施予定です。詳細は下記。第5回特別活動は、実施日未定です。

2008/06/20

「ビオトープ通信」 第6号

皆様はもう夏休みの計画はお立てになりましたか?

今回は、ビオトープ活動夏休み番外編の8月10日 「かぶとむし相撲町田場所」の参加者大募集です。

夏休みの楽しい思い出作りに、ふるってご参加ください。お申込みは6月23日まで。

田村校長先生からのメッセージをお届けします。耳寄りの情報もアリ!
鶴川二小おやじの会とつくしの小のビオトーププロジェクト主催のカブトムシ相撲の申込期限が近づきました。

今のところ、申し込みが少なく、代表になっている私としても心配しています。

個人でも申し込んでいただければ、私の方でチームを作って送付できます。

参加しにくく、まだカブトムシも見ていない時期ですが、たくさんの方に参加いただきたいなと思っています。

申込用紙も下記URLに掲載しますので、参加できそうな人はその用紙に書いて校長まで届けてください。

カブトムシがいない人も貸してもらえます。

よろしくお願いします。
つくし野小学校校長 田村 健治

開催予告 URL: http://biotop-project.blogspot.com/2008/06/08.html

申込用紙 URL: http://biotop-club.googlegroups.com/web/application-form.pdf?...

つくし野小学校ビオトーププロジェクトより

開催予告 08年度 番外編 「かぶとむし相撲 町田場所」

カブトムシが大好きなキミへ。仲間と一緒にカブトバトルしないか!

母校の名誉をかけ、町田の小学生達が特設コロシアムで熱戦を繰り広げる!

題して「かぶとむし相撲 町田場所」!!


この大会は町田市制50周年事業「校庭にかぶとむしの楽園を作ろう!」の一環として行なわれます。

カブトムシが好きな大人と先生が手をつなぎ、町田ならではの遊び場・学び場を作ろう!という試みです。

多摩丘陵に位置する町田市。その里山の恵みを生かした"あなどれない”企画。賞品はオオクワガタの幼虫

幼虫やサナギの観察をしているキミ! 当日、持ってきてくれヨ!

開催日時・場所

申し込み要領

  • 参加希望者は、申込用紙をこちらからダウンロードして必要事項をご記入の上、6月23日までに、校長までお届けください。
  • 3人1組のチームで、または個人でお申し込み下さい。(個人参加者は学校でチームを作ります。)
  • 詳細は後日発表の上、お届けします。
  • カブトムシがいない人も貸してもらえます。

備考

  • 定員は96人(32組)としますが、申込状況によっては、変更することもございます。
  • 大会に参加できるカブトムシは、日本産に限り、「各自が持参すること」を原則とします。
  • 昼食は各自でご用意いただくことになります。(コンビニ・弁当屋が鶴川街道沿いにあります。)
  • 駐車場は関係者専用としますので、参加者は公共交通機関を利用して、お越しいただくことになります。
    (小田急線鶴川駅下車→バスで「平和台坂上」下車→徒歩5分/又は駅から徒歩20分)
  • 本大会は町田市制50周年事業「校庭にかぶとむしの楽園を作ろう!」の一環として行なわれます。
  • 当日、鶴川第二小学校の「かぶとむし園」および学校ビオトープの視察・体験の時間も予定しています。
  • 本事業に関心・興味をお持ちの学校/保護者の方で、保護者/学校との協力関係ができる所には必要な資材だけでなく、設置方法のノウハウ・幼虫提供などを含めた支援も考えています。
  • 9月15日(祝)に町田市民ホール 第二ギャラリーで「大会写真展・相談会」も開催する予定です。
  • 大会で撮影した写真は活動報告などに使用させていただくこともあります。予め、ご了承下さい。
  • 本大会は「鶴二小おやじの会」と「つくし野小学校ビオトーププロジェクト」が共同で主催する市民協働事業です。
    両校はかぶとむし園作りがきっかけで、学校と保護者の交流ができ、ビオトープ整備をはじめとする活動を毎月実施しています。
    実は、本企画も両校の交流から生まれ、市制事業として正式採択されたものです。
    学校ビオトープ・学校と地域との交流・地域の学校支援などに興味のある方の参加もお待ちしてます。
  • 大会は団体トーナメント戦(3人制)です。制限時間内で決着がつかない場合は、判定で勝敗を決めるため、1試合3人の審判が必要です。同行の方には、副審のお願いなどでご協力いただくこともございます。
  • 表彰はバトル部門だけでなく、大きさ・小ささ部門、観察記録部門など、各種企画する予定です。

2008/06/19

「ビオトープ通信」 第5号

田植えの季節ですが、あいにく(??)梅雨の晴れ間が続いています。

トンボ池の近くに移設された小学校の田んぼでも稲作が始まりました。
天候に恵まれて豊作になるといいですね。

本日は新着情報のご案内です。

§ 新着情報

「次回予告 08年度 第4回 『川と生き物を学びに行こう』」

URL: http://biotop-project.blogspot.com/2008/06/08-4.html

次回はビオトーププロジェクト初のバスツアーです。

内容をよくご確認の上、参加希望者は**6月24日(火)までに、期日厳守**で本日全校配布の申込書にて担任までお申し込みください。

つくし野小学校ビオトーププロジェクトより

次回予告 08年度 第4回 「川と生き物を学びに行こう」



前回の第3回ビオトーププロジェクト活動(科学技術振興機構【JST】補助対象)は、6月7日(土)に水を減らした学校のプールでヤゴをすくってトンボ池に放す活動を中心に行いました。

プールには、500匹を超えるヤゴがいました。

第二カブト虫御殿も作り始めました。今後の整備が楽しみです。

次回の活動ですが、大型バス1台をチャーターして小田原に川の観察と博物館見学に行きます。

バスの定員が55名で増便はできませんので、希望者全ての参加要望に応えられないかもしれません。

そこで、今回に限り子供をなるべく多く参加させるため、以下の点にご配慮ください。
  1. 3年生以上の希望者はなるべく子供だけで参加してください。
  2. 今回は未就学児の参加はご遠慮ください。
  3. 申し込み状況によって、校長とJST対応担当の森田さんの責任で調整させていただきます。
  4. 参加可能者には6月27日(金)ころ個別に結果などをお知らせします。
参加希望者は6月24日(火)までに、期日厳守で担任まで申し込んでください。

開催日時・場所

  • 7月5日(土) 8:00
  • 学校集合

スケジュール

8時学校集合
8時15分学校出発
10時30分小田原早川到着・河原の観察
12時お弁当
13時神奈川県立生命の星・地球博物館見学
15時現地出発
17時学校到着・解散

用意する物

  • お弁当
  • 筆記用具
  • 名札
  • 帽子
  • タオル
  • ビーチサンダル
  • 手網 (てあみ)
  • 入館料〈大人のみ400円〉
  • 雨具
  • 水筒

2008/06/10

「ビオトープ通信」 第4号

運動会に続いて、第3回ビオトープ活動もお天気に恵まれて本当によかったですね。

では早速、新着情報から。

§ 新着情報

1.「活動報告 08年度 第3回 『水中に棲む生物を観察しよう』」

URL: http://biotop-project.blogspot.com/2008/06/08-3.html

早速の活動報告です。

みんなで発見や感想、連れて帰ったヤゴのことなど、どしどしコメントしよう。
保護者の皆様のコメントもお待ちしております。

2. ビオトーププロジェクトブログがグーグルに登録されました。

より多くの地域の方々に知っていただくために、
そして地域を超えた繋がりを求めてグーグルに登録しました。

URL: http://www.google.co.jp/search?...

検索結果は日々変動します。

§ 限定公開フォトアルバム

08年度第3回活動の限定公開フォトアルバムへのご招待です。

保護者の三浦さんによる写真集です。(集合写真のカメラマンの方です。)
児童達のアップ写真満載、80名の集合写真もばっちりきまっています。

2008年07月09日まで約1ヶ月の期間限定なのでお早めにどうぞ。

重要なお願い:

招待状のリンク情報は、ご家庭の外には開示しないでください。
ご家族以外の参加者のお顔が写った写真の再掲載、
再配布はしないでください。
(当日参加者にも禁開示、禁再配布)
個人情報保護にご協力願います。

08年度第3回活動限定公開アルバム

URL: [メールマガジン版のみの掲載]

備考:

サービス提供元の「フォト蔵」の制限で携帯電話ではご覧になれません。
携帯電話で「ビオトープ通信」をご覧の方は
本メールをご自身のパソコンのメールアドレスに転送して、
パソコンでアルバムをご覧になってください。

つくし野小学校ビオトーププロジェクトより

2008/06/07

活動報告 08年度 第3回 「水中に棲む生き物を観察しよう」

文: 田村校長先生
写真: 三浦さん

6月7日(土)に天候にも恵まれ、第3回のビオトーププロジェクト活動を行いました。

参加者は80名ほどで、「水泳指導が始まる前にプールのヤゴを救え」という活動が中心です。

例年、人気のある活動の一つです。

メイン講師を長岡顧問にお願いしました。

最初は活動内容を説明していただきました。


当日は、大人の活動としてトンボ池の整備と90cm水槽の設置、カブトムシ御殿の南側3ますの整備と新しいカブト虫御殿の作成も並行して行いました。

顧問、助手、保護者の皆さんに汗だくになって大活躍していただきました。

まず、プールでのヤゴ救出です。

人数が多かったので半分ずつに分かれて一方がプールに入って網でヤゴをすくいました。


校長がすくい方の見本を示しました。

「網を底に付けてブルドーザーのように進みます」
「網をあげたら水の中でふるいます。」
「網に残った物をプールサイドで待っている人のパッドに入れます」
「生き物を分類して別の入れ物に入れ数を数えます」
「生き物を観察コーナーへ持って行って双眼実態顕微鏡で観察します」


この繰り返しで行いました。

予想以上に大きかったりかわいかったりで歓声がプールに響き渡りました。

合計匹数は
アカトンボヤゴ528匹
コミズムシ120匹
アカムシ34匹
アメンボ25匹
フタバカゲロウの幼虫96匹
でした。

予想していたシオカラトンボのヤゴはいませんでした。

また、今年は例年に比べ、ヤゴもアカムシも少なかったように思います。



その後、観察図をかいて、新しい水中ポンプで池のなかの循環式にしていただいたトンボ池と、水槽に放しました。




家でも飼いたい人は一人3匹を上限に持ち帰りました。

「トンボになった」という報告を聞きたいものだと思います。

カブト虫御殿は南側の3ますの土や木をすべて出し、昨年のように台を設置し、網を張って通気性を向上させるよう整備していただきました。


幼虫が20匹くらいいました。


死んでいる物も3匹いましたので子供と埋葬しました。

新しいカブト虫施設は地面の上に作り直接雨が当たるようにします。

廃材で枠を作り途中までできました。

場所は体育倉庫の右隣です。

すごく頑丈にできそうで、今年の幼虫から入れます。期待しています。


最後に集合写真を撮って解散です。

今回の活動も科学技術振興機構の補助を受け参考図書や水槽を購入しました。

盛りだくさんの活動でしたが顧問、助手、保護者の皆さんありがとうございました。
08年度第3回ビオトープ活動アルバム

2008/06/06

インタビュー 小池さん、「カブト虫御殿」を語る!

第二カブト虫御殿(ごてん)の着工を間近に控え、準備に奔走(ほんそう)される顧問の小池さんに、カブト虫御殿の歴史、新しい御殿のこと、そして夢を熱く、楽しく語っていただきました。

質問: 最初のカブト虫園の建設のきっかけは?

2年前、田村校長がビオトーププロジェクトを始めたときのお話です。

先生から、「カブト虫の飼育施設を作りたい、堆肥(たいひ)置き場にされている古い水槽(すいそう)を活用できないだろうか?」という問いかけがありました。

現地を見たところ、古い水槽はコンクリートブロック製で、長い間放置(ほうち)されていたのでいつのまにか枡(ます)の中にハマユウが咲き、カンナが茂っていました。堆肥置き場としてもうまく役立っていませんでした。

元は水槽だったため、掃除して中の土を入れ替えただけでは湿潤(しつじゅん: しめっぽ)すぎると考え、水分の管理をしやすいように、枡のうえに屋根などをつけ、観察しやすく世話もしやすい扉を付けることを考えました。


質問: 現在のカブト虫御殿までの移り変わりを教えてください。

1年目はよくばらず、全6枡のうち南側の3枡、半分のみの整備をしました。

屋根を作るにあたり、構造(こうぞう)はコンクリートブロックでしっかりしたものでしたので、これを基礎(土台のこと)に出来ると考えました。

小池は1級建築士の資格(しかく)を持っています。小学校やビルの設計をいつもはしています。

いつもの仕事は、当たり前ですが、建設費用もありプロの施工者(せこうしゃ)もいる前提で設計図書(せっけいとしょ)*1を作ります。

しかし、今回は予算なく、活動時間内で、特別な技術なく、保護者のみの手で施工できる・・・というないないつくしの難題(なんだい)に挑戦(ちょうせん)したのです。

まず、水槽の底から持ち上げるために枯(か)れ枝などで一番下に隙間(すきま)を設(もう)け、通気性(つうきせい: 風通し)のあるシートを敷(し)き、その上に堆肥などを入れる方法にしました。

当時は夏も近く、動かしてはいけない蛹化(ようか: 土の中に卵形の部屋をつくって蛹[サナギ]になる)の時期が迫(せま)っていましたので、屋根を作ることより、幼虫たちの居場所となる堆肥マットを先に整備しました。

2006年5月第2回活動より

2006年5月第2回活動より

顧問の砂長さんのご支援で、2×4(ツーバイフォー)の廃材(はいざい)をいただける目途(めど)が立ちました。

設計図も作りましたが、どのような材料がそろうか不明だったため、現場の枡の枠(わく)を用(もち)いて、手に入った材料を並べながらの作る方法を考えました。

壁面(へきめん)2面を先に作り、それを立ち上げる方法で片流れ(かたながれ)の構造を作り、変形を防ぐために斜材(しゃざい)*2を入れ、コンパネ*3で屋根を葺(ふ)く方法を思いつきました。

工法的工夫で、初日は数時間の作業で簡単にネットを張るところまで完了。児童が乗っても、大風が吹いても危険のないようにアンカー(止め金)も打ちました。

児童にはちょうどいい高さですが、大人にはひどく頭をぶつけやすいものになりました。

でもこれは「設計が悪い?」のではないのです。無料で頂いた材料の長さにそろえたためです。短い材料しかもらえなかったためなのです。

2006年6月第3回活動より

さすがに1日ではこれ以上は無理。有志を募(つの)って、数日で扉もつけ、開け放しに出来るようにもしました。

最後にカブト虫の角をかたどった棟飾り(むねかざり)を2つ用意し、校長先生の手でつけて頂きました。

校長先生は「カブト虫小屋」と呼んでおられましたが、立派な棟飾りを付けたことでもあり、わたしはひそかにこれは「御殿(ごてん)」ではないかと思っていました。

わたしが繰り返し、ごてん、ゴテン、御殿・・・と言い続けていましたら、次第に皆さんもそう呼んでくださるようになりました。

2007年3月第11回活動より

2年目は水分管理や餌(えさ)のことなど難しいものの、やはり屋根のある方式はよいという自信を深め、1年目には手をつけなかった北半分の3枡分も増築することにしました。

2007年6月第3回活動より

実は最初から増築も可能なように配慮(はいりょ)はしておいたのです。施工しやすい段のついた切妻(きりづま)という屋根の形です。

今回は、1年目の実績もあり、作業は比較的容易でした。

一番難儀(なんぎ)したのは枡一杯に育っていたハマユウを取り出すこと。多くのお父さんたちのご支援もあり、カンナの地下茎も丁寧(ていねい)に取り出し、プールの脇に移植しました。

すでに1年ほど経ちましたが、カンナもハマユウも新しい場所で花を咲かせてくれています。

あわせて、鉄製の倉庫を移設しましたので、校舎や運動場からも良く見えるようになりました。校長室からも良く見え、校長先生ご自慢の学校施設になったのではないかと思っています。

この年は、すこし予算も付けていただき、底にはプラスチックのネットを敷(し)き、扉も中を見やすいように黒いプラスチックのネットを張りました。



棟飾りは1つが倉庫移設のときに、当って壊(こわ)れてしまったので、1つだけを屋根の中央に堂々と飾る方法に変えました。これもよいのではないかと思っています。




質問: 次は、今回の第二カブト虫御殿の建設のきっかけとめあてをお聞かせください。

すこしづつ、1年ごとに手を加え、より良くしたいという考えです。

もともとカブト虫は屋根のあるようなところにはいません。森の中の雨の当る落ち葉の奥に、ひそかに成長しているイメージで、屋根のないタイプ(校長先生の前任地、鶴川2小のやり方)も有ってもよいと考えたのです。

幸い、体育機具倉庫の裏側が空いており、廃材も使えそうですので・・・。

あいた場所があると何か作りたくなってしまうのは、私の性分(しょうぶん)かもしれません。

町田市立鶴川第二小学校のかぶとむし園

今回のものは「御殿」と呼んでいただけるものになるかどうか、わかりません。出来てから皆さんがどのように呼んでくださるかによって、名前は変わると思います。

少なくとも、いろいろ異なった環境を作っておくことがカブト虫にもよいと思うのです。違う形で活動する姿が見られるのかも知れません。

質問: カブト虫御殿の将来の夢を教えてください。

第一カブト虫御殿には今、角が1つ付いています。

中に入れてあるシイタケのホダ木からはコクワガタも発生しますから、クワガタの歯の形の何かオブジェ*4があってもよいかもしれません。

第二カブト虫御殿にも何かシンボルを付けたいですね。なにがいいかな?たのしみです。

質問: カブト虫を飼っている子供達へのアドバイスをお願いします。

私は、子供のころからいろいろな生き物を飼ってきました。大人になった今でも自宅の水槽にはいろいろな種類の魚が泳いでいます。

小池さんの水槽

昆虫は飼うことが難しい種類もいます。たとえばセミは成虫をつかまえてもすぐに死んでしまいますし、幼虫から育てることは大変に困難です。長い時間もかかります。

しかし、カブト虫は成虫も飼いやすく、つがいで育てれば卵もよく産みます。幼虫からも大変育てやすい昆虫です。1年で成虫になります。

でもね、ひょっとしたらカブト虫はこどもにも大人にもみんなに好かれるあのツノや力強い姿などとあいまって、この飼いやすいという特徴で、人間たちに世話を焼かせ、繁栄(はんえい)している・・・という戦略(せんりゃく)なのかもしれません。

質問: では最後にひとことお願いします。

いきものを飼うと、世話を怠(おこた)れば簡単に死んでしまうことを思い知ります。

また、羽化して成虫になったときの喜びもとても大きいものがあります。

私が小学校の頃アゲハチョウを机の上で飼っていました。机の上は黒いころころしたフンだらけになりましたが、美しいチョウに羽化したときの喜びはたとえようもないものでした。

是非、皆さんも自宅で、魚でも昆虫でも工夫をして飼ってみて下さい。

いきものの美しさ、すばらしさ、不思議さ、はかなさをとても感じていただけると思います。

でもね、相手はいきもの。前もって十分に勉強や研究をして、飼うための設備(環境)を整えた上で捕まえてきてくださいね。いろいろな工夫をしないと、いきものたちをかわいそうなことにしてしまいますから。

つくし野小のカブト虫御殿でたくさんカブト虫が増え、欲しい人に配れる日を、そしてそのカブト虫で大相撲(おおずもう)大会をひらける日を楽しみにしています。


長い時間、お疲れ様でした。お忙しいところインタビューにご協力いただき大変ありがとうございました。

最後に田村校長先生からインタビューへのコメントをいただきましたのでご紹介いたします。
校長から一言

本校は、かつて理科・生活科の研究をよく行っており、 校内の施設にも、地域や保護者の人材的にも遺産が多く残っていました。

この人々に働きかけて校内の施設を再利用すれば、さらにすばらしい学習環境が整えられるのではないかと考えました。

私の呼びかけにこたえ活動してくださった皆様方には、 感謝の気持ちでいっぱいです。

それから2年、新たなメンバーを加えながら活動が盛んになってきていますが、 活動当初の気持ちが小池顧問のコメントによく表れています。

この気持ちを忘れずに、今後も活動を続けていきたいと思います。


校長先生、ありがとうございました。


建築用語などの解説

注1: 【設計図書】 工事請負契約(こうじうけおいけいやく)を交(か)わす際に、業者が添付(てんぷ)して施主(せしゅ)に提出すべき工事の全マニュアル、全設計図とでも呼ぶ書類の束(たば)のこと。(All Aboutより) [本文に戻る]

注2: 【斜材】 水平でも垂直(すいちょく)でもなく「ななめ」に材料を用(もち)いて全体の構造(こうぞう)を補強(ほきょう)する筋交い(すじかい)のような役目の部材 [本文に戻る]

注3: 【コンパネ】 建築用語ではコンポジットパネルあるいはコンクリートパネル。前者はベニヤ板などの合板の総称。後者はコンクリートを打設(だせつ)するときに用いる型枠(かたわく)に用いるような厚い合板。ここでは後者などの耐水性のある厚い合板の意味。 [本文に戻る]

注4: 【オブジェ】 昆虫などの特徴を単純化してデザインしたシンボル的な飾り [本文に戻る]

「ビオトープ通信」 第3号

明日6月7日は第3回ビオトープ活動の日です。
心配していました天候も、予報によると子供達に味方してくれそうですね。

§ 新着情報

「インタビュー 小池さん、『カブト虫御殿』を語る!」

明日のメインは児童達の参加する「プールの生き物の救出」ですが、
大人達だけの活動として「トンボ池の整備」と
「第二カブト虫御殿の建設」が予定されています。

今回の「ビオトープ通信」では、第3回直前企画として
ビオトープ活動のシンボルともいえる「カブト虫御殿」について
準備に奔走する小池顧問にインタービューを敢行いたしました。

カブト虫御殿の歴史、新しい御殿のこと、そして夢を熱く、楽しく語っていただきました。

児童達の事前学習もかねて、ご家族でご一読いただければ幸いです。

URL: http://biotop-project.blogspot.com/2008/06/blog-post.html

つくし野小学校ビオトーププロジェクトより

2008/06/02

「ビオトープ通信」 第2号

ただいま第3回活動申し込み受付中です! 明日6月3日まで。申し込みはお済みになりましたか?
早速、新着情報から。

§ 新着情報

「解説 08年度第2回 『里山にいってみよう Ver.2』」

http://biotop-project.blogspot.com/2008/05/08-2-ver2-directory.html

高見顧問執筆の当日配布「みどころガイド」のブログ最新版です。
二度にわたる下見と詳細な調査による力作です。
写真と地図がついて、ビジュアルに再構成しました。

読み返して、思い出のリプレイ&おさらいをしよう。
みんなの発見や感想のコメント大歓迎。

§ 限定公開フォトアルバム

08年度第1〜2回ビオトープ活動の限定公開フォトアルバムへのご招待です。

保護者の三浦さんによる写真集です。(銀色のデジタル一眼カメラで撮影されていたおとうさんです!)
一般公開版フォトアルバムでは味わえない、児童達の生き生きとした表情をお楽しみください。
恒例の集合写真もあります。

すべてオリジナルサイズで掲載されていますので、大判プリントもキレイです。

2008年06月30日まで約1ヶ月の期間限定なのでお早めにどうぞ。

重要なお願い:

招待状のリンク情報は、ご家庭の外には開示しないでください。
ご家族以外の参加者のお顔が写った写真の再掲載、再配布はしないでください。
(当日参加者にも禁開示、禁再配布)
個人情報保護にご協力願います。

08年度第2回活動限定公開アルバム招待状

URL: [メールマガジン版のみの掲載]

08年度第1回活動限定公開アルバム招待状

URL: [メールマガジン版のみの掲載]

つくし野小学校ビオトーププロジェクトより

2008/05/28

「ビオトープ通信」 第1号

お待たせしました!!
本日「つくし野小学校ビオトーププロジェクトホームページ」が
「ビオトープブログ」として新装オープンしました。
先ずはブックマーク(お気に入りへの登録)をしましょう。

URL: http://biotop-project.blogspot.com/

§ 新着情報

1. 「次回予告 6月7日『水中に棲む生物を観察しよう』」
URL: http://biotop-project.blogspot.com/2008/05/67.html
  • 今回は昨年度で児童に一番人気があったプールでのヤゴの救出大作戦をします。
  • 大人達で第二カブト虫御殿の新設を行いたいと思いますので、電動ノコ、電動ドリルをお持ちのご父兄大募集!!
  • 5月28日に全校児童にお知らせを配布しますので、気軽にご参加ください。
2. 「活動報告 08年度 第2回 『里山にいってみよう Ver.2』」
URL: http://biotop-project.blogspot.com/2008/05/08-2-ver2_17.html
3. 「活動報告 08年度 第1回 『さあ、今年は何をやろう?』」
URL: http://biotop-project.blogspot.com/2008/04/08-1_1200.html
  • フォトアルバム付です(一般公開用)
  • 参加してくれたひとはお家の人にやり方を教えてもらってコメントをしよう!
§ 今後の公開スケジュール
  • 「里山にいってみよう Ver.2」見どころガイドのブログ版を6月2日公開予定。
  • ビオトープ倶楽部会員限定のプレミアムフォトアルバムも6月2日公開予定。
乞うご期待!!

つくし野小学校ビオトーププロジェクトより

次回予告 6月7日(土) 「水中に棲む生き物を観察しよう」


2006年度活動より

前回、第2回ビオトーププロジェクト活動は、5月17日(土)につくし野の原風景を歩いて「自然や生活を想像する」を目的に「里山に行ってみよう」(科学技術振興機構補助対象)を行いました。

低学年には少し厳しいコースでしたが、全員がゴールのセントラルパークに着きました。春の里山の雰囲気を堪能できました。

次回の活動ですが、6月7日(土)に「水中に棲む生物を観察しよう」(科学技術振興機構補助対象)のテーマで、昨年の夏の終わりから使用していないプールに棲み付いたヤゴ(トンボの幼虫)などの水生生物をプール清掃に先立って救出し、観察(分類)した後にトンボ池に放したいと思います。また、同時にトンボ池の整備と第二カブト虫御殿の新設も行いたいと思います。

ご参加いただける方は、学校より配布のお知らせの下部申込用紙に記入の上、6月3日までに、担任に提出してください。

開催日時・場所

  • 2008年6月7日(土) 13時
  • 朝礼台前集合

スケジュール

13時活動内容説明
13時30分活動開始
15時30分全員で新設の第二カブト虫御殿に堆肥を移動
16時片付け・記念撮影
16時30分解散

活動内容

第1グループ
プールに棲む生物の救出・観察・トンボ池への放流。小雨決行。
水を抜いたプールに入り、ヤゴ等の生物を救出、観察(分類)しトンボ池に放す。
第2グループ
トンボ池の整備 <大人の作業になります>
第1グループの救出したヤゴ等を放すトンボ池の水質を維持するための放水装置の整備。(及び新装置作成、さらに観察用の室内水槽の準備: 科学技術振興機構の予算がついた場合)
第3グループ
第二カブト虫御殿の新設 <大人の作業になります: 日曜大工さん大歓迎>

用意するもの

第1グループ
  • 服装:半そで、半ズボン、安全のために汚れてもいい靴下とスニーカーをはきます(ない場合にはビーチサンダルでも良いですが滑ります。長靴は水が入ります)
  • 軍手
  • プールで転んだ場合の替えの服装・下着類
  • 帽子
  • 体を拭くタオル
  • 濡れたものを持ち帰るためのビニール袋
  • ヤゴ等の採取のためのタモ網か手網。(しっかりした目の粗い四角形のものが良い)
  • 小雨決行のため雨具持参
第2グループ、第3グループにご参加いただける保護者
  • 活動しやすい汚れても良い服装と適切なくつ。
  • 軍手
  • 水筒
  • 帽子
  • 持っている人は電動ノコ・電動ドライバーなどの大工道具持参。(用材、釘などは用意してあります)

備考

  • 1年・2年・3年生は保護者と一緒に参加してください。
  • 雨天時は別途当日、活動内容を発表します。
  • 第二カブト虫御殿の建設にお手伝いいただける方を大募集しています。
  • 保護者は第1グループと第2・第3グループの半分ずつの参加も歓迎します。

ビオトープ倶楽部とは?

ビオトープ倶楽部は、つくし野小学校ビオトーププロジェクトの運営するメールマガジンです。
ビオトープ活動の楽しくて、役に立つ情報をいちはやくお届けします。
どうぞ気軽に参加ください。

提供サービス

メールマガジンによる各種情報の配信
  • 集合写真など活動中に撮影した個人が特定可能な写真やビデオ映像の限定公開
  • ビオトーププロジェクト新着情報の配信
  • ビオトープ活動の諸連絡

参加資格

  • ビオトープ参加児童の保護者
  • またはビオトープ活動にご支援・ご協力いただいている方々

会費

  • 無料

参加お申し込み方法

  • 次回ビオトープ活動参加申し込みの際に、登録メールアドレスを記入してお申し込みください。

備考

  • 登録いただいたメールアドレスは厳重に管理し、他の目的に転用することはありません。
  • 退会は随時可能です。

ビオトーププロジェクト有志一同

2008/05/17

活動報告 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」

文: 田村校長先生
写真: 三浦さん

新しいメンバーをたくさん加え、70名ほどの参加者で、5月17日(土)に第2回目の活動を行いました。天候にも恵まれ、楽しい午後でした。


今回は、つくし野の開発前はこのような里山だったと思わせる学校近くのコースを歩きました。
よく、こんなコースを探してきてくださったなというのが私の感想です。
竹林あり、尾根の畑あり、小川が流れ、雑木林がありました。
神社や寺が多いのにも驚かされました。




参加者それぞれに自分の興味関心をかき立てられたと思います。
カラス?の巣、タヌキ?の足跡に感動し、カラスノエンドウの実の笛作りに興じました。


途中の飴のおやつ、ゴールのセントラルパークでご褒美の麻布どらやきがタイミング良く、とてもおいしかったです。


グループごとの新聞作りと発表は新しいこころみでした。1年生には難しかったと思いますが、回を重ねるごとに力を付けてほしいと願っています。


今回の活動は「科学技術振興機構補助対象の活動」で、記念すべきイベントとなりました。


08年度第2回ビオトープ活動アルバム

解説 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」

解説 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」 Part 18

執筆者: 高見顧問

マクドナルド~セントラルパーク

マクドナルド前の歩道橋を渡ります。歩道橋の上から北東方向を見ると、国道の少し左側にもモミの木が見えます。東急電鉄が谷戸の低い場所を通ってトンネルで抜けていきます。この付近からもつくし野の丘陵地とそれに続く平坦な住宅地、さらに先ほど歩いた雑木林などのコースが遠望できます。
本日のコースもあと少し。ここまで来れば目指すセントラルパークはもうすぐそこです。


解説 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」 Part 17

執筆者: 高見顧問

開けた農地~マクドナルド [雑木林、山野草、馬の背、開発予定地]

さらに農道を上って栗畑を過ぎるあたりまでは都心の街並みが遠望でき、やがて人工林が混在した尾根付近の雑木林に入ります。林道は凹凸のある尾根の一番高いところをつないでいます。雑木があって少し判りにくいかもしれませんが、こうした地形を『馬の背』と呼びます。開けた斜面があります。大きくなった雑木が伐採されて光が差し込むと、それまでじっと我慢していた植物もいっせいに生長し始めます。林縁部には山菜で人気のあるタラノキハリギリも見つかります。若葉には蝶や蛾の幼虫がいるかもしれません。葉の一部に食べられた様子があるかを探してみましょう。
林道脇の荒れた雑木林にはときどき廃棄物(ゴミ)が捨てられている場面にも出会います。


道中、ここに大型の物流基地計画の看板があります。フィールドアスレチックの一部にも及ぶ大規模な開発です。今ここで見られる雑木林や草地もあと少しで消えてしまうのでしょう。生活が便利になることには違いありませんが、現在ここに生きている生き物たちがどうなってしまうのかにも配慮することが大切であると思います。


雑木林の尾根筋を通る林道をたどると、車の騒音が聞こえてきます。マクドナルドが見えてくるとそこはもう町田市つくし野。雑木林の縁が横浜市と町田市の境界です。

解説 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」 Part 16

執筆者: 高見顧問

開けた農地 [足跡、野草、潜在植生、高圧線]

竹薮を抜けると開けた農地へと出ます。赤白の高圧線鉄塔がそびえ立っています。これもランドマークと言えるでしょう。耕した畑にはたくさんの足跡がついています。手前から向こうへ、そして向こうからこちらへ。畑を横切っている足跡もあります。さて何の足跡でしょうか。良く見ると足跡には爪の形も見えます。食べ物を捜していたのか移動したときの足跡なのか、足跡をたどってみると生き物たちの行動が判るかもしれません。足跡の主はタヌキ?


畑の中の農道を少し登って行くと草地が広がり、草地を隔ててビワ畑、その先には畑が広がっています。草地には異なる種類の野草が生育しており、それらを餌とする昆虫もいます。先日ここで羽化して間もないキアゲハを見ました。日当たりの良い斜面にはスミレユリの仲間を見つけることができます。また、アズマネザサがまとまって生えている場所もあり、耕作放棄した農地が元々あった植物の藪(潜在植生)に戻ってしまったと考えられます。


栗畑に立ち止まって振り返ると、今通って来た農道や雑木林のはるか向こうに東京都心の街並みを遠望できます。新宿の高層ビル街なども見えます。眼を南のほうに向けますと、谷を挟んでまとまった緑が広がっています。高圧線鉄塔や送電線が見えなければどこか田舎の風景と見間違えそうです。この緑の先には東名高速道路が通っていて、緑越しに長津田みなみ台や若葉台の建物を見ることができます。

この辺りは条件の異なる空間が集まっているために昆虫などの生き物の種類が多く、それらを餌とする野鳥の種類も多いのであちらこちら探してみましょう。
栗畑の栗の木には小鳥の巣になりそうな小さな洞(うろ)もあります。幹をカミキリムシに食われてしまった栗の木もあります。

解説 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」 Part 15

執筆者: 高見顧問

中村地区~開けた農地 [雑木林、竹林、林内の小径]

小川を渡って林に入ります。雑木と竹が混ざり合った混交林になっています。太くて背の高い竹は孟宗竹(モウソウチク)といい、この時期はもうタケノコの姿ではなく、大きく成長し始めています。わずかこげ茶色のタケノコの皮をところどころにまとっていますので、今年生まれた竹であることが判ります。竹林の中に大きなヤマザクラの木があり、萌芽更新により株状になっています。竹と桜、どちらが先から成育していたのでしょうか。この辺りは、竹と雑木が勢力争いをしています。このままですと今後どのような林になるでしょうか。


小径脇に見たことのある葉が茂った小さな木があります。チャノキ(茶の木)です。昔、畑や林の境界として植えられていた名残かもしれません。斜面右下の低い平地には畑が見えますが、元々は谷戸田だったのでしょう。
歩いている小径には背骨のような節のある直径2~3cmの太さの棒状のものが地面から半分見え隠れしています。何か植物の根なのでしょうか、それとも生き物の化石?

解説 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」 Part 14

執筆者: 高見顧問

中村地区 [在来地区、地蔵尊、耕作放棄田]

比較的平らな日当たりの良い場所はずっと昔の人たちが住宅地として選び、南向きの斜面を畑、低地を水田として利用してきました。昔からの道路を引き続き利用しているので、道幅が狭いのが特徴です。集落の中には250年ほど前の江戸時代に地元の女性が念仏供養して建立したという『林地蔵尊』があり、地元で深い信心を集めているようです。この地区の最奥には『林稲荷』という小さな神社があり、この地区代々の守護神のようです。


農地である低地の脇にはきれいな小川が流れています。この辺り全部が『谷戸』です。上流までたどると、今は耕作放棄された水田が湿地のようになっています。ヨシガマが復活しています。種類の異なるイトトンボが舞っています。きっと夏場にはオニヤンマも飛ぶことでしょう。小川にはカワニナもたくさんいます。周りは背丈の低い野草が生育し、斜面林と併せた空間はホタルが生息するのにぴったりの場所であるかのように見えます。

解説 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」 Part 13

執筆者: 高見顧問

天王社 ~中村地区 [雑木林、斜面畑、植木畑、区画整理地、竹林]

天王社の鎮守の森は、常緑の針葉樹、広葉樹、落葉の広葉樹から成り立っています。ここを過ぎると、右手に雑木林、左手には斜面に畑が広がっています。新緑の雑木林に風が吹き渡ると葉の表裏に濃淡が交じり合います。葉の色は表裏どちら側が濃いでしょうか。


道路に沿って背丈や種類の異なる常緑樹や落葉樹が密に混在した緑が続きます。目にしたことのある樹木がたくさんありませんか。これらは庭木用樹木の畑であって、これまで見てきた林とは異なりますが、生き物にとっては好みの木が見つけやすいのかもしれません。植木畑の先は家こそまだ建っていませんが、区画整理されていますので、この辺りの緑もやがて無くなってしまう可能性もあります。

畑の中には落葉をためた堆肥場があります。秋から冬にかけて落葉をかき集めて積み込むと、微生物の活動により発酵という現象がおこって熱を持ちながら分解が進みます。この堆肥場が大好きな生き物のことは良く知っていますね。毎年使われている堆肥場の下のほうを探してみると幼虫が見つかるかもしれません。
雑木林、栗畑、農地、竹林と変わりますが、これらは近くの集落のすぐ裏山にあたり、生活の糧を得る場にもなっています。

解説 08年度 第2回 「里山にいってみよう Ver.2」 Part 12

執筆者: 高見顧問

天王社周辺 [雑木林、萌芽更新]

林間の道を歩いてきますと、小さな社に出ます。社の裏のほうにはコナラクヌギの明るい雑木林が広がっています。昔、マキや炭の材料として利用されました。少し前に伐採された切り株が見つかります。その切り株からは多数の新芽が出ています。これを『萌芽更新』といいます。切り倒してもすぐに切り株から再生しますので、15~20年でまた利用できるようになります。落葉をかいてきれいになった地面には春先に可憐な花々が見られることでしょう。ついでですが、天王社参道階段に沿ってサクラ並木がありますので、サクラの開花中は新緑前の雑木林を背景に美しい花見の景色が楽しめます。